カイロじじいのまゃみゅむゅめも

カイロプラクティック施療で出くわす患者さんとのやり取りのあれこれ。

百年戦争

2011-03-30 18:14:10 | 本日のしりきれとんぼ
前回のブログに対してコメントが寄せられた。

どうやら徳さんの判断は甘いという事らしい。

彼が紹介してくれた記事のURLを添付しようとしたのだが、ほら、例によっての徳さんのパソコン音痴。
どうも上手くいかない。
日頃のPC精進の無さを痛感しやした。

技術者の丁寧なサイト紹介になっているので、前回記事のコメントから追っていって下され。


情報に対して、先日、気になることをあるアナウンサーが言っていた。

「我々民放はこうして報道していますが、実際の被災地ではそのほとんどの情報をNHKに頼っています。ですから、我々は被災地以外の皆様に、この惨状をお伝えすると同時に、被災者支援の呼びかけをする次第です」

情報の格差を想う。

一番情報が必要な人に情報が届かない。

原始的なこと、原理的なことの底力を心底知らしめてくれた今回の地震・津波・原発事故。


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本当の安心とは

2011-03-27 17:53:12 | 本日のしりきれとんぼ
昨日言ってた事と話が違う!

そんな感情に見舞われ、身の処し方に右往左往しているのが、政府発表、東電発表、保安院発表を前にしての我々の置かれている位置だ。

パニックを恐れるばかりに正確な情報を小出しにしたり、安心コーティングを続けられると、逆に不安感が募るという単純な仕組みがどうして判らないのかと苛立ってしまう。

そんな時、友人からメールが入る。

冷静で熱ある専門家の発言の紹介である。

武田邦彦教授は自身のブログで、原発事故における様々な不安に対して回答もしている。

http://takedanet.com/

【720p】増刊!たかじんのそこまで言って委員会 武田邦彦 原発の正体 1/2


【720p】増刊!たかじんのそこまで言って委員会 武田邦彦 原発の正体 2/2



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対口支援

2011-03-26 18:06:22 | 本日のしりきれとんぼ
50年前、そう、徳さんが中学生だった時、社会科の先生がクラスのみんなに意地悪な質問をした。

まだ新幹線が走っていない時代だったが、

「現在僕たちが恩恵を受けている科学技術の進歩は、ほとんどが戦争のお陰である。
戦争がなければ飛行機だって今みたいに発達はしなかっただろう。
電車も自動車も戦争によって目覚しく発達した。
交通機関だけではない。
通信技術も、そう医療だって戦争によって随分と発達してきた。
確かに戦争は多くの犠牲をもたらしたが、戦争というのは悪い面ばかりじゃない。
人類の進歩にちゃんと寄与しているんだ。
違うか?」

なんて、挑発的な質問だった。

クラスの皆は、その教師がゴリゴリの反戦思想の持ち主なのを知っていたので、彼の挑発に乗ることもなく、ニヤニヤして次の展開を待っていた。

その時、当時から幼さ丸出しの徳さんだけが挑発に乗った。

「僕はもうこれ以上科学の進歩なんてものは必要ないと思います。今まで発達してきた科学技術をさらに進めるのではなく、その技術による恩恵をあらゆる人が平等に受け取れるように努力すべきだと思います」

当然、先生が求める答えとは無縁の方向にある答えだ。

恥ずかしいぐらいの幼さだが、もっと恥ずかしい事に、この幼い考え方が還暦を過ぎてなお、徳さんの胸に燻っているのだから始末が悪い。

世の中の流れにどこか背を向けている、、、。


、、、そして、今回の地震、津波、原発事故。

これまでの日本が壊れていく。
日本人が壊れていく。
そして日本が再建される。
日本人が再建される。
復興は元通り、という事ではない。
新興でなければならない。

新興を目指して、新しい動きがあちこちから湧き出している。

以下は、一学者さんの新しい動き。

   ***

東北地方太平洋沖地震への復旧・復興支援に、日本版「対口支援」の仕組みの導入を
(メモ 第1案)

