人は幾つになっても学びたいと思う気持ちを持っている。また一方で、多少なりとも自らが身につけたものが人様のお役に立つならば教え伝えたいと思う気持ちを持つ人もいる。制度として確立した学校のような場では、学ぶ側、教える側、それぞれが立場としての在り様もいろいろな面で規制されるものが多くある。しかし、学びたいと思う気持ちをもつ人に対しては誰をも拒まず、公正・公平・無償の精神で対応している学びの場もある。学ぶ生徒さんたちのほとんどが、明らかに60才を超えた思われる人、家事や仕事のやり繰りをして来る人…。教える先生も多種多様な社会経験を持った熟年・高齢者…。 こんな両者が一つ屋根の下、しばしの時間学び、教えの場を展開する。そして、その場には、そこにいる当事者でなければ分からない多くの満足感と充実感が満ち溢れている。人との関わり、心の触れ合いを含めて…。 実にいいものです。
霧に関わる光景で忘れられないものは多くある。その一つが幣舞橋の霧である。北海道釧路地方は霧で有名なところである。地名の中にも霧多布などというところがあるくらい。季節と天候の条件次第では時と場所を問わず出現する霧。その霧を背景として見事な光景を披露するのが釧路の幣舞橋。とりわけ橋の欄干に街灯が灯る夕刻、霧に包まれた幣舞橋を中心にした辺り一面の様子は多くの人の心を惹きつける。霧に包まれぼやーっと浮かぶ街灯の明かり、時おり鳴る漁船の警笛は霧に反響しマイルドな音を響かせる。近くのフィシャーマンワーフの喧騒さえも心地よく聞こえてくる。自然の条件と人間の生活空間とが見事にマリアージュした秀逸な情景である。 幣舞橋という音の響き、漢字の味わいもまた格別である。
湿度が高いせいか、早朝には重く霧が立ち込めていることが多い。山並の中腹から麓にかけて白い霧が立ち込めている様子は、一幅の墨絵に似て心静かな光景である。昼間の蒸し暑さに引き換え、早朝の素朴にしてシンプルな光景はこの時期であるからこそのものである。梅雨の季節も捨てたものではない。 梅雨には霧がよく似合う
今日は朝から一日雨。空はどんよりと曇り、雨はしとしとじっくりと降っている。昼間だというのに薄暗い灰色の世界…。 そういえば何処かでこれと似たような情景を見たような気がする…。 ああそうか? そうだ! あれは荒海に面した街道から見た山と空の景色だった。風は冷たく、波の花が舞う北陸の海岸だった。でも空はもっと深く黒ずんだ鉛色のような気がした。 それに肌に刺すような寒風が冷たかった…。 でも待てよ? そういえばもっと他にもこれと同じ世界を観たような感じがする。 何処だったかなー? そういえば川があった。行きかう人はみな傘を持ち、車の多い都会だった。 大きな時計台もあった。 何時も霧がかかっていて重たい灰色の雲がすっぽりと街を覆っていた。 まさに灰色一色の世界だった…。 あっそうだ! 思い出した。 ロンドンだ!!
今日はさほどの雨は降らなかったものの湿度は高かった。軽くテニスをしたが、一試合終わるとどっと汗が噴出してきた。さすがに梅雨の季節、蒸し暑さは尋常ではない。しかし、風呂上りのビールは堪らない。 蒸し暑さ故の有難さかな。
今日も雨は降らなかったが湿度は高い。少し動けば体は汗ばむ。確かに梅雨の季節が実感できる。天気予報によれば明日からは毎日雨の日が続く。この時期多雨による災害がよく起こる。沖縄ではマンションの地盤が陥没し建物に倒壊の危機が迫っているとか。天のなせる業、人間の非力では防御に限界はあるが何事も災害は最小限に留めたい。天(雨)に祈る思い。
短角牛のロースステーキは美味。正統派のすることではないが、タイム風味子羊肩ロースのロースト、フランスシャラン産鴨のパイ包み焼きと食べ比べてみたが、しっかりとした個性を主張していた。(ビストロ ボンクール 八王子)
鯖に合うワイン。青魚に合わせるワインはそのセレクトが難しいことが多い。調理方法、ソースにも当然関わりがあるが、青魚のもつ独特の臭味とのマリアージュは繊細微妙なものがある。その意味で、このワインはお薦めの一品である。