カイロじじいのまゃみゅむゅめも

カイロプラクティック施療で出くわす患者さんとのやり取りのあれこれ。

大晦日雑感

2009-12-31 18:26:04 | 本日の路上観察
珍しく大晦日にパソコンに向かっている。
職場にしかパソコンを置いてないので、休日には無縁の代物なのだが、、、。

年末にかけてプリンターのご機嫌が今一つで、賀状作りがずれ込んでしまったのだ。便利なはずのコンピューター、徳さんは完全に振り回されている。
こうして職場に出向かなければならぬなんて、トホホの大晦日である。

さて、タイトルは大見得を切ってみたが、たいした感想があるわけでもない。
ただ、やたらと忙しいだけだ。
1年放置した車の洗車、部屋の掃除、換気扇の掃除、庭の大雑把な掃除。
すべて日頃の怠慢のつけである。
賀状を処理して家に帰ればまだ肉体労働が待っている。
除夜の鐘を聞く前に、酒も入って、ぶっ倒れてるに違いない。

さてさて、この画像だが、

とあるアパートの玄関先に置かれてあった植木鉢。数鉢あった。
この画像からは判りにくいだろうが、これは大根である。まん中の黄色っぽいのが大根の根である。
大根を植木鉢で育てているつわものがいるとは、、、、。

植木鉢の高さは20センチ。上手く出来たとしても丈の短いずんぐり野郎だ。

これを目撃した時、徳さんは地球と現代社会をを思った。大袈裟だね。

鉢は地球である。大根は現代社会での人間の行為である。
人類の諸行為は地球の許容量を越えてしまいそうだ。
狭い鉢の中で大根が育つためには過剰な手入れが必要だろうが、大根の生長はやがて鉢を割ってしまい、大根自体も腐れていくことになる。

膝痛抱えながら年末商戦へ、ザ(2)っちん

2009-12-28 17:18:28 | 本日の患者さん
デパートの店員さん歴30年のザっちん。

体の慣れというのは怖ろしいもので、座るより立っているほうが疲れないとおっしゃる。
電車に乗って、前に座っている人が早く降りてくれないかと願ってばかりしている徳さんなどとは大違い。

その立位の名人に膝の痛みが襲うようになった。

こうなると、名人ならしめてる技が仇となる。

膝の痛みを庇っての立ち仕事は、普段使ってない筋肉を酷使することになり、思わぬところの筋肉痛や関節痛を招く。

大腿外側にある腸脛靭帯や大腿筋膜張筋がカチカチのコチコチ。
股関節に痛みも出て、歩く時はびっこを引く。

今日が今年最後の休みとかで、明日から年末年始休み無し。
笑顔を絶やさぬようにするだけでも大変そうだ。
無事、年末年始の商戦を乗り切って下されと願うしかない。

それにしても、ミャンマー語というのは奇妙奇天烈、珍妙です。

徐々におたく化?

2009-12-27 18:38:01 | 本日のコンチャ・ブイカ
どうだ、カッコいいだろ!
参ったか!

と、息巻いてもしょうがないが、これがここ数ヶ月、徳さんが入れあげているコンチャ・ブイカだ。

音楽を聴くだけでは満足いかず、こうしてパソコンのデスクトップの待ち受け画像にしてしまった。

本来なら携帯でとった画質の悪いものでなく、ネットで拾ったままの画像を紹介したかったのだが、拡張子を変換する方法を徳さんはまだ知らない。
早急に知り合いのパソコン野郎に教わることにしよう。

正直言って、ユーチューブなどでみるブイカはこれほどの美人ではない。
ただ、表情の大変豊かな人である。
特に唄っている時の表情は、悲哀も歓喜も全身で表わし、顔の表情などは壊れんばかりだ。

人の表情の一瞬というものは、時にその人の本質につらぬかれて、別次元の世界にトリップする。


とろけるザ(1)っちん

2009-12-26 20:46:09 | 本日の患者さん
ザっちん、カイロの施療はこのところご無沙汰だった。

毎月出張先の障害者の自主管理事務所で顔を合わせるのだが、何となくザっちんの事情を聴きそびれていた。
なにぶんにもお金を払ってもらう身分なのでこういう事はなかなか聴きにくいものだ。