富士常葉大学環境防災学部
小村 隆史

【対口支援とは】(注:1対1対応と言ったほうが通りやすいかも)
対口支援は、中国において、比較的経済の発展した省や直轄市が、
経済発展の遅れた地方を1対1で支援する仕組み。70年代から
経済発展支援の方法として用いられていたとのこと。

四川地震では、19の被災しなかった省・直轄市が、それぞれ、
被災地の一つの県・市を担当して復旧再建を支援。
(自ずと援助競争となるが、当然、意図されたものであろう。)

【日本版「対口支援」のイメージ】
全国知事会がリーダーシップを取り、政府の緊急災害対応本部や
全国市町村長会との調整の下、被災自治体(県・市町村)と
支援側自治体(都道府県・市区町村)を1対1関係で結ぶ。
各種の支援・受援はパートナー間を行うことを原則とする。
もちろん、パートナー以外への支援・受援を拒むものではない。
中央政府の有無を言わさぬ割り当てではない点に、
地方分権時代の日本型「対口支援」の意義(地方の当事者意識)を
見出すべき。

【日本版「対口支援」の必要性】
東北地方太平洋沖地震の被災規模の大きさと広域性に鑑みて、
中央政府及び全国知事会等の全国組織が、直接、支援・受援の
調整を行うことは大変な負担となる。対口支援のメカニズムを
作ることで、この種の調整業務にかかる負担軽減が可能となり、
その分、きめの細かい支援・受援が可能となる。

【対口支援を具体化するにあたってのポイント】
仕組みの導入にあたっては、パートナー決めだけは、全国知事会
(会長:麻生福岡県知事)及び同災害対策特別員会
(委員長:泉田新潟県知事、副委員長:川勝静岡県知事)が、
関係組織と事前に図った上で、バン!と提示する必要がある。
皆がああだこうだ言い出したら、収拾がつかなくなる。

パートナーが決まった後は、支援側が受援側へ職員の派遣を行い、
事後の調整は、①災害対策本部等に常駐するであろう担当職員が
支援ニーズを出身母体(非被災地側)に連絡、②被災地域外で
具体的に段取り、③結果を被災地側に返す、④実施、という
段取りで展開されることになろう。

   ***


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良き言葉

2011-03-23 17:21:27 | 本日のしりきれとんぼ
被災地から遠い我々は、今二つの顔付きで生きている。

被災地の惨状と苦悩に想いを寄せる顔と、なお昨日と同じように生活する顔を。

そして昨日と同じように生きようとする我々の日常にも徐々にヒビが入って来ているのを感じる。

こんな時にはと思うのだろうが、世情の不安感によってザワザワする周囲に遠慮する精神科の患者さんがいる。

老々介護で疲れ果てているところへ、停電などの影響で介護体制や通院に狂いが生じ途方にくれている患者さんもいる。

この非常時に我慢しなさい、頑張りなさいと言われるのが辛い人たちだ。

今この時、自らが発する言葉に細心の注意をしなければいけない。

そして、良い言葉を捜そうと思う。

以下は糸井重里さんの『ほぼ日刊イトイ新聞』より

    ***

 ぼく自身も、たくさんの人たちのことばに、
 とても助けられながら、この1週間を過ごしてきました。
 誰ということではなく、たくさんの「人間」たちです。
 そこには、もともとのともだちも、科学者研究者も、
 見ず知らずの人も、もう亡くなっている人も、います。
 「問題そのもの」についてのことば以上に、
 他のことについて語られたことばのほうが、
 ありがたかったりもします。
 いままで以上に、ぼくのことばも、
 ことさらに「人の役に立とう」と思わないように
 気をつけながら使っていこうと思います。
 「たいしたことないもの」として、
 頭を低くしてやっていくよう注意していきます。

    ***


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気の引き締め方

2011-03-21 16:27:40 | 本日のしりきれとんぼ
この緊急時、大量の情報がすざましいスピードでなだれ込んでくる。
何度も繰り返される情報もあれば、短い時間で埋もれてしまう情報もある。
昨日mixiニュースで目にし、これはと思いながら、後でじっくり読み返そうと思っていたものが、数時間後には跡形もなくなっていた。

