2018/06/10(日曜日) 曇り後雨
今から一年ばかり前にもコンバータの工作?をしたことがある。
このときはVHFエアーバンドを受信する超再生受信機で更に周波数の高い
UHFエアーバンドを受信しようとして高い周波数を低い周波数に変換するための
コンバーターを作った。
あれこれ苦労して調整してやっとUHFエアバンドを受信したが、何とか聞こえる
という程度でほとんど実用にはならないものだった。
このとき、工作友人が「これを使えばうまくいく」とDBMをプレゼントしてくれた。
一応バラック組立だがコンバータは作動してくれた。
この実験の過程でSDRで短波放送を聞く実験もしてみた。
しかしその後UHFエアバンド専用の超再生受信機を作ったので、コンバータ工作は
中断状態で放置されていた。
それがまた息を吹き返して今日に至っている・・・というわけです。
(以上前置き)
DBMをケースに収めたのでこれを使っていろいろな実験ができる。
先ず、テストオシレータが発する10MHzのシグナルを水晶発振器が発する100MHzと
混合してその和と差の信号を見てみた。
今までこの種の実験では和と差の信号はSDRドングルで受信してPCに表示することしか
できなかったのだが今は「簡易」と冠が付いてしまうが、一応「スペクトラムアナライザ」を
入手したので実験が楽しみだった。
狭い机の上にRF信号用のテストオシレータ、LOC用のGDMを並べてDBMの実験だ。
もう50年以上も前に使っていたテストオシレータ。
もちろん真空管式。 今また出番があろうとは「お釈迦様でも気が付くめぇ・・」かな?
LOC(局発)の代わりのGDM(グリッドディップメータ)。
これまた大昔の機械だが、100MHzなどの高周波はこれに頼るしかない。
GDMが発する100MHz信号はコイルに巻きつけたワイヤーで取り出した。
その信号強度はワイヤーの引き回し方で大きく変化してしまう。
波形をPCオシロで確認しながら実験をしてみた。
DBMのLOCにだけ100MHz信号を入力した。 IF出力にはこの100MHzが大きく出てくる。
DBMのRFにテストオシレータの10MHzを入力した。
周波数変換された9OMHzと110MHzが表示されている。
その左右に10MHz置きにシグナルが立っている。
SDRドングルではこんな波形はみられない。
「簡易」だけどやっぱりスペアナだ。 面白いなぁ・・・
テストオシレータのダイヤルを回すと波形が動いていく。
波形の位置が20MHzに動いた。
水晶発振器の100MHz(0.2V)をLOCに入力してみた。 RF信号は0V。
100MHzと200MHzに波形が立っている。
RF信号(10MHz)を入力したときのIF出力。
規則正しい波形がたくさん出ている。
スイープ範囲を50MHz~150MHzに狭めた。
水晶発振器の出力は0.84Vに上がっているが、接続ケーブルの引き回し方で波形は大きく変化してしまう。
水晶発振器の出力を3ポール・バンドパス・フィルター(3PBPF)を通してLOCに加えた。
フィルターを経由した100MHzは0.26Vppと小さくなってしまったが、IF出力は出ていた。
DBMと水晶発振器やテストオシレータ、簡易スペアナとはSMAコネクタ付きのケーブルで
接続してあるがそのケーブルをちょっと動かしただけでも波形は大きく変化してしまう。
だから定量的な測定はできないが、波形の動きはわかる。
確かにLOCとRFの信号の和と差の周波数成分は出ているのは確認できる。
心配していた水晶発振器の出力でもIF出力は出ている。
波形の動きはなかなか面白い。
果たしてこれで短波放送が聞こえるかどうかはわからないけど、まぁそんなことはどうでもいいか・・・
こうやってくだらない実験をするのが好きなんだから・・・・ただそれだけ。
(あぁ、バッカだねぇー、まったくぅ)
今頃は組み合わせて受信試験でしょうか?
残念ながら受信テストには入れませんでした。
LPFをもっと良くしようといじり過ぎて、かえって具合悪くしてしまいました。
今までも、もっと良くしよう・・・として結局、無にすることを何度もやってるのに・・・
疲れてしまったので今夜はこれでおしまいにします。
明日は受信テストできるかもしれません。
応援をよろしくお願いします。