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「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

北ノ庄城

2007-05-28 00:00:24 | 城郭・城下町
(福井市中央 日本の歴史公園100選105番)
 福井市の市街地、足羽(あすわ)川寄りにある城跡。
天正三年(1575)柴田勝家が織田信長から四十九万石を与えられ、足羽川と旧吉野川の間に築城した福井城の前身ともいうべき天守を持っていた平城であるが、主だった遺構は今に残されていない。
天正九年(1581)には宣教師ルイスフロイスが北ノ庄を訪れ、城のことに関しての記述がある。
天正十一年(1583)賤ヶ岳で秀吉軍に敗れた勝家と同室お市はこの地で自害、城も炎上した。その後北ノ庄城は再建されるが、後の福井城に拡大され取り壊されたのである。
跡地には勝家、お市を祀る祠が置かれ、明治23年になって神社として創立された。
 平成5年、柴田神社新築及び柴田公園整備にあたり発掘調査が行われ、北ノ庄城の石垣と堀の一部、排水施設、焼土、陶磁器片、そして福井城の日向門柱穴、外堀である百間堀石垣等が検出された。それら一部が復元保存されている。
北ノ庄城の石材は、笏谷(しゃくだに)石という足羽山産出の加工し易いが劣化し易い特性故に、残り難かったともいわれている。
       
(関連記事:北国街道福井

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