確かに緊急性はない。
しかし、打ちのめされた我々の心には、ズシンと響くものであった。
幸い、かすかな記憶を頼りに発掘することが出来た。

この春、高校を卒業する者に向けての一校長の祝辞である。


    ***

卒業式を中止した立教新座高校3年生諸君へ。(校長メッセージ)2011.03.17

学校からのお知らせ
卒業式を中止した立教新座高校3年生諸君へ。


 諸君らの研鑽の結果が、卒業の時を迎えた。その努力に、本校教職員を代表して心より祝意を述べる。
 また、今日までの諸君らを支えてくれた多くの人々に、生徒諸君とともに感謝を申し上げる。

 とりわけ、強く、大きく、本校の教育を支えてくれた保護者の皆さんに、祝意を申し上げるとともに、心からの御礼を申し上げたい。

 未来に向かう晴れやかなこの時に、諸君に向かって小さなメッセージを残しておきたい。

 このメッセージに、2週間前、「時に海を見よ」題し、配布予定の学校便りにも掲載した。その時私の脳裏に浮かんだ海は、真っ青な大海原であった。しかし、今、私の目に浮かぶのは、津波になって荒れ狂い、濁流と化し、数多の人命を奪い、憎んでも憎みきれない憎悪と嫌悪の海である。これから述べることは、あまりに甘く現実と離れた浪漫的まやかしに思えるかもしれない。私は躊躇した。しかし、私は今繰り広げられる悲惨な現実を前にして、どうしても以下のことを述べておきたいと思う。私はこのささやかなメッセージを続けることにした。

 諸君らのほとんどは、大学に進学する。大学で学ぶとは、又、大学の場にあって、諸君がその時を得るということはいかなることか。大学に行くことは、他の道を行くことといかなる相違があるのか。大学での青春とは、如何なることなのか。

 大学に行くことは学ぶためであるという。そうか。学ぶことは一生のことである。いかなる状況にあっても、学ぶことに終わりはない。一生涯辞書を引き続けろ。新たなる知識を常に学べ。知ることに終わりはなく、知識に不動なるものはない。

 大学だけが学ぶところではない。日本では、大学進学率は極めて高い水準にあるかもしれない。しかし、地球全体の視野で考えるならば、大学に行くものはまだ少数である。大学は、学ぶために行くと広言することの背後には、学ぶことに特権意識を持つ者の驕りがあるといってもいい。

 多くの友人を得るために、大学に行くと云う者がいる。そうか。友人を得るためなら、このまま社会人になることのほうが近道かもしれない。どの社会にあろうとも、よき友人はできる。大学で得る友人が、すぐれたものであるなどといった保証はどこにもない。そんな思い上がりは捨てるべきだ。

 楽しむために大学に行くという者がいる。エンジョイするために大学に行くと高言する者がいる。これほど鼻持ちならない言葉もない。ふざけるな。今この現実の前に真摯であれ。

 君らを待つ大学での時間とは、いかなる時間なのか。

 学ぶことでも、友人を得ることでも、楽しむためでもないとしたら、何のために大学に行くのか。

 誤解を恐れずに、あえて、象徴的に云おう。

 大学に行くとは、「海を見る自由」を得るためなのではないか。

 言葉を変えるならば、「立ち止まる自由」を得るためではないかと思う。現実を直視する自由だと言い換えてもいい。

 中学・高校時代。君らに時間を制御する自由はなかった。遅刻・欠席は学校という名の下で管理された。又、それは保護者の下で管理されていた。諸君は管理されていたのだ。

 大学を出て、就職したとしても、その構図は変わりない。無断欠席など、会社で許されるはずがない。高校時代も、又会社に勤めても時間を管理するのは、自分ではなく他者なのだ。それは、家庭を持っても変わらない。愛する人を持っても、それは変わらない。愛する人は、愛している人の時間を管理する。

 大学という青春の時間は、時間を自分が管理できる煌めきの時なのだ。

 池袋行きの電車に乗ったとしよう。諸君の脳裏に波の音が聞こえた時、君は途中下車して海に行けるのだ。高校時代、そんなことは許されていない。働いてもそんなことは出来ない。家庭を持ってもそんなことは出来ない。

