庄助さん

浮いた瓢箪流れのままに‥、日々流転。

木の生命力

2007-01-30 22:34:55 | 評論、感想
 植木の剪定をしていると、ときに木の生命力を感じることがある。ブナの枝が繁茂しすぎ冬の時期におもいっきり枝落としをすると、その年のブナの葉は大きくなるような気がする。自らの命を維持するためにより多くの太陽の光を得ようと、失った葉の分を補おうとしているかのように思える。ブナの生きるための知恵かもしれない。
 針葉樹の枝落としをすると、切り口から発するその木の持つ独特の強い匂いが鼻をつく。その匂いは澄み切った香りの強いものであり、小さな切り口でさえ、そこから発する香りはかなり広い範囲まで拡散し漂う。香りは強く、瑞々しく、強さと鋭さ、そして透明感とともに他を寄せつけようとしないその木自身が持つ威力を感じる。
 これらのことは一例に過ぎないのだろうが、改めてのもつ生命力にその不可思議なものを感じさせられ、考えさせられるものがある。

植木の選定

2007-01-29 22:04:40 | 評論、感想
 植木の選定は面白い。木は剪定したように育つ。親が子を育てるのと同じこと。しかし、今年はその剪定を職人さんに頼んだ。たいして忙しいわけでもないが、時には本職の手を入れないと木も締まりがなくなる。何事もそうであるが、必要なときに必要とされることをしないと、後でそのつけが回ってくる。

本に見る世相の反映

2007-01-27 23:24:05 | 評論、感想
 暫く前は「バカの壁」、昨年は「国家の品格」、」映画化もされた「武士の一分」、そしてまた、「まともな人」など。そのベースに相通ずるものがあるような気がする。基本を忘れたら「個人」も「国」も滅びる。人事ではなく、まさに一人一人に関わること。

寒中の紅梅

2007-01-24 23:20:30 | 俳句、短歌
 蝋梅から紅梅・白梅の時期に。春の訪れを告げる梅の花、時には寒中の寒さの中に身をおくことも。空に向かって真っ直ぐに伸びる枝、その枝にしっかりと張り付き小さな花弁をいっぱいに開く。厳寒の時期にわずかに咲いた小さな紅梅。 としたその姿が美しい。
 
     寒空に 天を突く枝 垂直に  紅一点 凛々として   庄助 

心の満足は身近なところに

2007-01-23 11:51:11 | 評論、感想
相田みつおの言葉や書体が、また山頭火の句や容姿が、現代の多くの人の心を惹きつける。それだけ今は何かを失って生きている人が多いということだろうか。  何かを持っている人の言葉や姿は時を越えて人に訴える重みがある。しかし、ちょっと考えてみれば、何かは身近なところに あると思えるのだが…。