そのザっちんが久し振りにカイロを受けたいと言う。

その時のやり取りで、ようやく事情が判ってきた。

以前は度々カイロを受ける時間があったので何の問題も無かったが、介助者の人手不足などで時間が取れなくなりポツンポツンとカイロを受けると、体がほぐれ過ぎてホワンホワンになりしばらくは自分の体が使い物にならなくなるというのだ。

ここにあるのは落差の問題である。
ごく控えめの施療でもご本人の体調が悪ければ結構な負担となる、という事だ。徳さん、心しなければいけない。

「もう、今日カイロを受けなければ明日は壊れそう。明日、仕事が出来なくなってもいいから、受けることにしました」

確かに、ザっちんの体は何処を触ってもカチカチのコチコチだ。
これじゃあ、投げやりになってカイロを受ける気になるのも当然だ。

世の中は、福祉政策を財政問題を絡めながら締め付けておられるが、現場はこのような事態でありまする。

しのびよる破局

2009-12-25 19:20:24 | 本日の抜粋
 
      ********************

 あの事件の背景には、容疑者の青年にかぎらず、たくさんの青年たちが、あるいはぼくなんかでも内面にもっているような荒涼たる風景というものを見ざるをえないのです。くりかえしますが、それは犯罪に理解を示すということではない。まったくちがう意味なのです。同情というのでもない。もちろん共感というものでもない。ただ、いまの世に生きることの、なにか名状しがたい哀しみを禁じえない。「病むべく導きながら、健やかにと命ぜられる」そんな背理の世界に生きざるをえない哀しみと、狂いの感覚です。
(中略) 
 ぼくはネット、テレビもふくむ情報のデジタル化は世界像の扁平なデジタル化だとおもうのですが、即時的な情報の伝達と受容が可能になったということを、逆に危険なこと、マイナスのこととして考える発想が、いま、非常に大切だと思います。つまり、即時的にメッセージが発信され、それを受けることができる世界は、便利なようでいて、じつは長期的にはヤバイよと。人間の生体として、なにか窮屈な、生体として受けいれることができない無理がきているとおもうのです。これにより人間は思考的な生きものではなく、反射的な有機体であることを求められている。末期資本主義はわれわれに思索ではなく、反射と即時的な反応のみを要求している。

辺見 庸 『しのびよる破局』より 大月書店

      *********************

あの事件とは、派遣切りにあった青年が秋葉原で起こした衝撃的な事件のことだ。

犯行の詳細は、ということは犯行の表面は、くどいまでに詳細にマスコミによって報道されている。
最近は、目ぼしい犯罪に対しては、テレビの裏方さんが徹夜仕事で犯行場面をジオラマ化したセットを作るのが流行りになっている。
それこそ、犯行現場をいち早く視聴者の皆様方にお届けします。肌でそのおぞましさを感じて下さい、といった調子で、、、、。

無駄な努力だ。
というより視聴者を思考停止にする、無意識をいじる行為である。

考える素材を提供するのではなく、個々の考えをある一つの枠にはめ込もうとする行為である。
たちの悪いことに、自分達がしているその行為を善だと思い、正義だと思っている、、、。

辺見庸の最近の文章は、読む方をして息苦しさを感じさせるものが多い。
寝転がって読んでいて、知らずに起き上がり姿勢を正していることがある。
一気に読めずに、本をパタンと閉じてしまうことも度々ある。

そのような現在なのだ。

この、短い抜粋部だけでも、慄然とする言葉がいくつもある。

『病むべく導きながら、健やかにと命ぜられる』

『人間は思考的な生きものではなく、反射的な有機体であることを求められている』

『被害者と加害者の究極的な等価性』(これは抜粋部ではないが、抜粋部のすぐ近くにある)

最先端の敵

2009-12-22 17:38:04 | 本日の無惨
パソコンって最先端の技術で成り立っているんだよね。

そのパソコンがいとも簡単に壊れる。

5時間前の事だ。
いつものように施療中、音楽をパソコンを通して流していた。
あるアルバムが終わった時点で、次のアルバムを流そうとする。
画面が黒いが、これは一定時間を過ぎるとそうなる省エネ。

と思いきや、これが液晶パネルの崩壊だった。

電源スイッチは点滅し、マウスも反応しない。
年末は常になくパソコンを使うことになるのに、何たる事態だ!