 「今日ひとりで海を見てきたよ。」

 そんなことを私は妻や子供の前で言えない。大学での友人ならば、黙って頷いてくれるに違いない。

 悲惨な現実を前にしても云おう。波の音は、さざ波のような調べでないかもしれない。荒れ狂う鉛色の波の音かもしれない。

 時に、孤独を直視せよ。海原の前に一人立て。自分の夢が何であるか。海に向かって問え。青春とは、孤独を直視することなのだ。直視の自由を得ることなのだ。大学に行くということの豊潤さを、自由の時に変えるのだ。自己が管理する時間を、ダイナミックに手中におさめよ。流れに任せて、時間の空費にうつつを抜かすな。

 いかなる困難に出会おうとも、自己を直視すること以外に道はない。

 いかに悲しみの涙の淵に沈もうとも、それを直視することの他に我々にすべはない。

 海を見つめ。大海に出よ。嵐にたけり狂っていても海に出よ。

 真っ正直に生きよ。くそまじめな男になれ。一途な男になれ。貧しさを恐れるな。男たちよ。船出の時が来たのだ。思い出に沈殿するな。未来に向かえ。別れのカウントダウンが始まった。忘れようとしても忘れえぬであろう大震災の時のこの卒業の時を忘れるな。

 鎮魂の黒き喪章を胸に、今は真っ白の帆を上げる時なのだ。愛される存在から愛する存在に変われ。愛に受け身はない。

 教職員一同とともに、諸君等のために真理への船出に高らかに銅鑼を鳴らそう。

 「真理はあなたたちを自由にする」(Η ΑΛΗΘΕΙΑ ΕΛΕΥΘΕΡΩΣΕΙ ΥΜΑΣ ヘー アレーテイア エレウテローセイ ヒュマース)・ヨハネによる福音書8:32



 一言付言する。

 歴史上かってない惨状が今も日本列島の多くの地域に存在する。あまりに痛ましい状況である。祝意を避けるべきではないかという意見もあろう。だが私は、今この時だからこそ、諸君を未来に送り出したいとも思う。惨状を目の当たりにして、私は思う。自然とは何か。自然との共存とは何か。文明の進歩とは何か。原子力発電所の事故には、科学の進歩とは、何かを痛烈に思う。原子力発電所の危険が叫ばれたとき、私がいかなる行動をしたか、悔恨の思いも浮かぶ。救援隊も続々被災地に行っている。いち早く、中国・韓国の隣人がやってきた。アメリカ軍は三陸沖に空母を派遣し、ヘリポートの基地を提供し、ロシアは天然ガスの供給を提示した。窮状を抱えたニュージーランドからも支援が来た。世界の各国から多くの救援が来ている。地球人とはなにか。地球上に共に生きるということは何か。そのことを考える。

 泥の海から、救い出された赤子を抱き、立ち尽くす母の姿があった。行方不明の母を呼び、泣き叫ぶ少女の姿がテレビに映る。家族のために生きようとしたと語る父の姿もテレビにあった。今この時こそ親子の絆とは何か。命とは何かを直視して問うべきなのだ。

 今ここで高校を卒業できることの重みを深く共に考えよう。そして、被災地にあって、命そのものに対峙して、生きることに懸命の力を振り絞る友人たちのために、声を上げよう。共に共にいまここに私たちがいることを。

 被災された多くの方々に心からの哀悼の意を表するととともに、この悲しみを胸に我々は新たなる旅立ちを誓っていきたい。

 巣立ちゆく立教の若き健児よ。日本復興の先兵となれ。

 本校校舎玄関前に、震災にあった人々へのための義捐金の箱を設けた。(3月31日10時からに予定されているチャペルでの卒業礼拝でも献金をお願いする)

 被災者の人々への援助をお願いしたい。もとより、ささやかな一助足らんとするものであるが、悲しみを希望に変える今日という日を忘れぬためである。卒業生一同として、被災地に送らせていただきたい。

 梅花春雨に涙す2011年弥生15日。



立教新座中学・高等学校

   ***


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早すぎる批判の声

2011-03-19 17:51:30 | 本日のしりきれとんぼ
某週刊誌を読む。
発売日の関係もあって印刷したのは今回の東日本大震災発生後2,3日後だったはずだ。

