カイロじじいのまゃみゅむゅめも

カイロプラクティック施療で出くわす患者さんとのやり取りのあれこれ。

満身創痍な、ダブルやん

2008-10-15 21:22:10 | 本日の患者さん
ダブルやんの自宅が全焼したのは4年前。
漏電だった。ダブルやんに直接的な責任は無い。
こんな事に出くわす人は余りいない。
それ以来、ダブルやんは全くついていない。
足の骨折が2回。
職場の配置転換があって、理不尽なパワハラの上司に出くわし、無意味な仕事が増える。
ダブルやんの性格上、真っ向勝負を挑む。
その事によるストレスで慢性的な頭痛にに見舞われるのが常態になってしまった。
カイロ施療に見える回数もうなぎ登り。

そんなダブルやんにとどめの一発。
3ヶ月前、法事のために帰った九州での出来事。
まだ運転に慣れない新米運転手の甥っ子が、田舎道の側溝に車の車輪を落としてしまった。
急な坂道のため車はズルズル後ずさりする。
よせばいいのに、と誰しもが思う状況の中で、ダブルやんは車から飛び出し、そのズルズルと後ずさりする車の後にまわって車の後退を阻止しようと試みた。
ダブルやんは中年をはるかに越えた御婦人だ。
後ずさりする車に対抗する怪力は持ち合わせていない。
運の悪い事に、その後には電柱が待っていた。
ずり落ちる車と電柱に挟まれる結果と成ってしまった。
肋骨数本の骨折。他に数箇所の強いうちみ。
まかり間違えば、成仏されてても不思議じゃない。

未だにうつ伏せに成れないダブルやんの悲劇はまだ続く。
仕事場での検診で、肝のう胞発見、胆嚢ポリープ発見。
肋骨骨折余波の影響か、胸部の痛みと息苦しさが慢性的にダブルやんを襲う。
その間に肉親を失うという事態もあった。

こんな時、徳さんはどうすればいい?
どうすることもアイキャンノット。
ダブルやんの体に現れる背骨の歪みを一つ一つ正していく他無い。

しかし、こんな状況にも関わらず、ダブルやんの表情は明るく、態度は前向きである。
感服仕切りの徳さんだあった。