カイロじじいのまゃみゅむゅめも

カイロプラクティック施療で出くわす患者さんとのやり取りのあれこれ。

権力とは何か?

2015-06-05 18:35:41 | 本日の弟子
あってはならない事だが、徳さんも、そして埼玉は狭山ヶ丘で開業している弟子のY君も、とっても暇である。

で、週に一度Y君が修行にやってくる。
時間はたっぷりある。

そこで展開されるのは、圧倒的権力者である師匠としての徳さんと、そんなことは一切無視の、探究心だけが武器のY君とのバトルである。

まず、師匠であるところの徳さんが、今日の課題として10~15分Y君を施療する。
一応、毎回違ったお題を出してやってるつもりなんだが、、、。

でその後、徳さんは患者さんの立場に徹することになる。
Y君は、そんな徳さんの指導をよそに、ひたすら自分の興味・課題に痼疾した施療を試みる。

施療士一般は、施療法が完成するまでは患者さんにそれを適用できない。
それまでに、内輪で実験をする。
多くの場合、それは施療士仲間だが、Y君の場合その実験対象が師匠なはずの徳さんになってる。

老いぼれの徳さん、Y君からどう扱われようと、気持ちのいい部分があるのでそれをよしとしている。

でも、こんな二人のやりとりにも互いにとっての成果はある。

Y君は患者さんに対しては到底出来ないことを徳さんに試みる。
多くの場合それは失敗なのだが、なぜ失敗なのか?他に方法はないのか?
なんて事を徹底吟味していくうちに新しい施術法が浮かんでくる。

これは二人の財産だ。



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足の長さの違い

2015-02-17 19:39:33 | 本日の弟子
弟子が時々やって来る。
徳さんが施療を受けて、時々口出し、手出しするって方式でやってる。
(最近は患者さんに成りきってる事が多く、役得状態、、、)

今日は、足の長さの左右さが話題となった。

まず、弟子の脚を拝見。
内くるぶしを左右比較する。
右足が5ミリほど長い。

こんな場合、脚の骨の長さが左右違うってことはあまりなく、股関節の高さが違うのがほとんど。
骨盤が傾いているのだ。

多少痛い思いをしてもらうが、股関節の大転子の周囲の靭帯や筋肉を緩めて一件落着。


さて、今度は徳さんがまな板の鯉。
左脚が1センチ以上長いとのこと。

弟子が挑戦するがなかなか上手くいかない。
そこで口出し。
右下横寝になった徳さんの左の骨盤をグイグイ押してもらう。
次に、左股関節の大転子の突起を足先の方向へ押してもらう。

たったそれだけで、これまたあっさりと一件落着。
弟子が喜んじゃって、パチパチと拍手する。

徳さんは徳さんで、施療後の体の快感を味わえてご満悦。
背筋が伸ばしやすく、体を覆うモヤが飛んでいった気分である。



徳さんのこの骨盤の狂いには、思い当たることがある。
明け方、猫のセロが布団に入ってくるのだが、それが左側にしか入ってこない。
体の左右平等を唱える徳さん、なんとか右側にも誘導しようとするのだが、すぐに這い出し再度布団に入れろと催促を繰り返す。
結局、左下横寝でセロを抱き抱えるようにして早朝のまどろみを過ごす事になる、、、。
猫には勝てない。



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弟子の腰痛

2014-10-18 18:06:48 | 本日の弟子


ちょくちょく弟子が勉強と称してやってくる。
最近は腕を上げ、師匠であるはずの徳さんが完全に患者さんになっちゃてる時間も多い。
気持ち良さに陶然としたり、苦痛に悶えたり。

それでは余りに申し訳ないので、時々師匠面をして、いちゃもんを付けるようには努力している。
手の接触面がなんちゃら、力の方向がなんちゃら、技のスピードがなんちゃら。
徳さん自身が身に着けてないものまで要求したりして、ほんに嫌味な師匠ではある。

ある日、その弟子が腰痛を訴えて来た。

徳さん、嬉しくて仕方がない。
弟子に教えながら人体実験が出来るまたとないチャンスだ。
仕事として相手にしている患者さんには出来ないことがやれる、、、。

その日の試みは、うつ伏せに寝たままバキボキという矯正なしに腰椎の歪みを取ろうとするもの。
ウフッ!
弟子が雄叫びを挙げる。
ついには痛みの余り笑い出す。

弟子は腰椎の歪みが無くなっているので文句が言えない。

これ、師匠としての快感!


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弟子が開眼、師匠はウギャー!

2013-11-18 18:36:17 | 本日の弟子
徳さんのたった一人の弟子が、西武線の狭山ヶ丘駅近くで『ほぐしがおか』という名で開業している。
性格が優しいので、徳さんみたいに残酷な施療はしない。

はずだったのだが、、、。

昨日、ふらりとやって来た。
待ちに待った、患者さんになれる時間だ。

体を触れられて数秒後に弟子の異変に気付く。
しばらく合わないうちに腕が格段に上がっていたのだ。
徳さんの疲労した筋肉の、本体ではなく関係者から責めてくる。
そのタッチも力強い。
というか、残酷でもある。

そう、その感じだ!
徳さんはうれしいいが、痛い!

