前菜が1種類の場合は淡白な食材を使用したものを注文することが多い。しかし、2,3種類の前菜が懐石風に出されるときは、野菜・魚・肉などのバランスと、ソースが同系統にならないように考えて注文する。今日は、3種類の前菜を懐石風に注文した。ワインはそれぞれの前菜の持つ味の最大公約数を推測して、柑橘系の香りと風味を持った白ワイン。シェフが心を込めて創作した前菜なのでワインもそれなりのレベルで。
たいした仕事があったわけではないが、ここ一週間ほど忙しく、ブログに投稿するのもすっかりご無沙汰してしまいました。これからもこの忙しさは暫く続くものと思われるが、できる限りブログへの投稿はあまり日にちをおかず継続していきたいもの。そんな中、急にそれなりのワインと料理が食べたくなり、久しぶりにフランス料理のお店ボンクールへ。忙中閑あり。ゆったりとした気持ちで好きなワインと好きな料理を食べるのはこのうえない喜び、そして幸せ。
弥生3月、3日の桃の節句。京都での親族の結婚式に参加。穏やかに晴れわたり、暖かな日和。京の梅の名所も紅梅・白梅が咲き揃い、まさに雅なる京の結婚式。おめでたいことは無条件によいこと。新郎・新婦に、これからの人生に幸多かれと祈るのみ。
京料理は茶の湯の席の懐石、酒席の会席、ともに品位、格式のある料理が多い。京の和菓子もまた素晴らしいものが多く、京料理とともに味わいはもとより目を十分に楽しませてくれる。一方で、おばんざいのような質素で飾り気のない、食材のもつ美味しさを素直に生かした日常の家庭料理は、食べる人を素朴な日本の古きよき時代に誘(いざな)ってくれる。食事の後に出される手作りの素朴なお菓子がまたいい。宇治茶との相性がなんともいえない。(写真のお菓子は左より、蕗のとうの浮島、菜の花の道明寺、蕨餅)
京の家庭料理おばんざい。これは京都地物の野菜を中心としたおばんざい。若竹のきんぴら、春菊の白ポン酢あえ、南瓜の煮物、蓮根のはさみ揚げ、そして桜の花びらと菜の花の炊き込みご飯。新鮮な春の京野菜のおばんざいでした。経営者は錦市場の八百屋さん。その2階にお店があり、その名も「八百屋のにかい」。
京都四条通り近く、錦小路にある市場。京の特産品を売る店を中心に多くの店舗が建ち並ぶ。観光客が多く、時間帯によってはかなりの混雑ぶりである。しかし、喧騒の中にも何処か落ち着いた情緒ある雰囲気がそこかしこに感じられる。
夕刻前の先斗町。只今準備中、まもなく開店。店の前に水をうち、調理場からは包丁の音が聞こえる。時折り料理の匂いも漂い、今、どんな料理を作っているのか通りを歩く人に食欲の伴う創造性をかきたたせる。「京の先斗町」、なんとも響きのよい音(おん)である。また、店の佇まい、装い、そして、その間を通る小路…、どれをとっても先斗町という名と音にぴったりと合う。勿論ここで一杯、京野菜を肴に伏見の酒で。
東寺境内での骨董市。境内の敷石の上にシートを敷き、骨董屋さんをはじめ骨董愛好家が持ち寄った秘蔵品?を無造作に並べ商売が始まる。売る人も買う人も無口で、ただただ展示品を見つめているだけ。まったく商売っ気のない商売…。そんな感じがした京の骨董市。
東寺金堂。今回訪れたこの時期、京都の非公開文化財特別公開が行われており、東寺もその対象となる国宝・重文の仏像等が多く、何体も拝観することができました。ちなみに、その数は国宝56点、重文128点という。まさに東寺は密教美術の宝庫。(国宝・重文等の仏像は撮影禁止) 五重塔の前には梅が咲き、金堂の近くには桜(河津桜)が咲いていました。梅や桜の花と歴史ある建造物のコントラストがなんともいえない情景を映し出していました。