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 ゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

循環型社会先取り<北広島市の取り組み㊤>

2009-03-23 17:22:56 | ほっかいどう関連情報

肥料 下水を微生物で分解

100_1039 「今春も立派な花が咲くはずだよ」。北広島市の無職及川健一さん(71)は昨年11月、自宅庭に使い慣れた肥料をまいた。市下水処理センタ-の処理過程でできた「乾燥おでい」。市内の学校や公園でも利用され、農家42戸でつくる「北広島市乾燥おでい農地利用組合」の野村輝治理事長は「作った野菜は根の張りも味も良い」と太鼓判を押す。1979年から始まった乾燥おでいづくり。下水を微生物の力で分解し、発生した汚泥を脱水処理して乾燥させる。分解過程で出るメタガスは、汚泥を乾燥させるための燃料だ。北広島市はリサイクルが叫ばれる以前から循環型社会を先取りしてきたといえる。同市は1884年(明治17年)、広島県から移住した25戸103人が開拓のくわを下ろした。寒地稲作発祥の地として知られる。札幌のペットタウンとして1970年ごろから人口が急増。市制を執行した96年には5万4千人を突破した。家庭ごみの排出量も増加の一途で、市民1人が1日当りに排出する量は98年度で9百㌘。「ごみ減量をPRし、2000年には8百㌘を切るまでに減ったが、人口が毎年約1%増え年間の全体量1万7千㌧からの減少は難しい状態」(市担当者)となった。人口も04年に6万人を超えた。近隣の5市町と協力して進めていた共同の焼却施設建設予定地が開発局が進める千歳川河川整備計画の遊水地の候補地と重なり振り出しに。焼却施設建設計画の中心にいた高橋通夫企画財政部長は「いずれ埋め立て地は満杯になることが分かっていた。生ごみを分別処理し減量するしかなかった」と振り返る。ごみ担当職員が注目したのは北陸地方の石川県珠洲市。生ごみと下水を微生物の力で一緒に分解し汚泥を作り、発生するメタンガスをボイラ-燃料にして乾燥させていた。高橋部長には「北広島市では既に下水を循環処理しているわけだから、そこに生ごみを加えることは技術的に難しくない」という確信があった。同市は急きょ、能登半島の小さな町に担当職員を派遣した。

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