「先生!先生!」
と、弟子に向かって、感謝の雄たびを発してしまった。

徳さんに痛めつけられる患者さんの気持ちは、このようにして理解されていくのでありまする。




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現在弟子なし中、だが大丈夫!

2013-03-31 18:39:50 | 本日の弟子


以前、たった一人、弟子がいた。

それ以前、何人かの人がカイロを教えてくれとやって来てはいた。
金儲けの一手段として脂ぎった人。
とりあえずの生活設計がつかず、何か技術を身につけようとカイロを選んだ人。
理由は様々だったが、徳さんとしては、来るものこまばず、でやって来た。
身に付けた技術はたいしたもんではないし、財産のように残せるものでもないんだから、どんどん放出しちまったほうがいいとの思いだ。

でも、徳さんのカイロは、過去の行きがかり上カイロと名乗っているが、正統派カイロの先生達が呆れて口をあんぐり開けてしまうような代物になってしまっている。

マニュアルが通用しない患者さんに出くわしているうちに、30年かけて変質してしまったのだ。
傍から見れば、レスリングをしてるのかと錯覚されそうだし、単に虐めているだけと判断する人がいたって不思議じゃない。

で、彼らは習いきらんと判断したのかな~、、、。

で、たった一人の弟子である。
彼には、徳さんから話を持ちかけた。
人間性だけが判断基準だ。
白紙に絵を描く気分であった。

しかし、である。

徳さんの唯一の判断基準、彼の心優しき人間性が結果としてネックになってしまった。

「僕は師匠みたいに(師匠というのは徳さんの事、二人の間では師匠、弟子と言ってその関係を遊んでいた)冷酷無悲に思われる大胆な治療はできません」
と、言って悩み出した。

自分の精神を鍛え直そうと仏教の世界に救いを求めたりし出した。

根が真面目だから、やる亊も徹底してた。
あるお寺に言って瞑想の修行をするは、本場タイまで行ってしまうとか、、、、。

その彼が、ようやく吹っ切れたらしく、何ヶ月か前、連絡してきた。
実家に帰り、近くで揉みほぐしのお店をやることにしたとの事。

その彼から昨日メールがあった。

「うちに見える患者さん、股関節痛を訴える人や側湾症を訴える人が多くていささか参ってます」

だって。

ウフフ!

これで関係改善だね。

彼とは、近々飲む約束が成立した、、、。



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おい、大丈夫か?

2011-02-23 18:38:00 | 本日の弟子
弟子の話である。

これが師匠の徳さんにもなかなか理解できない事をしでかす奴なのだ。

突然、原始仏教に傾倒し、瞑想や徹底した質素な生活をしだした。
身の回りのものをどんどん捨てて、今は本当の意味の生活必需品だけの中で暮らしている。
在野仏教には目もくれず、仏陀の教えに忠実足らんとしている。

この世の汚濁にまみれた徳さんが反面教師になったのだろうか?と徳さん、いささか居心地が悪い。

今日ふらりとやって来て、

「3月に入ったら、野宿生活をしてみようと思っているんです。近くに大きな公園があって、その中に小さな神社があるんです。そこで寝起きすれば朝早起きさえしてたら怪しまれずに済みそうです」

徳さん、唖然!

「おい、大丈夫か?3月に入ったって、寒い日はまだまだたくさんあるぞ!」

徳さん、内心ではお前の頭は大丈夫かと叫んでいたが、、、。

「今、安いアパートに済んでるんですけど、引き払うことにしました。3月から施療時間を減らそうと思ってて、、、。そうなると収入も減るし丁度いいかな」

一度言い出したら、師匠の言うことなど聞く奴ではない。
しばらくはほっとくしかなさそうだ、、、。

ただ、この不肖の弟子にも一つ弱点がある。
無類の寒がりなのだ。
今日も、まだ30代半ばのオノコのくせして、厚手のズボン下を履いて、靴下は3枚重ねなのである。
それこそ、大丈夫かな?

