flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

猪方岩戸

2016-07-06 00:00:00 | 街道・宿場町

(東京都狛江市猪方・岩戸)
 和泉多摩川から南東に歩を進めると、多摩川の潟であった猪方(いのがた)と喜多見に接する岩戸である。共に大山街道登戸道(津久井街道)及び品川道沿いであり、古くから周辺との交流は盛んであった。永禄元年(1558)には北条氏康が催したという力比べが鎌倉鶴岡八幡宮で行われ、この地からは岩戸の鬼五郎と呼ばれた秋元仁左衛門が参加し相撲に勝った。勝者には鶴岡八幡宮の神体の一体が贈られ、それが岩戸八幡神社の始まりと伝わる。また、猪方村と岩戸村の間に駒井(こまい)村があり、8世紀頃に一時移り住んだ高句麗(こうくり・こま)からの渡来人による高麗居あるいは高麗江が変化した名残という説がある。これが後の狛江(こまえ)に繋がるとされる。
      

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