その中には、政府の対応に対する批判が満載。

普段なら面白がって政界の裏話などを覗くのだが、今回、読者は今までと全く違った感情と意識でマスコミ報道に接し、週刊誌を手にしている。
そのことをお忘れなく。

内田樹先生がブログで、町山智浩さんがツイッターで同じような表現をしている。

   ***

頼りないキャプテンでも、いや、だからこそ皆でチームとなって戦わなければ勝てない。キャプテン下ろしは後でもできる。でも今、キャプテンの足を引っ張ってチームがバラバラになったら勝てません。(内田)

   ***

たとえ弱いキャプテンであっても今はみんなチームとなって彼を助けて危機を乗り切らなければならない時です。それを、このような記事で、チームワークを引き裂き、日本を助けようとしている世界に対する疑心暗鬼をばら撒いて何になるのでしょう。(内山)

   ***

お二人とも、というか日本人って根っからの野球好きなんですな。

同じような事を別の表現で糸井重里さんが言っている。

   ***

 そういう、なんにつけても素人のぼくが、
 よく「光の射す方向を見よう」と言い続けているのは、
 他に方法があると思えないからです。
 「希望はない」「あれもこれもまちがっている」
 ということは、いくらでも言えると思います。
 正直に言って、塀によりかかったらそのまま倒れた、
 なんて感じのことだって、けっこうありますからね。

 ヒントは希望のなかにある、と、
 つくづく知らされたのが、
 昨年のチリの落盤事故のときでした。
 地下634メートルの坑内に閉じこめられた人びとは、
 生存が確認されるまで18日間かかりました。
 33人という「仲間たち」の数は、
 心強いとも言えるし、それだけ考えや行動が
 バラバラになる可能性を秘めていたとも言えるでしょう。
 ここで生きる、助かる可能性は、
 鉱山会社への憎しみを語りあうことでもなく、
 どう考えても答えはない、と正論を吐くことでもなく、
 「救助されるつもり」で、しぶとく生きることでした。
 闇を数えるのでなく、微かに光のある方向を向く。
 これなら、誰でもできるように思えるんです。

   ***


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一患者さんの努力と内田樹先生の提案

2011-03-16 17:16:43 | 本日のしりきれとんぼ
知り合いのS君が頑張っている。
カイロの患者さんでもある。
徳さんから見れば、とんでもないパソコン狂である。
普段の彼の記事は大半が徳さんには意味不明のPC用語に満ちているのだが、今回はフル稼働の様子。
以下、S君のmixiに載せられた最近の呟きを紹介する。    

    ***

【ツイッターより】ご自宅で人工呼吸器を利用する方へ、計画停電の際の相談先として、国立病院機構などが運営する主に関東信越地区の医療機関における緊急相談窓口をリストアップしましたのでお知らせします。 http://bit.ly/dMZmWI (1時間前)

【ツイッターより】被災地のトイレ情報サービスです。/NPO法人Checkが運営するCheck A Toiletより。 http://fb.me/MKcNTSrL(3時間前)


【ツイッターより】【岩手】テレビ岩手が安否情報を受け付けています。メッセージはそのまま番組内やホームページで紹介されます。受付はメールsaigai@tvi.co.jpで。記者が取材した避難者の名簿などもHPで公開しています。http://ow.ly/4fphL (3時間前)

【ツイッターより】東北のあとの地震で被災した新潟、十日町の人たちですが、テレビでも扱われず、国もいっさい目を向けることなしで、未曾有の豪雪の中、ひどい状況に陥っているそうです。どうか、新潟にも力を貸してあげてください。せめて情報だけでも、まわしてください。友人からの伝言です。(4時間前)

【ツイッターより】皆様 Googleの安否確認サイト http://goo.gl/sagas に名前を登録・検索してその人の安否を確認できます。ツイッター上で安否情報を見つけたら、一度こちらで確認いただき、ない場合は登録していただけると皆が助かります(4時間前)

