当時のカレーは今のカレーと比べればずいぶんと違いがある。極端な言い方をすれば今のカレーが「カレー」という料理であれば、昔のものはまったく違う食べ物のようにも思える。
まずカレーの中に入れる具(食材)が違う。前述した通り昔のものはジャガイモと人参がほとんどで、その他のものはあったのかなかったのかまったく記憶にない。また、今はカレーのルーが多種多様のものがあり、見事な味を引き出してくれる。しかし、昔のものはカレーの粉そのものだけであった。
調理の方法についても、現在はその家庭、その店ならではの個性豊かなものがたくさんある。しかし、当時は具を煮て、それにカレー粉と水で溶いた小麦粉を入れるだけのものがほとんどであったように思える。だからときには食べている最中に粉っぽい感じがすることがよくあった。指で舌の上を探ってみると白い小麦粉そのものがついてくる。水に溶けなかった小麦粉の塊がそのまま残っていたのだ。
最後に出来上がったカレーを見てみると色はまさに黄色そのものであった。しかし、現在のものは茶褐色または黒褐色に近い複雑な色をしていて、見るからに美味そうな感じがする。半世紀以上も時が経過すれば当然カレーも変わる。しかし、50年以上も前の昔のカレーが美味いと記憶にあるのは何故だろう?
まずカレーの中に入れる具(食材)が違う。前述した通り昔のものはジャガイモと人参がほとんどで、その他のものはあったのかなかったのかまったく記憶にない。また、今はカレーのルーが多種多様のものがあり、見事な味を引き出してくれる。しかし、昔のものはカレーの粉そのものだけであった。
調理の方法についても、現在はその家庭、その店ならではの個性豊かなものがたくさんある。しかし、当時は具を煮て、それにカレー粉と水で溶いた小麦粉を入れるだけのものがほとんどであったように思える。だからときには食べている最中に粉っぽい感じがすることがよくあった。指で舌の上を探ってみると白い小麦粉そのものがついてくる。水に溶けなかった小麦粉の塊がそのまま残っていたのだ。
最後に出来上がったカレーを見てみると色はまさに黄色そのものであった。しかし、現在のものは茶褐色または黒褐色に近い複雑な色をしていて、見るからに美味そうな感じがする。半世紀以上も時が経過すれば当然カレーも変わる。しかし、50年以上も前の昔のカレーが美味いと記憶にあるのは何故だろう?