kosukeのきまぐれWORLD

アイドルやら音楽やらスポーツやらを好き勝手に語ります。

八神純子「素顔の私」

2007-03-29 22:47:44 | 八神純子
 
八神純子「素顔の私」(1979)

純子さん2枚目のアルバムである。
このアルバムの復刻版CDは、オークションでなにやらすごい値段がついているらしい。確かに、内容はすばらしいと思うから、どうしてもCDで欲しいという人の気持ちはわかる。早く、再復刻されればいいのだが・・・。
もちろん、私が持っているのはLPレコードである。でも、考えてみれば、リアルタイムではレコードしかなかったわけだし、中古レコードは案外安く出ているのに・・・と思うのだが、最近の人はレコードプレーヤーなど持ってないだろうから、やはりCDで、ということなのだろう。
私は、昔のアイドル(しかも、CD化されないB級も含め)の曲も好んで聴くもので、レコードプレーヤーは必須アイテムであり、このアルバムが聴けるという意味でも、これはかなり重宝しているのである。
まあ、そんな事情はともかく、このアルバムは私が買った初めてのアルバムレコード(つまり30センチ盤レコード)である。当時は、レコードは擦り切れるからと、テープに録って繰り返し聴いていたことを思い出す。しかし、あらためて「名盤」だなあと思う。最近の2枚組みベスト版などで、多くの曲がこのアルバムからも選曲されているが、ざっと見たところ、「揺れる気持ち」、「渚」、「DAWN」の3曲はベスト版の類には入っていないようである。
この3曲も捨てがたい曲なのだが、そもそも、単なる曲の羅列ではなくアルバム全体としての「流れ」みたいなものが感じられるところがいい。音源としてはネットでも入手可能なようであるが、実際のレコードにはA面とB面があり、その間には聞く側にとっては盤を裏返すという行為を伴う「間」がある。このアルバムは、その「間」すらも考えた流れになっている気がするのであり、このことからも、レコードで聴くのがこのアルバムのベストのリスニングスタイルであると、私は信じている。
ここには、「みずいろの雨」でブレイクした後の純子さんの、自身にあふれた音世界が広がっている。どの曲がいい、とかいうものではなく、すべてがいい、としか言いようがない。いつか、詳細についてまた書くときが来ると思う。
ちなみに、ジャケット写真は、トレーナーにジーンズという、比較的ラフなスタイルの純子さんである。ちょっと遠くを見つめる視線が、なんともいえずセクシーである。レコード賛美がくどいようだが、このジャケット写真を30センチ四方のサイズで見れるというのも、レコードならではの良さである。
今夜は、「素顔の私」に乾杯!