【ツイッターより】厚生労働省が【被災地での健康を守るために】という文書を発表しています。寒さ対策、食事、トイレ、病気の予防、妊産婦さん、慢性疾患の方、などの項目です。pdfファイルになっています。http://ow.ly/4fmSg (4時間前)


【ツイッターより】自閉症のお子さんとふたりで避難生活中の知人の方が避難所内で孤立中。反応が特殊なため、食糧やお水のために並ぶことができず死活問題。避難所の管理者の方にも理解を得られず、出て行って欲しいという話まで。あらゆるタイプの子に理解と援助を!(4時間前)

【ツイッターより】【被災した方へ】重症アレルギーの方、アレルギー対応ミルクなどの備蓄がわずかですがあるそうです。仙台・盛岡・福島の支援拠点まで自力で行ける人が対象です。NPO法人アレルギー支援ネットワークへ。http://www.alle-net.com/index.html (4時間前)

【ツイッターより】官邸も保安院も東電も、いたずらに不安を煽らない為に情報を編集操作しているなら、不安を煽らない為に今こそフェアな開示をしなければならない(8時間前)


【ツイッターより】阪神大震災を機にNHK大阪と神戸局立ち上げたサイト「リエゾン被災人」が東北関東大地震の特設サイトをつくりました。被災を経験した方ならではの知恵がふんだんに盛り込まれています。ぜひご覧ください。 http://nhk.jp/S0aM65(16時間前)

【ツイッターより】現在被災地では、自衛隊や警察等の災害の専門家以外は活動することが難しい状況です。被災地でのボランティアを希望する方は、全国社会福祉協議会の災害ボランティア情報に被災地の最新情報が随時掲載されますので、参考にしてください。 http://bit.ly/gfMybV (20時間前)

【ツイッターより】突然失礼いたします。多言語災害情報ツイートまとめサイトを現在立ち上げた者です。携帯にも対応しています。もしよろしければ、アナウンスいただけませんでしょうか。 http://diim.jp(20時間前)

【ツイッターより】明日から、東北地方の一部で計画停電が予定されています。該当地域にお住まいの方で、人工呼吸器など電気を使う医療機器を使っている方は、停電の間の対応方法について、主治医又はメーカーに事前にご相談ください。 http://bit.ly/hPIQYE (20時間前)


【ツイッターより】災害時の子どもへのメンタルケアなどについて兵庫県立大学でマニュアルを作成しています。妊婦さんや産後のお母さん、ご家族の皆さんへ http://bit.ly/eoCI5K 被災地で生活する子ども達のご家族へ http://bit.ly/dWOmgs (03月15日)


【ツイッターより】iTunes Storeから東日本大震災救援活動への募金ができるようになりました。現在Mac/PCからのみアクセス可能です。 http://ow.ly/4etd4 (03月15日)

    ***

今日はもう一つ。
内田樹先生のブログから。

チェルノブイリの例で明らかになったのは、胎児と幼い子どもが放射能汚染に対して大人のそれと比べて格段に弱いことであった。
内田先生の妊婦、子どもに限った疎開、という考え方も参考にする必要がある。