幸い、施療室の隣の事務所に懇意にしているパソコン野朗がいるので泣きつく。

「徳さん、液晶がやられているようだよ。パネルに来るはずの電気が来なくなっているみたいだ。」

「どうしてこんな事に?このモニターはまだ新しいよ」

「徳さん、タバコを吸うでしょ。タバコのヤニが電気系統について、そこにほこりがこびり付いて、ある時点でボッと発火するイメージだよ」

う~ん、またしてもタバコが槍玉にあがるとは、、、。

「裏ぶたを外して、空気を噴射するボンベでほこりをはらえばあっさりなおる事もありうるけど、新しいのを買った方がいいかもね。メーカーに修理に出せば、新しい奴を買うより高くつくし。」

結局、優しいパソコン野朗も同行してくれ新しいものを買った。
設置もさっさとやってくれ。徳さんは口を開けて傍観してればよかったとさ。

最先端の敵は埃だった。
修理より新しいものを買った方が安くつく。

この二点の事だけでも、現代文明の落とし穴とグローバル資本主義の行き詰まりを暗示しているようだ。

新型インフルエンザ日和、シーやん

2009-12-21 18:19:00 | 本日の患者さん
今日は新型インフルエンザの話題が多かった。

まずはTさんの妹さん。
高齢であることと心臓疾患があるので早期にワクチンを打った。
副作用で3,4日体調を崩す。

シーやんのお父さん。
高齢と糖尿病と高血圧で早期ワクチン摂取の対象に。
やはり副作用で数日寝込む。

そして、児童館に勤めるシーやんご本人は児童からうつされ、49.2度の高熱に。当日早番で、児童館の鍵を開けにだけは行かねばならず、高熱を押して、鍵だけ開けにご出勤。

最近Mさんが見えないなと思っていたら、お子さんが新型インフルエンザに罹り、リレンザを処方され大過なく経過したものの、続けて溶血連鎖球菌に感染してしまい、なかなかカイロ施療に来れなかったとの事。
溶血連鎖球菌はどこにでもある細菌だ。いわゆる日和見感染という奴らしい。卑怯で情けない細菌だが、これが以外に手ごわい。

Sさんのお子さんも先日新型インフルエンザに罹ったという。

こうして見ると、新型インフルエンザがかなりの猛威を振るっているのが判る。

この間の新型インフルに対する世界規模での人類の右往左往振りは、未知のものに対する人間の非力と悪戦苦闘振りを物語っている。

生き物は未知のものに対して防御システムを持っていない。

なのに、食品添加物などがいい例だが、化学物質に対しては、その規制がなんと緩やかだったことか、、、。

黒い神

2009-12-20 18:29:33 | 本日のしりきれとんぼ
平岡正明の『黒い神』を読む。黒人ジャズの評論だ。

相変わらずこの人の文章は読みにくい。
とんでもない所から知識と感性が断定的に飛んでくる。
とても抜粋など出来るもんではない。

この本を読んで溜飲を下げたことがある。

ハリー・ベラフォンテが取り上げられ高く評価されていたのだ。ジャズをやっていたわけじゃないのに。
『バナナ・ボート』『ダニー・ボーイ』『さらばジャマイカ』『マチルダ』などは良く知られている。

「デーオ、デーエエオ」というバナナを運ぶ荷役労働者の掛け声を、広島の中学校の校庭で聴いた覚えがあるのが今でも奇妙だ。
人気のない放課後、クラブ活動を終えて校庭に出た時に流れていたのだ。
今にして思えば、生徒会の役員をしている誰かが勝手に流したものだろう。
当時、生徒会活動は教職の手を離れ、かなり自由にやっていた記憶がある。
今からでも、その時バナナボートを流した奴と友達になりたい気分だ。

徳さんは中学の後半から高校生になった頃、同級生たちがビートルズに夢中になっているのに背を向けるように、ベラフォンテだけを聴いていた。
徳さん得意の無い物ねだりだ。(ビートルズだって、その欠片さえも持ち合わせてはいないのだが、、、)

ベラフォンテの何に惹きつけられていたのだろうか?
明るいカリプソのリズム?
噛んで含めるように伝えようとする物語性?
悲惨や悲嘆、悲鳴さえも陽に反転させる生きる知恵?
『マチルダ』や『ゾンビ・ジャンボリー』に見られる、最後は聴衆を完全に巻き込む(日本公演の時も、恥らう日本人を最後は完全に乗せ切ってしまった)アジテーターとしての魅力?
世界各国から民族音楽を収集し、新しい音楽として再生させた熱情?
当時の権力に引き込まれることなく、人種問題に彼のスタイルで取り組んでいる事?

