゛まるかん人゛プラトーク

元気とキレイを追求すると、人生は楽しく過ごすことと・・・!?

こどものほん<河田由美子・人と本を結ぶ会・・・>

2008-06-04 15:04:00 | 本と雑誌

「幼児向き」

からだがかゆい からだがかゆい
価格:¥ 945(税込)
発売日:2008-03

ぺんぎん、あしか、らいおん、こあら・・。みんな懸命にかいています。                          その表情と恰好は、なんとも言えない親近感を覚えるほど。“かゆい”                          というくすぐったいような痛いようなせつなさ(?)に、そこに手が届い                           た気持ちよさ!真剣にかいている動物のみなさんには気の毒ですが、                          どれも笑ってしまうようなユ-モラスな写真で、思わずみんなに見せ                           たくなりそうです。地球のあちこちらで、生命の危機にさらされながら                           たくましく生きている動物たちの、つかの間の憩いの時のようでもあ                           ります。

なかなおり なかなおり
価格:¥ 1,418(税込)
発売日:2008-03

どんよりとした、気がめいるような暗い雨の日。パパからママへ、ママ                           からジョナサンへ、次々と“不機嫌が伝染します。とうとうねいさんの                           サリ-のお友だちの家族にまで!みんなイライラぷんぷん。でもね、                           思いがけないことから次々となかなおりできたんです。人の心って不                           思議ですね。モノクロでシンプルな絵ですが、ア-ノルド・ロ-ベルか゛、                        重苦しい空気からなかなおりまでを表情豊かな線で描いています。だ                          んだんほおが緩み、最後にホッとします。

「低・中学年向き」

たねのはなし―かしこくておしゃれでふしぎな、ちいさないのち
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2008-03

知識絵本ですが、構成がのびやかで、詩的な言葉、さして絵と説明                           のバランスも絶妙で引き込まれます。「たねはねむっている」のペ-ジ                         には大きな枯れたひまわりと土の下に眠る種。「たねはたびびと」の                           ペ-ジには、タンポポやイロハモミジなどが軽やかに。他の個性的な                          植物とたねの描写もわかりやすく工夫されています。生きのびるため                          の智恵と可能性と不思議を秘めた「ちいさないのち・たね」。言葉と絵                          と科学が心地よいハ-モニ-を奏でています。

ツルのとぶ大地で
価格:¥ 1,470(税込)
発売日:2008-04

釧路市在住の重い知的障害と自閉症を持つ千織さん。そして母の                            厚子さんか゛モデルです。実話に創作を交えて描かれました。厚子                            さんは、千織さんの将来を案じ苦悩しながらも、1996年に仲間と                            一緒に共同作業所「すてっぷ」を開所しました。今ではそこで、千織                            さんはじめ22人の障害のある人たちが働いています。たくさんの人                           たちに支えられ、障害のある人も地域で普通に働いて暮らしている                            ということを“市ってもらいたい”。さんな願いと希望をこめた絵本です。

「高学年以上」

西の魔女が死んだ (新潮文庫) 西の魔女が死んだ (新潮文庫)
価格:¥ 420(税込)
発売日:2001-07

不登校になってしまった少女まいが、しばらくの間、田舎で暮らす英                           国人の祖母のもとで魔女修行をすることに・・・。その修行とは?「生                           まれること、生きること、死ぬこと」を問いながら揺れ動くまいに、祖母                          はいつも丁寧に語りかけます。その言葉は、あらゆる生命への慈しみ                          に満ちて読む人の心もほぐれていくようです。何げない日々の営みの                          細やかな描写、ラストで静かにまいの成長が伝わる場面が心に染み                          ます。1994年に刊行された梨木さんのデビュ-作ですが、映画化さ                         れ、この6月に全国公開されます。

にいさん にいさん
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2008-03

いせさんの長年のゴッホをたどる旅の、見えない力の強さや深さを感                           じます。絵本「絵描き」(理論社)の帯に記されていた「旅に出よう。風                          景の中で、ゆつくり見つかるものが、きっとあるから。」しいう言葉がよ                          みがえります。この作品は、ゴッホの葬送の場面からはじまり、弟テオ                          から亡き兄への語りかけで貫かれています。時を超えて、幾度もの旅                          を経て、いせさんの心に宿った光や風、色、ゴッホとテオの風景。見開                          き一杯に描かれた1枚1枚の絵は、まるで3人の魂が溶け合う情景の、                         画集のようです。

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