    ***

「疎開」を勧めている。
政府や自治体の方からいずれ公式にアナウンスがあると思うけれども、東北関東の大震災の被災地への救援活動を効率的に実施するためにも、被災地や支援拠点となる東北関東の都市部から、移動できる人は可能な限り西日本へ移動することを勧めたいと思う。
いま被災地と、その周辺には限られた資源しかない。特に燃料の不足が顕著である。東日本一円では自動車による移動がしだいにむずかしくなりつつある。東海地方にまで地震が広がって、新幹線をふくむ交通インフラの運転も安定していない。
できれば、移動手段に十分な余力があるうちに、移動できる人は西に移動することが望ましいと思う。
福島の原発については、危機的状況をすみやかに脱することを私も願っているが、主観的願望と客観的状勢判断は混同すべきではない。万が一、放射性物質の広域への飛散が始まったときに起こるパニックを想定すれば、「パニックがまだ起こらないうちに」できる限りのことをした方がいい。
その備えが結果的に無駄だったとしても、それは非とされるべきではない。むしろ喜ぶべきことである。
放射性物質への耐性の脆弱な妊婦や幼児を第一とし、次に春休み中の児童生徒学生で、被災地や支援拠点にとどまる喫緊の必要がないものへ西への移動を組織的にすすめる。
文科省や厚労省はすでにそのような疎開プランの立案に取り組んでいると私は信じているが、まだ西日本の自治体や学校や公共施設に「疎開者」受け容れの可能性を打診するところまでは来ていない(少なくとも本学には届いていない)。
大学はそれぞれある程度の宿泊施設を備えており、給食設備もあり、図書館も体育施設もあるし、情報環境も高いレベルにある。ボランティアで受け容れ支援をする学生たちの数も十分にある。
被災地および支援拠点都市からの学生生徒の「疎開」先として大学はもっとも適切なものの一つだろうと思う。
私はまず神戸女学院大学が、政府や自治体から要請があったときに即時対応できるように準備に入るべきだと考えている。
たぶん教職員や学生院生の多くも、現在の事態がさらに長期化するなら、それくらいの備えは必要だという考え方に同意してくれるだろう。
もちろん大学ごとにかかわりの深い学校へ「受け容れ」を申し出て、個別に調整するという単発の事業でもよいのだが、できれば文科省の組織的な指揮のもとに「受け容れ」は進められるべきだと思う。そのための官庁なのだから。
もし、文科省筋の方で、このブログを読んでいる方がいたら、「疎開」プランについてのご意見をお聞かせ願いたいと思う。
まさか「余計なことをするな」というリアクションはないと思うが。

   ***


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みな、戸惑いながら真剣に考えている

2011-03-15 17:50:11 | 本日のしりきれとんぼ
徳さん、相変わらず思考停止のまま。

タフな奴の考えを聞こう。
ほぼ毎日イトイ新聞より。

   ***

・現地で、外国の人も含めて、たくさんの人たちが、
 自らの不安や恐怖を振りはらって、
 救助や、復旧、安全の確保にあたっています。
 そして、被害の少なかった地域の人たちは、
 「なにをしたらいいですか?」と手を差しのべてます。
 それが光であり、それが希望なのだと思うのです。
 目をそっちに向けよう。
 そこから、じぶんのできることを探そう。
 闇の深さではなく、光の明るさを数えようと思います。
 お見舞いの気持ちと、哀悼の気持ちを持ちながら、
 光の見える方向で、できることはあります。
 まず、現地で救援している人たちの役に立つことです。
 ここではオリジナリティなんか不要です。
 「助け」の助けになることを、しようと思います。


糸井重里が寄付に関して書いた6つのツイート


1 「人」と「もの」と「金」が必要になると思います。
人とものは、必要な場所に運ぶことにコントロールが要ります。
近所のバザーのようになってしまっては困ると思うのです。
いまは「道」も足りないのです。金の用意をしましょう。
金でさまざまなものをまとめて買えます。
3月13日


2 反発されるかもしれませんが、言います。
「金」は、その心が尊いというのもほんとうですが、
アルバイトの時給が1000円の時代の「貧者の一灯」は、
「小銭」ではないと思います。
寄付の相場を、いま上げるべきじゃないでしょうか。
かなり大事なことだと思うのです。
3月13日


3 お金のことを言うのはむつかしいですが、続けます。
お祝いだとか、お悔やみだとかにも相場がありますよね。
今回、たとえば、
「じぶんひとりを3日雇えるくらいのお金」
と考えたら、どうでしょうか。
はっきりとした「実力」になると思うんです。
3月13日


4 さまざまな角度から、
反論も攻撃もくると思いながら言ってます。
気に障ったら、ほんとうにごめんなさい。
いわゆる小額の寄付について、
企業や組織でやったことのある人はわかると思うのですが、
経費のほうがかかるくらいになることが多いのです。
キャンペーンより、実効がほしいので。
3月13日


5 じぶんなりに、いろいろ考えてみての提案でした。
せいいいっぱいやれることを考えて、
この言いにくいことを言いました。
明日、会社でもこのことについて話しあってみます。
分かってくださった方、ほんとうにありがとうございました。
泣きそうです。
3月13日


