胃が痛いんです。←「みぞおち」が痛いんだよね。

古森病院＠福岡市博多区です。

内科外来をやっていて　よく言われる言葉。

「胃が痛くて・・」

正確には
「心窩部（しんかぶ　と読みます。いわゆるみぞおちと言われるところ）が痛い」
という言い方が正しいです。

外来患者さんにはよく説明していますが
「みぞおち＝胃　というわけではありません」
「みぞおちはいろんな疾患で痛くなります」

具体的には・・

便秘を筆頭に、下痢（胃腸炎）、心筋梗塞、初期の虫垂炎、胆石、胃潰瘍（胃癌）、十二指腸潰瘍、膵炎、etc

言われた側（医者）も真に受けて
「胃が痛いんですね。胃カメラしましょう」
→「何もなかったです。軽い胃炎くらいかな。胃薬出しときますね」

医師がみんながみんな　そういうわけではないんでしょうけど、
医師にそういわれたという方が少なくありません。

うーーーーん　
患者サービスだから　患者さんに言われたことだけしとけばいいんですかね？
それでいいのか？

みなさん、医療機関を受診されたときには
「みぞおちが痛いんです」
と　正しく申告してくださいね。

それでも「じゃあ胃カメラ（だけ）しましょう」と言われてしまうかも・・
ですが・・管理人は「絶食ついでなので、腹部エコーもしましょう」と
お話します。胃カメラだけでは胃の外は見えませんから。

ちなみに、反復する心窩部痛の原因が便秘なのにもかかわらず
胃腸炎と誤診されている人は　決して少なくありません。

参考になりましたら　幸いです。

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