札幌・フェニックス 充電率高める技術開発
バッテリ-再生事業のフェニックス(札幌、伊藤友一社長)は、充電率を高める再生技術の開発に成功、5年後までに再生工場を全国80ヵ所で展開する計画だ。
自動車やフォ-クリフトなどの鉛バッテリ-は、使い続けると硫酸結晶が電極板に付着し、化学反応が起きにくくなるため蓄電率が低下する。同社が開発したのは再生機と充電器の二種類。再生機は電極板に付着した結晶をパネル信号で除去し、バッテリ-液の中に浮遊している鉛を処理。その後、充電器でバッテリ-の種類に応じて適切な電流を流すことで、新品同様の高い蓄電率を実現した。同社によると、バッテリ-の充電能力は通常3~5年で低下するが、新開発の再生機と充電器を使えば、使用期間は最長で5年は延びるという。パルス信号を送って硫酸結晶を除去する機械はこれまでも販売されているが、試用期間は1年程度しか延びなかったという。同社は廃バッテリ-収集運搬のP・R・S(札幌)やマ-ケティング業のダンクス(東京)など4社と連携、すでに愛知や千葉など全国の自動車整備会社など14社と契約した。同社によると、鉛バッテリ-は大半が再生されず破棄処分されるという。伊藤社長は「コストの削減だけでく、破棄を少なくすることで二酸化炭素削減にもつながる」と話している。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます