2016/01/01 (金曜日) 元旦 晴れ
今日から新しい年が始まった。
普通、三が日ぐらいはお屠蘇気分でテレビでも見ながらのんびりするものだが、工作実習生には
そういった上品な要素は備えていない。
でも、いくら工作バカでも三が日ぐらいは静かにして、ご近所にご迷惑がかからないようにしなくては
ならないことぐらいはわきまえている。(えっへん・・・・ (何も威張ることではないけど))
大晦日の夜から部屋にエンジンや機材を持ち込んで先日のスチームテストで具合の悪かった部分を
追求しようと必死の作業を続けている。
エンジンを分解して調べて見ると、やっぱり不具合なところが何箇所もあった。
これが、パワーが出ない原因かどうかはわからないが、少しは影響していただろう。
① #2、#4側(左側)シリンダのバルブ装置が滑りが渋くなっていた。
固まって動かないまでには至らないが手で押し引きしてみると滑りが渋くて固い。
② #2シリンダーのピストンのコンロッドと大端部の接続部分(ロウ付け固定部)が歪んでいて
クランクピンに直角に取り付けられていなかった。
高圧と回転角度によっては大端部のベアリング(プラスチック軸受)がクランクアームに押し付けられるときが
あると思われた。
③ #4ピストンの大端部の“穴”が狭かったのか、分割されたベアリング(プラスチック軸受)を
クランク軸に嵌めてそれを挟み込むようにして大端部でしめつけるとき、クランクピンとの遊び(ガタ)が
無くなって摩擦が大きくなってしまう。
まぁ、そんな状況だったのでそれを修理したのだが・・・・・・
↓ 調整台に取り付けたエンジンを分解していく。
↓ シリンダーの蓋を外して内部をチェックしたがゴミ(金属切り屑)等は入っていなかった。
↓ ピストンを取り外していく。 皆滑りもよくて、極端なキズは発生していなかった。
↓ バルブ装置やエキセントリック、駆動リンクを外す。
↓ 左側(#2、#4シリンダ側)バルブのピストンが滑りが渋かった。 固まるほどきつくは無かったが、
ぎすぎすとして滑らかには動かない。 コンパウンドを塗って摺り合せをした。
バルブ装置のぎごちない動作と摺り合せの様子を動画でご覧ください。
↓ 左右のバルブ装置を外してきれいに清掃した。
↓ バルブ装置を取り外したケース。
↓ ピストン、コンロッドを取り外したクランクケース。 クランク軸はスムーズに回転して問題なし。
↓ 取り外した部品。 一応きれいに清掃して不具合は修理した。
↓ 再組立。 先ず#1ピストンを取り付けた。
分割大端部(ピストン側)に半分に切り取ったプラ軸受(プレーンベアリング?)を嵌めて
クランクピンに添える。
↓ その上にもう半分のプラ軸受を被せてクランク軸を包む。
↓ 最後に分割大端部(下側)を載せてビスで固定する。
↓ 取り付けが完了した#1ピストン。
↓ 同様にして一つずつ滑らかに回転するかを確認しながら取り付けていく。
バルブ装置、エキセントリック・リンクを取り付けて組立は完了だ。
次はバルブタイミングの調整だが、これがなかなか手ごわい。
というのは、大きくずれたりしていれば回らないから、すぐ位置不良とわかるのだが、調整が進んでくると
どこが最良点だかわからなくなってくる。
同じようなことを何度も繰り返すが、はたしてこれが最良点なんだろうか?と疑心暗鬼になってしまう。
最後はまぁ、これで良いやとなってしまう。
クランク位置やエキセンの回転角を示すインジケーターがあればいいなぁ・・・・
苦労しながら(それが楽しいのかもね(笑い))やっと調整が済んだ。
例によってゴム球コンプレッサーで回転具合をチェックした。
その様子を動画でご覧ください。
さぁ、次はスチームで回してみよう。
部屋の中ではちょっと問題がある。
この頃のエンジンには給油器を取り付けているから排気蒸気に油分が含まれて部屋中が油っぽくなってしまう。
でも、ちょっとぐらいはいいかな?
アウトドアー用小型コンロを使ってちょっとだけ回してみようかな?
