2016/06/29(水曜日) 曇り
今、使っているプリンターの調子が悪い。
基本的な機能は問題ないのだが、インクが目詰まりしてプリントがかすれることが頻繁に起きる。
もうだいぶ使っているから寿命かもしれない。
前から気になっていたことだけど、このプリンターにはパソコンとの接続コネクターが2つあって、
一つはUSB、もう一つはパラレル(セントロ)コネクタが付いている。
パソコンはUSBコネクタしかないのでセントロでは使ったことがない。
勿論、昔にはセントロのものを使っていたが(当時は普通のプリンタにはセントロ接続しかなかった。)
今では無用の長物だ。
何でもパラレルよりシリアルの方がデータの伝送速度が速い(速くできる)そうで、昔の人間には
ちょっと理解しにくい。
一列に順番にデータを送るよりも一度に並べた多数のデーターをどさっと渡す方が速いと思うんだけど
現在では一列の方が速くできるんだとか・・・
ハードディスクのデータ転送もパラレルからシリアルに変わったし、USBももちろんシリアルだ。
だけど、オイらはこのプリンターをパラレルで動かしてみたい。
というのはこれまた大昔の「マイコン」なるものを大事に持っているからだ。
このマイコンにこのプリンターを繋いで動かしてみたいのだ。
このプリンターのコネクタがセントロだからと言って、セントロ仕様で動作させられるのかどうかは
わからないがどうせ壊れかかっているプリンターだから壊しても惜しくはないし、これから実験して
みようと思っている。
それにはマイコンからプリンターに出す信号が確認できなくては先には進めない。
そこでパラレルインターフェースの信号をLEDで見られるようにアダプタを工作した。
雨降りの日の退屈紛らしと思って始めたのに、案外面白くてのめりこんでしまいそうだ。
試行錯誤と配線ミスでななかなうまくいかなかったが、やっと正常に確認できるようになった。
なんとか組みあがった表示部を接続して動作を確認してみた。 ところが・・・・

配線図も無く、手書きの回路図をみながら頭で番号を思い浮かべながら配線をしたので
IC端子の番号と、信号ビットの並び順がごちゃごちゃになって逆順に接続してしまったり
LEDに接続する電源の極性を逆にしてしまったりで正常には動作してくれなかった。
そのテストの様子を動画でご覧ください。
何重にも配線してしまったそれを張り替えるのは大変だった。
正しく張り替えたつもりがまた間違えていたりで何度もおなじようなことを繰り返してしまった。


今度は大丈夫だろう・・・・と思ったのにポートCが動作しない。
何でだろう?
ポートCは特殊な設定で上位4ビット(b7、b6、b5、b4)は出力用に、下位4ビット(b3、b2、
b1、b0)は入力用にしてある。
ところがこの配線を逆に半田付けしてしまったのだ。
やれやれまた配線のやり直しだ。

やっと完成。

プログラムの作り方にも誤りがあったが、それに気が付かず原因がわからず時間がかかってしまった。
やっと修正を終えて正常に動作させることができた。
その様子を動画でご覧ください。
大昔にはマイコンに打ち込んだプログラムはカセットレコーダーに録音していたが、その読み込みはなかなか
大変だった。(ファイルの順序がわからなくなってどれを読みだせばいいのかわからなくなってしまう。)
それにマイコンの録音回路が故障して読み込みができなくなってしまった。
これが無いと毎回、プログラムを手入力しなくてはならず、使い物にならなかった。
これも修理ができたので、またこれで遊ぶことができるようになった。

さすがに現代ではカセットレコーダーは使っていない。 つい先ほどまではICレコーダーを使っていたが
これも使い勝手はカセットレコーダーと大差ない。(巻き戻し、早送りは不要になったが)
そこで今回はパソコンに(オーディオプロセッサ)で録音するようにした。
このプロセッサーも20年近く前のものだが今でも十分使える。
これは保存したファイル名(プログラム名)が一目瞭然にわかるので、便利だ。

オーディオプロセッサで処理して録音されたプログラムの波形。
“0”と“1”がこうやって書き込まれているんだなぁ・・・

マイコンにプログラムをロードするのもやりやすくなった。

さて、今までの工作はいわば準備段階だ。
本番はこれから、プリンターとマイコンの接続だ。
セントロニクスの仕様は入手できた。
この仕様に従ってプリンターに信号を送り込んでみようと思っている。
プリンターの仕様は皆目わからないから手探りで動かしてみるばかりだ。
うまくいくかなぁ・・・・・・・
それにしても明日からは天気が良くなりそうだし、明日はエンジン工作といこうか・・・・・。
ところで、デジテルデータをオーディオ信号に変換する波形信号をはじめてみました、音とデジタル信号との対応はどんな形なのですか、知りたいですね。
TK-85(80)は懐かしいでしょう。 この頃はマイコンブームでしたよね。
もう、40年ぐらい前の物ですが正常に動作しています。
録音機からの再生音を入力する回路のICが不良になりましたが、トランジスタ回路で
修復して復活させました。
次はいよいよプリンターと接続です。
セントロケーブルは廃棄してしまったので作らなくてはならないのでちょっと面倒です。
この画像の波形はマイコンから出力されるデジタルの「0」「1」に相当する
アナログ信号(1200Hzと2400Hz)をパソコンに保存しただけです。
TK-85は1200bit/sでデータを送り出すそうです。
この信号を録音するときには「ギャ~、ピ~、・・・・」の音がします。
昔のパソコン通信を思い出して懐かしいです。