庄助さん

浮いた瓢箪流れのままに‥、日々流転。

心のありよう

2006-04-25 23:14:19 | 評論、感想
 何事も自らの心のありようで見るものの対象物の美しさも変わる。足元の草花、街路樹に咲く花、日頃はあまり気にもとめないものまで時にはその姿、在り様になんともいえない美しさ、けなげさを感じることがある。

八重桜

2006-04-22 16:29:36 | 写真
ソメイヨシノの淡白な花に比し、重厚さのある八重桜。一重の白い花弁に多重のピンクの花弁の対比は趣深いものがある。いずれにしてもどちらも桜。吉野が散って八重が残る。長い間桜の美しさを愛でられるのは嬉しいこと。しかし、形あるもの、美しきものの哀しさも…。「散る桜、残る桜も散る桜」…。

大切ということ

2006-04-13 11:45:58 | 評論、感想
 人には大切にしているものがある。それは物であったり心に関わるなにかであったり…。私にもそれぞれに関わるいくつかのものがある。中学校を卒業し高校に入学する前の春休み。春とはいえ4月早々の頃はまだ寒さが残る。高校への通学は朝早く起きて電車を利用する。「これからは朝早いし電車通学だし、それになんといったって高校生だし、コートの一つもないとねぇー。」、といって母親がコートを買ってくれた。貧しさのどん底にあった我が家ではとてもコートなど買える状況にはなかった。高校への進学すらおぼつかない状況下、やっとのおもいで最低限の入学支度を整えた…、そのようななかでコートを買ってもらうなんて…。コートを買ってもらって嬉しいという気持ちはなく、その代金をどうやって工面し、そのことが及ぼす母親の苦労を考えると…。 心配と申し訳なさが頭と心を一杯にした。                                                     そのときの気持ちは今も当時と寸分違わず心に残り、そのコートは大切にして今もある。                                   

新人さん

2006-04-11 13:27:42 | 評論、感想
 最近は電車に乗っていても街中を歩いていても、真新しいスーツに身を包んだ若い人たちによく出会う。新しいスーツにサッパリとした髪型、多少の緊張感と希望に満ちた表情、この時期によく似合うう光景だ。これから先、この若者達にも多くの試練が待ち受けていることだろう。しかし、それらを乗り越えてほしい、頑張ってほしい。そして、自分なりの何かをつかんでほしい。つきなみな言葉だが素直に率直にそう思う。
 みんなが着ているそのスーツ。自分で買った人もいるかもしれないが、そのスーツには大事な人の思いがこもっているのでは。