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何かを買うということは、誰にお金を回すかということに結びついています。商売第一で、粗悪な製品でも大量に機械的に売りさばこうと思っている人よりも、本当に良いものを丁寧に心を込めて作っている人にお金を回して、結果的にそういう人たちがもっと良いものを売れるようにする。大げさな言い方をすれば、買いものには投資という側面もあります。本当に好ましいと思えるものをきちんと選んで、それを作ってくれている人たちにお金を回すという心持ちで買いものを行っていると、自分はきちんとした形でお金を使っているなと心から満足できるでしょう。
「安いから買う」でも「ほしいから買う」でもなく、「必要なものだから高くても買う」「本当に必要なものを少なく買う」という姿勢を貫いていれば、欲にまみれず、良い心持ちで生活し続けることができるのです。
小池 龍之介 『考えない練習』より 小学館
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昨今、珍しく、生臭さを一切感じさせないお坊さんの本である。
様々なノイズ、雑音に悩まされている我々凡人の脳をクリアーにする仏法に基づいた方法を伝授してくれる本である。
徳さん、凡人の極み。
ノイズ溢れる己の脳の雑然振りを、誰一人とて愛してくれないのなら、徳さん一人でも愛しぬいてやる、と居直っちゃいるが、たまには、こんな清涼剤もすがすがしい。
でも、この本からの抜粋が‘買う’事についての部分だというのは、あくまで凡人の道を行く徳さんということか、、、。
この小池龍之介というお坊さんを偶然テレビで拝見したことがあるが、その佇まいは姜尚中さんにどこか通ずるものがあった。
なんでも、ブログのランキングというものがあるそうで、ここをクリックするとブログの作者は喜ぶらしい。
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