kosukeのきまぐれWORLD

アイドルやら音楽やらスポーツやらを好き勝手に語ります。

アイドル雑記帳 宮崎美子「NO RETURN]

2007-03-08 21:40:53 | アイドル


宮崎美子「NO RETURN」(1981)

宮崎美子さんのデビュー曲である。30代より若い人には印象は薄いかもしれないが、30代後半~40代以上の方は、あの、ミノルタのCMで、Tシャツとジーンズを脱ぐシーンにドキドキしたはずである。が思い出されるはずである。当時、美子さんはまちがいなく、日本一有名な女子大生であった。いや、日本一健康的な女子大生と言った方が、マッチするか?
美子さんがレコードデビューしていたとは知らなかったのだが、中古レコード店で偶然みつけたこの曲、よく見ると作詞・作曲が我が永遠の歌姫、八神純子さんなのである。これはまた、なんという偶然か。そう言われれば、確かに高音域に特徴のある曲である。そんな純子さんの作品を歌う美子さん、素直な透明感のある声が印象的である。さすがに高音域は辛そうであるが。曲調も夏っぽいものだし、ジャケットの美子さんも健康的に日焼けしていて、美子さんらしい写真である。素直にかわいいと思うし、単にかわいいだけでない、育ちの良さのようなものを感じるのは、私だけではあるまい。

さきほど出てきたミノルタのCMだが、BGMを歌っていたのが、シンガーソングライターの斉藤哲夫であったのだが、このCMが好評だったことから、もともと30秒のCMソングだったものが、このCMのコピー「いまのキミはピカピカに光って」を作った糸井重里の作詞によりコンプリートな曲となったものが「いまのキミはピカピカに光って」(1980)である。ちなみに、斉藤哲夫自身は元々政治色の強い歌詞を作詞し歌うといった、硬派のフォークシンガーでもあったようだが、まあ、なんとも毛色の違う曲が大ヒットしたものである。
で、これまた偶然に、「いまのキミはピカピカに光って」のレコードを発見!しかもジャケットは濡れたTシャツの胸の部分を隠す宮崎美子さんなのである(ゴックン)。



この、ちょっと恥ずかしがってる表情がまたいい。
当時の美子さんは、やや健康優良児的な体型であり、スタイル的にはやや?の感もあったが、それを補ってあまりあるピュアさが、彼女を国民的アイドルに押し上げたといっていいだろう。

私は、当時はともかくとして、最近の美子さんにすごく魅力を感じている一人である。確か、そろそろ40台の終わりになろうかという年齢のはずだが、若々しいし、トークなど聞いていると、いまだにピュアなのである(未婚だから、ということもあるだろうが)。かと思えば、映画ではしっかりした、味のある演技を魅せてくれるし、大人の魅力ももっている、素敵なレディである。宮崎美子さんは、女性には、あんな風に歳を重ねてもらいたいという、すばらしい手本だと断言したい。。

アイドル雑記帳 本田美奈子

2007-03-08 00:05:52 | アイドル


本田美奈子(1967-2005)(写真は、2005年発表の「CD&DVD THE BEST」)

2005年11月、美奈子は白血病との闘病の末、この世を去った。あれからもう1年半近く経つ。今頃は天国でも、好きな歌を歌っているだろうか?

晩年は、クラシック曲中心のライブ活動などで活躍していた美奈子であるが、ここではアイドル時代に限って語ってみたい。私の中の美奈子は、アイドル時代の美奈子だから・・・。

美奈子の代表曲とは?と聞けば、おそらく最も多い答えは、あの、へそを出して腰を振りながら歌っていた姿が忘れられない「1986年のマリリン」であろう。時まさにおニャン子台風真っ只中の頃、ある意味、「アンチおニャン子」的アプローチで攻めていたと思ってしまう感がある。(皮肉にも、「マリリン」の作詞は秋元康である。)この曲は、個人的にも、大学時代のサークルの同級生(女性)が、カラオケで完璧に踊り歌ったことがあり、記憶には強く残っている曲である。
が、アイドルフリークとして、一番印象的だったのは、「好きと言いなさい」である。
おそらく、美奈子の曲の中で、最も「歌唱力」をアピールしていない曲であり、美奈子自身もそういう意味で、好きではないかもしれない。一説によると、これがデビュー曲の予定であったのだが、本人の希望で、より歌唱力をアピールできる「殺意のバカンス」に変わったという話もある。
しかし、デビュー曲がどちらかというと渋くてカッコイイ雰囲気の「殺意のバカンス」だったこともあり、「好きと言いなさい」のコケティッシュさが、美奈子の童顔とマッチして、アイドルポップスとしては、すばらしい出来であったと思うのである。
これは作詞:売野雅勇、作曲:筒美京平。筒美ワールド全開というところか。
しかし、どのような曲を歌わせようと、美奈子の歌唱力は、アイドル離れしていたことだけは間違いない。今聴いても、すばらしい歌唱である。知らない曲でも、引き込まれるような感じがするのは、私だけではあるまい。
実は私、1度だけ美奈子が生で歌う姿に出会ったことがある。場所は福岡、秋に行われていた何かの祭りの特設ステージで「Temptation(誘惑)」を歌う美奈子を見た。顔が小さく、スラっとしたスタイルのかわいいコだった。その顔に似合わない、伸びのある声ときっちりした歌唱。そういうところが、かえって美奈子の人気にブレーキをかけていたと思うのは勘ぐり過ぎだろうか。しかも、当時はおニャン子クラブがもてはやされていた時期なのであるから・・・。

そんな美奈子は38歳という若さでこの世を去ってしまった。間違いなくアイドル史に大きな足跡を残したアイドルであった。美奈子の冥福を祈るとともに、美奈子と同時代を過ごした私が、彼女の思い出をこうして語ることができる幸せに感謝したい。ありがとう。