テレビを観ながらゆっくりと夕餉の一杯…、「おっ、電話だ」。 表示は「圏外」。 電話にでた家内は楽しそうに話している。 暫くして電話を替わる。 圏外はArgentina。 電話の声は何日か前に聞いた声…、 「Kenさんだ!」。 地球の裏側からKenさんの声。 日本滞在中はお世話になったからというお礼の電話。 「とんでもない、こちらこそ楽しい時間をもたせてもらって…、有難う!」 再会を楽しみにしているよ。 今日の酒がさらに美味くなった。
一昨日のアルゼンチン、ブエノスアイレスの気温は最高気温が5度、最低気温がマイナス2度。30度も超える所もある日本から、一気に冬のアルゼンチンへ。どんなに元気でも、還暦を過ぎた身には厳しいもの。 Kenさん、健康には十分に気をつけて。
一昨日は九州大分で気温が35度を超えたのをはじめ、各地で30度を超えたとの報道があった。一方昨日は一気に気温が10℃近くも下がってしまい,今日も涼しい。どうも今年の5月は気温の変動が激しいようだ。そのためか例年なら5月は新緑とともに爽やかな風を感じる頃であるが、薫風5月の雰囲気があまり感じられない。これも地球温暖化の影響なのであろうか?
ブエノスからの逸品(Vino Tinto) 南米最高峰アコンカグアの麓、アルゼンチン メンドーサはワイン醸造の最適地。アンデスの雪解け水と広大な平野、良質な土壌と気候から栽培される高品質の葡萄など、ワイン造りには良好な条件に恵まれている。ワイン醸造の歴史も古く、伝統ある個性豊かなワインが多い。パンパで自然放牧され育ったアルゼンチン牛のステーキとともに、アルゼンチンワインを現地で味わってみたい。
身の回りの品々、仕事の書類とともに再会する人々へのお土産。多くの荷物があるにも関わらずアルゼンチンより直接持参した高価なワインを頂いた。はるばる地球の裏側より携えてきたKenさんの心のこもった贈り物。まさにお金では買えない高価なワイン。 Gracias!
ワシントン、サンフランシスコで乗り継ぎして成田に。まる一日以上の時間を費やし日本へやってきたSenor Ken。2週間余りの日本滞在はいかがでしたか? 多くの人々との出会いと仕事の処理、さぞかしお疲れになったことでしょう。60歳を過ぎてアルゼンチン ブエノスアイレスで生活するその心の奥底は知る由もないが、今回の来日がこれからの生活の良き糧になればと…。
酒類を問わず、よい酒は手間隙かけて造られる。何事によらず、即席に短時間で作られたものに良品はない。樽の中でゆっくりと時間をかけて熟成されたウイスキーの味は格別。値段も高いが、それに見合う価値がある。何事、何物にも熟成は必要なこと。とりわけ人の心の品位・格式、即ち人格については…。
丁寧さがゆとりを生み、品位を高める。丁寧さが心にゆとりをもたらし、充実をもたらす。粗野なものは言動、心の在り様を含め、それなりのもの。忙しい社会、変化の激しい世界。だからといって心に関わる分野までその影響を受けることはない。頭の進歩発展と心のそれとは必ずしも同一のものではない。ときには逆の場合もある。