この本を読んでの総合感想は、ジャズメンを含め音楽家、芸術家と言う奴は、こちらが思っているより、深く哲学者であり、歴史家であるということだ。



凍えるクリスマスを迎える?パイちゃん

2009-12-19 18:00:36 | 本日の患者さん
なんとも悲惨な事になった。

あの冷え症の女王、パイちゃんのエアコンがこの季節に故障したのだ。
日本列島、この間の冷え込みは暴力的ですらある。

最近は、パイちゃんの年齢によるホルモン変化の関係か、足の冷えは大分改善されていたものの、手の冷えは超怒級である。(ホルモンの分泌変化だとして、なぜそれが手に及ばないのかは全くもって不明である)
手の冷えはパイちゃん自身が、触りたくないほど冷えている。

大家さんに訴えたところ、もう年代物なので機種変更となった。
10日か掛かるそうである。

これからの10日間、服を着込むようにする、風呂に入ったらすぐ寝るようするといった対策しかないとおっしゃる。

徳さんは暖房設備のレンタルを薦めておいた。大家さんの責任で。

世の中はこのように出来ている。
必要だから多用する。
多用すれば故障の頻度も上がる。
そして、一番必要な時には機能しない。

パイちゃん、心までは冷やさないでおくれ。


石原慎太郎よ、退場せよ!

2009-12-18 18:58:05 | 本日の抜粋

      ********************

 〇四年三月、四月の卒業、入学式がまずターゲットになるんですが、その前に、創立何周年記念とかいう学校があるでしょう。そういうところで小手調べがされました。卒業式シーズンだと、同日にいろんな高校でやるから都教委の人間がすべてをチェックできませんが、学校独自の式典なら、都教委の人間が押しかけることができるわけです。
 先生や生徒の準備をマンツーマンで見張って、都の方針に反抗的な言動をした人間をいちいちチェックし、式典当日は当日で会場正面から見ていて、君が代で立たない教師がいると、都教委の人間が出ていって、両脇を抱えて立たせるとかね。またはそのまま部屋に連れ込んで事情聴取する。その場で処分が出ているわけです。通達から半年後の卒業式の季節にはそういう恐怖政治が知らしめられていたから、抵抗する教職員は前評判ほどには現れませんでした。(中略)
 細かいことまで石原が命令したとは言いません。一般論ですが、東京都官僚というのは、ややこしい人間集団なんです。中途半端なエリートだけど、中央官庁には及ばない。東大出ではない。首都といえども、身分は地方時自体の役人でしょ。関係者の誰に聞いてみても、権力志向が強いという。だから強権的なボスを喜ぶ。(中略)もちろん、まっとうな人も少なくありませんでしたが、石原に無条件で服従しない役人は飛ばされるか追い出されますから、もうほとんど残っていません。

斉藤貴男 * 吉田 司 『石原新太郎よ、退場せよ!』より 洋泉社より

      ********************

対談集の斉藤貴男の発言部分だ。この人は石原慎太郎を天敵のように思っているようだ。
まあ、話を聴いてみれば納得もいく。

徳さんの知り合いで、この君が代問題で停職を喰らった人がいた。
ちょっと正義感の強い普通のオバはんなんだけどなあ~。

福祉の問題、教育問題などはこれからの日本の方向性を左右する大問題なのに、マスコミは逃げ腰が目立つ。

過去、決定的な失言を繰り返しているにも関わらず、事実報道でお茶を濁して来た。
オリンピック誘致に関してはあんなにヨイショしたくせに。

石原都政下の人事異動は公開事項なんだろうから、その資料を基に、いろんな話を聞かせておくれよ、メディア君。