神奈川県の県央から相模湾方向には遮る山がなくほぼ地平線状態に見える。よく晴れた日は、その先に大島を臨むことができる。望遠にすれば写真に撮り込むこともでき、夕映えのなかにぼやっと浮かぶ大島の姿は厳冬期ならではの光景……。 明日も寒そうだ。
一年で最も寒さの厳しいこの時期、乾燥した晴れの日は空気が澄んでいて景色も際立つ。標高の低い津久井の峰々は黒く、その背後に姿を見せる大山は多少の降雪の影響でやや灰色がかって見える。さらにその後ろに位置する丹沢の山々は雪の白さがはっきりとわかり、稜線が浮き立つ。
一日が暮れるのは早い。 冬の日暮れはなおさら。元日もあっという間に通りすぎ、あっけなく終わってしまう。穏やかな晴天に恵まれた元日、家族とともに御神酒を飲みおせちとお雑煮をいただく。あたりまえの日常のなかにこの上ない幸せを感じる。それだけに冬の夕暮れは一抹の寂しさを感じさせられる……。山際の茜色から残照の群青色までグラデーションの夕映えは美しい。三日月と宵の明星も顔を出す。今年もよい正月が迎えられた。
初詣に近くの神社に参詣。大晦日の夜は多くの人があつまる。元旦明けを前に2年参りに来る人が多い。ゆく年に感謝し、くる年に希望を託す。今年もよい年でありますように、、。年明けを告げる太鼓の音が響きわたる。「明けましておめでとうございます、」