6 日本赤十字社のことを念頭にいれて、語っていました。
じぶんたちが、集めるようなことはしません。
3月13日

   ***



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こんな時、安全なところにいるものとして

2011-03-14 17:04:55 | 本日のしりきれとんぼ
情けないことに、大津波の映像を見てからというもの、テレビ画像に釘付けになったまま、徳さんは腑抜け状態だ。

これではいかんと己を叱咤激励するが、心と体の放心状態からなかなか抜け出せそうにない。

そんな時、内田樹先生のホームページを覗いた。

以下、丸写しする。
気付け薬になりそうだ。

    ****

未曾有の災害のときに

3月13日
東日本巨大地震から三日目。
朝刊の見出しは「福島原発で炉心溶融の恐れ」と「南三陸町で1万人行方不明」。
16年前の大震災を超える規模の国家的災厄となった。
これからどうするのか。
このような場合に「安全なところにいるもの」の基本的なふるまいかたについて自戒をこめて確認しておきたい。

(1)寛容
茂木健一郎さんも今朝のツイッターで書いていたけれど、こういう状況のときに「否定的なことば」を発することは抑制すべきだと思う。
いまはオールジャパンで被災者の救援と、被災地の復興にあたるべきときであり、他責的なことばづかいで行政や当局者の責任を問い詰めたり、無能力をなじったりすることは控えるべきだ。彼らは今もこれからもその公的立場上、救援活動と復興活動の主体とならなければならない。不眠不休の激務にあたっている人々は物心両面での支援を必要としている。モラルサポートを惜しむべきときではない。
「安全なところにいる人間」と「現地で苦しんでいる人間」を差別化して、「苦しんでいる人間」を代表するような言葉づかいで「安全なところにいる人間」をなじる人間がいる。
そういうしかたで自分自身の個人的な不満や攻撃性をリリースすることは、被災者の苦しみを自己利益のために利用していることに他ならない。
自制して欲しい。

(2)臨機応変
平時のルールと、非常時のルールは変わって当然である。
地震の直後から各地では個別的判断で、さまざまな施設やサービスが被災者に無料で提供されたし、いまも次々と申し出が続いている。
こういうときこそルールの「弾力的運用」ということに配慮したい。
16年前の震災のとき、雑貨屋で私がガソリンストーブ用の燃料を買い求めてレジに立っていたとき、「屋根が落ちて雨漏りがする」というのでブルーシートを買いに来た女性がいた。店員は私の燃料代は定価で徴収したが、彼女には無料でブルーシートを手渡し「困ったときはお互いさま」と言った。
彼のふるまいは「臨機応変」のすぐれた実例だろうと思う。

(3)専門家への委託
オールジャパンでの支援というのは、ここに「政治イデオロギー」も「市場原理」も関与すべきではない、ということである。
国民国家という共同体が維持されるために必要な根源的な資源のことを「社会的共通資本」と呼ぶということは、これまでもここで繰り返し書いてきた。
森林や湖沼や海洋や土質といった自然資源、上下水道や通信や道路や鉄道といった社会的インフラ、あるいは司法や医療や教育といった制度資本については、管理運営を専門的知見に基づいて統御できる専門家に「委託」すべきであり、これを政治的理念の実現や市場での取引の具に供してはならないという考え方のことである。
災害への対応は何よりも専門家に委託すべきことがらであり、いかなる「政治的正しさ」とも取引上の利得ともかかわりを持つべきではない。
私たちは私たちが委託した専門家の指示に従って、整然とふるまうべきだろう。

以上三点、「寛容」、「臨機応変」、「専門家への委託」を、被災の現場から遠く離れているものとして心がけたいと思っている。
これが、被災者に対して確実かつすみやかな支援が届くために有用かつ必須のことと私は信じている。
かつて被災者であったときに私はそう感じた。
そのことをそのままに記すのである。

   ***



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献花

2011-03-12 17:37:53 | 本日のしりきれとんぼ
呆然としてテレビに食い入る。

被災者と救援者と報道関係者以外の者はなすすべを知らない。

そして祈りが通ずるはずもない。



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