たまたま手元に冬用のシュラーフが用無しであったので、弟子の近路上生活のはなむけに進呈したのだが、、、、。



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弟子の目は鋭い

2010-12-07 19:33:47 | 本日の弟子


西武線沿線に独立した弟子がやって来た。

たまたまなのだが、その日は徳さんの誕生日。
還暦を過ぎてからはあえて歳を考えないようにしていたのだが、弟子が現実を突きつけてきた。

誕生日のプレゼントを携えて来たのだが、、、。

それが何と、ズボン下。モモヒキという奴だ。

徳さんは、東京の冬では、未だにモモヒキを使ったことがない。
ほんのちょっぴりのミエがあるのは認めるが、あのはいた時のぬくもり感がなんか耐えられないのだ。
ミエで言うと、モモヒキをはいただけで急にジジくさくなる気がするのだ。

しかし、何年か傍にいた弟子から見れば、クサイどころか、徳さんは歴然としたジジイなのだった。

そう、冷静に考えれば、ここ数年、冬場、寝床に入る徳さんの足は、以前だったら想像もできなかった冷え冷え状態を味わっているのだった。

今年の冬は弟子の忠告に従って、モモヒキジジイを演じてみよう。



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ミャンマー語

2009-11-22 19:01:58 | 本日の弟子
11月始めに、ミャンマーにある国際瞑想センターに修行に行った弟子は今頃どうしているのだろうか?

坊主頭になっているのは確かだ。
戒律に従って、午後は食事を取ってないのも確かだ。
結跏趺坐して瞑想に耽っているのも確かだ。
そして、まだまだ悟りにはほど遠いのも確かだ。

そんな弟子に多少のエールを送って、これからしばらくの間、カテゴリー「本日の患者さん」のイラストはミャンマー文字を使用してみる。

それにしても、この文字の丸さは何だろう。

いぶかしく思っていたら、タイミングよく東南アジアの言葉に詳しい患者さんがやって来た。

その文字がビルマの地にやってきた時、文字は角ばっていたのだそうだ。
紙の使用がまだ伝わってなかった当時、文字を書き付けるのは石か葉っぱだったのだ。
石に彫り付けるのは時間と手間がかかりすぎる。
仏教徒の多いビルマの人々はある種の葉っぱにお経を書いてもらって奉納したという。

葉っぱには葉脈がある。
角ばった字を書き付ければ葉脈に沿って破れてしまう。
かくしてミャンマー文字は丸く愛らしいものとなったんだとさ。

ちなみに、画像の文字はミンガラーバーと発音してこんにちはに意味だそうだ。

利用すべきはベッド上の患者さん!

ミャンマー瞑想センター

2009-09-18 13:57:47 | 本日の弟子
突然ではあるが、この度、弟子がミャンマーに旅立つ事になった。

果たして日本に帰ってくるのかどうか、本人も判らないという。

ミャンマーにあるチャンミー瞑想センターというところに行って、朝から晩まで瞑想漬けの生活を送るのだという。

最近読んだ仏教の本をきっかけに、瞑想をするようになり、その時得た心身のプチ開放感を突き詰めたいらしい。

この世の汚濁まみれの徳さんには、想像もつかない決意だ。

ミャンマーは政情が不安定とも聞いている。
何とか無事に過ごしてもらいたいものだ。

(そんな事情で、ホームページの「弟子の愚問、師匠の誤答」のコーナーは無期限のお休みをいただく事になる。あしからず)

弟子からの難問

2009-07-21 17:56:57 | 本日の弟子
現在徳さんには弟子が一人いるが、彼が弟子になる時、毎日一つの質問というのを課した。
当初、安受け合いして、ポンポンと飛び出していた質問も日が経つにつれ間遠になって来た。
質問というのは、する方にもされる方にも意外な勉強効果を発揮するものである。
立ち消えにしたくはないと思い、無謀にもホームページ(http://www6.ocn.ne.jp/~tokuch/)にコーナーを設けてしまった。
題して「弟子の愚問、師匠の誤答」
週に一回の更新を互いに義務づけた訳だ。

今日メールで寄越して来た質問が(質問が間に合わない時、弟子はこの手を使う)えらく普遍性を持っており、かつ難しい問題なので、ここで少し考えてみよう。

『「どれくらいの間隔で来たらいいのですか」と聞かれたらどうこたえましょうか。体のことだけ考えたらなるべく多く。毎日。でしょうか。』

この弟子独特の言い回し、文体は皆様気にされないように。
師匠である徳さんはすっかり慣れました。

徳さんの通常の答えは、ぎっくり腰など急性期以外の人に対しては、そんな事は神様しか判りません。と答えるようにしている。

それでも患者さんにとっては不安な話なので、一応の施療スケジュールは提示する。
最初は体が受け入れ態勢を整えるようなるべく間を詰めて、だんだん状況に応じて間隔を開けていきましょうと。


現在、カイロプラクティック施療は法律的には未公認の世界なので保険がきかない。
頻度を高めれば患者さんの負担もばかにならない。

理想と現実の折り合いを双方で探りながら、その落とし所を探すしかない。

カイロ施療士側としては、現在の患者さんの症状もさることながら、患者さんの全体像としての健康が大事なので、その辺はいくらでも妥協できる。
捨てない、捨てられない関係が出来ればと願っている。

使った画像は『弟子の愚問、師匠の誤答』第一回に使ったものである。
弟子の最初の質問はオシッコについてだった。あ~あ。