カイロじじいのまゃみゅむゅめも

カイロプラクティック施療で出くわす患者さんとのやり取りのあれこれ。

ミッシェル・ペトルチアーニ キャラバン

2008-10-17 19:36:57 | 本日の楽曲
徳さんにとって至福の時とは泣いている時である。

しかし、めったに泣けない。

還暦を過ぎて、感情が大分ささくれ立ってきたのかも知れない。

日常生活ではほとんど涙を見せない非情の徳さん。

これがフィクションの世界だといともたやすく泣いたものだった。
漫画で泣く。小説で泣く。ラジオで泣く。テレビで泣く。映画で泣く。
これらも悲劇仕立て、お涙ちょうだい風なものは鼻にも掛からぬ訳で、なにげない些細な事柄によって、思わぬ方向からの徳さんの頑なな心へのノックとなった時、ナダソウソウとなっていた。

音楽で泣く。
これは、それらに比べると頻度としてかなり少ない。しかし、無くはない。
数少ない、音楽で泣いたのに、このペトリチアーニのキャラバンがある。このアルバムの10曲目だ。

そして、これなら、今でも泣ける自信がある。

もちろん、環境設定は必要である。
一人であること。密室であること。大音響であること。

この条件を満たすのは、幹線道路走行中の車の中、となる。

徳さんは時々これをやる。

道路交通法違反のはずだが確信犯である。
行政が用意した道路走行時の警告のうち音を抹殺しているのだから、緊急車両のサイレンが聞こえない。踏み切りの警報音が聞こえない。

安全管理は全て目に頼るしかなくなる。
この時ほど、バックミラー、サイドミラーを睨みつける時は無い。

いやあ!音楽って、目が疲れるねえ。