(続く)
今日から新しい年が始まった。
普通、三が日ぐらいはお屠蘇気分でテレビでも見ながらのんびりするものだが、工作実習生には
そういった上品な要素は備えていない。
でも、いくら工作バカでも三が日ぐらいは静かにして、ご近所にご迷惑がかからないようにしなくては
ならないことぐらいはわきまえている。(えっへん・・・・ (何も威張ることではないけど))
大晦日の夜から部屋にエンジンや機材を持ち込んで先日のスチームテストで具合の悪かった部分を
追求しようと必死の作業を続けている。
エンジンを分解して調べて見ると、やっぱり不具合なところが何箇所もあった。
これが、パワーが出ない原因かどうかはわからないが、少しは影響していただろう。
① #2、#4側(左側)シリンダのバルブ装置が滑りが渋くなっていた。
固まって動かないまでには至らないが手で押し引きしてみると滑りが渋くて固い。
② #2シリンダーのピストンのコンロッドと大端部の接続部分(ロウ付け固定部)が歪んでいて
クランクピンに直角に取り付けられていなかった。
高圧と回転角度によっては大端部のベアリング(プラスチック軸受)がクランクアームに押し付けられるときが
あると思われた。
③ #4ピストンの大端部の“穴”が狭かったのか、分割されたベアリング(プラスチック軸受)を
クランク軸に嵌めてそれを挟み込むようにして大端部でしめつけるとき、クランクピンとの遊び(ガタ)が
無くなって摩擦が大きくなってしまう。
まぁ、そんな状況だったのでそれを修理したのだが・・・・・・
↓ 調整台に取り付けたエンジンを分解していく。
↓ シリンダーの蓋を外して内部をチェックしたがゴミ(金属切り屑)等は入っていなかった。
↓ ピストンを取り外していく。 皆滑りもよくて、極端なキズは発生していなかった。
↓ バルブ装置やエキセントリック、駆動リンクを外す。
↓ 左側(#2、#4シリンダ側)バルブのピストンが滑りが渋かった。 固まるほどきつくは無かったが、
ぎすぎすとして滑らかには動かない。 コンパウンドを塗って摺り合せをした。
バルブ装置のぎごちない動作と摺り合せの様子を動画でご覧ください。
↓ 左右のバルブ装置を外してきれいに清掃した。
↓ バルブ装置を取り外したケース。
↓ ピストン、コンロッドを取り外したクランクケース。 クランク軸はスムーズに回転して問題なし。
↓ 取り外した部品。 一応きれいに清掃して不具合は修理した。
↓ 再組立。 先ず#1ピストンを取り付けた。
分割大端部(ピストン側)に半分に切り取ったプラ軸受(プレーンベアリング?)を嵌めて
クランクピンに添える。
↓ その上にもう半分のプラ軸受を被せてクランク軸を包む。
↓ 最後に分割大端部(下側)を載せてビスで固定する。
↓ 取り付けが完了した#1ピストン。
↓ 同様にして一つずつ滑らかに回転するかを確認しながら取り付けていく。
バルブ装置、エキセントリック・リンクを取り付けて組立は完了だ。
次はバルブタイミングの調整だが、これがなかなか手ごわい。
というのは、大きくずれたりしていれば回らないから、すぐ位置不良とわかるのだが、調整が進んでくると
どこが最良点だかわからなくなってくる。
同じようなことを何度も繰り返すが、はたしてこれが最良点なんだろうか?と疑心暗鬼になってしまう。
最後はまぁ、これで良いやとなってしまう。
クランク位置やエキセンの回転角を示すインジケーターがあればいいなぁ・・・・
苦労しながら(それが楽しいのかもね(笑い))やっと調整が済んだ。
例によってゴム球コンプレッサーで回転具合をチェックした。
その様子を動画でご覧ください。
さぁ、次はスチームで回してみよう。
部屋の中ではちょっと問題がある。
この頃のエンジンには給油器を取り付けているから排気蒸気に油分が含まれて部屋中が油っぽくなってしまう。
でも、ちょっとぐらいはいいかな?
アウトドアー用小型コンロを使ってちょっとだけ回してみようかな?
(続く)