kosukeのきまぐれWORLD

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アイドル雑記帳 うしろゆびさされ組「バナナの涙」

2007-03-03 01:04:19 | おニャン子クラブ


うしろゆびさされ組「バナナの涙」(1986)

うしろゆびさされ組(以下、うしろゆびと呼ぶ)、言わずと知れた、おニャン子クラブ発の最初のユニット。会員番号16番高井麻巳子(以下、まみちゃんと呼ぶ)と会員番号19番岩井由紀子(以下、ゆうゆと呼ぶ)とからなる。

おニャン子の中では、実験的ユニットであったのかもしれない。秋元康が作る詞は、ありえないものをテーマにしたもの(「渚の「・・・・」」など)から始まり、後半では古くから使われている日本語のフレーズをモチーフにしてみたり(「技あり!」など)と、おニャン子クラブ的お色気ソングや少女アイドルソングとは全く異なるアプローチを、このユニットで試している。
しかし、どの曲も、非常に親しみやすいメロディ(これは後藤次利の腕の見せ所である)であり、インパクトのあるフレーズがあって、思わず口ずさんでしまうような曲ばかりであった。

その中でも、うしろゆびの2曲目にあたる「バナナの涙」は、傑作である。
デビュー曲「うしろゆびさされ組」が、やや渋めの曲だったのに対し、これはアニメソングと言ってもいいくらいの、軽快なノリとアレンジである。
まず、出だしがいきなり♪バナナンボーである(なんじゃそりゃ?)。
でもって、サビの前で♪背中 向けて 少年のままで “こんな風に友達でいるのは 僕は嫌だよ!”という部分があり、ここで、二人が「ハモる!」。この、絶妙かつ微妙なハモり具合がたまらない。まさに♪バナナンボーと叫びたくなるくらいに、たまらないのである。声質が極端に違うこの二人のコントラストもいい。ややおとなし目のまみちゃんに、ゆうゆのアニメ声がからんで、いい味に仕上がっているのである。

おまけだが、この曲のバックダンサー(?)として、向かって左側で踊っているのは会員番号22番白石麻子だが、夕ニャンでもコンサートでも、いつ見てもこの麻子ちゃんの踊りが、なんとも楽しそうなのである。そう、この曲は思わず歌いながら(あるときは踊りながら)思わず楽しくなってしまう、そんな曲なのである。

1986年というと、1月1日に新田恵理がソロデビュー、そして立て続けにこの「バナナの涙」から翌月には国生さゆりの「バレンタイン・キッス」へと、大ヒットが続いた頃である。まさにおニャン子バブル全盛期を迎えたころの、代表曲である。