山の中でのバーベキュウは楽しみのひとつ。焼きたての肉や野菜を肴に飲むビールの味は格別。土を少し掘り、周りをブロックで囲んだだけの簡単な竈。火おこしはいろいろな方法があるが、ここでは昔ながらの原始的なもの。新聞紙を丸め、その上に枯れた小枝を敷き詰め新聞紙に火をつける。枯れ枝全体に火が回ったところで炭を載せる。団扇でよく扇ぎ、炭に着火させる。炭の火がよく熾き炎が出るようになってきたら鉄板を置きその上に食材を並べる。あとは火力が落ちないように炭をタイミングよくくべていく。火力が落ちてきたら鉄板を網に替え、ブロックを寝かせ、食材を火に近づけるとともに、火が直接あたるようにする。火力の強いときに鉄板で焼くものと、火力が弱くなってきたときに焼くものをうまく分けることがコツの一つ。炭がほとんど燃え、周りが白い灰に覆われた残り火でとろとろ焼くトウモロコシ、時折刷毛で醤油をつけ、裏返して焼き、また醤油をつける…。トウモロコシの匂いとともに火で炙られた醤油の香りがたまらない……。冷えたビールを飲みながらかぶりつくトウモロコシの味は何とも言えない。
今年の夏は暑さが際立つ。ここ数年間は35℃以上の猛暑日が何日も続くことがあるが、今年はそれに堪らなく暑い日が加わる。昨日は最高気温が40℃を超えた地点が数ヵ所あったとか? 蓼科も昨日、今日はかなり気温が高くなった。昼間の最高気温は、これまで25℃を超えることはなかったが、26℃を記録した。涼を求めて、この時期の山荘は、どの家にも夜遅くまで灯りがついている。 林の中にひっそりと咲く山アジサイは、今が見頃。