カイロじじいのまゃみゅむゅめも

カイロプラクティック施療で出くわす患者さんとのやり取りのあれこれ。

押上駅の怪

2013-04-30 17:22:17 | 本日のしりきれとんぼ
昨日、押上で待ち合わせ、駅周辺で飲もう、ということになった。
その友人は病み上がりなので、彼の自宅を起点になるべく近く、何軒かの飲み屋から選べそうな駅が押上だったのだが、、、、。

地下のホームで待ち合わせ。
まず、地上に出なければ。
なんと、地上に出るためには、一回さらに地下に降りなければならないという。
聞けば、押上の地下ホームは川の下に作られているので、そんなふうに迂回しなければならぬのだと。
もう、強引だなあ~。

スカイツリーのすぐ近くなので、それを目指す人には懇切丁寧な道案内がある。
しかし、俺たちゃぁ、はぐれもん。
人の流れと反対方向の出口を探す。
これが難解。
無機質な通路と小刻みなエレベーター。
その案内の不親切なこと。

やっと、地上に出ると、そこは現在進行形のシャッター街。
松屋とかマクドナルドとか魚民とか定番はポツンポツンとあるが、、、。
じじい二人で久しぶりの懇談には、ちと悲しい。

周辺をウロウロし、ようやくそれらしき店を発見。
『なおよし』
刺身の鮮度がよく、二人とも満足。
結果オーライでまあ、よしとするか。
友人は、病み上がりのくせに結構飲んでた。
大丈夫かいな?


帰りにスカイツリー付属のカフェでコーヒーを飲んだが、スカイツリーは巨大な施設で、来訪者を全て飲み込まんとの雰囲気だ。
設計時、地元商店街との共存共栄をどのくらい考えたか、疑問に思ってしまった。

そして話は押上駅に戻る。
最近のこの手の駅には、モグラの穴図よろしく、立体化した模型が置かれてないと、ジジイクラスの利用者は己の位置するところが皆目分からんぞ。
利便性を求めて、その実、ますます不便な迷路に追いやられている、、、。
トホホの押上駅でした。

渋谷には行かんぞ!



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『太陽系大地図』小学館

2013-04-28 16:16:43 | 本日のしりきれとんぼ
巷ではゴールデンウィークに突入。
という訳か本業はいたってのんびり。
コーヒーを飲みながら、分厚い図鑑を取り出し眺めたりしてる。

『太陽系大地図』
この本は、今までの宇宙の本と一味違っている。
なにしろ、太陽系を地図にしっちゃったのを紹介しているのだ。

面白いのは、その地図上の山脈やらクレーターの名前。
人間ってのは何にでも名前を付けたがる。
でも、人間が関わる歴史というものが星たちには無い訳だから、これは命名者の勝手。
ある意味では、無茶苦茶!

水星の地図を見ると、日本にやたら縁のある名前が登場している。
ほとんどがクレーターに付けられたものだが、切りなくつけられるんだろう。

ソウセキ(夏目漱石)、バショウ(松尾芭蕉)、ハルノブ(鈴木晴信)、セイ(清少納言)、ウンケイ(運慶)、ムラサキ(紫式部)、ゼアミ(世阿弥)、タカノブ(藤原隆信)、エイトク(狩野永徳)、フタバテイ(二葉亭四迷)、ケンコウ(吉田兼好)、ヒトマロ(柿本人麻呂)、オウキョ(丸山応挙)、ツラユキ(紀貫之)、ソウタツ(俵屋宗達)などなど。

命名時の研究者の一人一人に名乗り出て事情を説明してもらいたいものだ。






太陽に地図はない。
当然だ。
核爆発を繰り返している星なんだもん。
ガス惑星である木星と土星にも当然ながら地図はない。

水星は太陽に一番近いので、昼は430度、夜はマイナス170度と環境は厳しいが、
ガスは吹き払われ、剥き出し。
だから、見かけはこのように無愛想な面をしている。
探査機が近くに行けさえすれば観察しやすい。
そんな訳で、詳細な地図が出来ている。
でも、名前の付け方はかなりおざなりだ。

一方、同じく無機質な面構えの月。
古代の昔から、人との関係が深いだけに、その命名にも感情が入っている。
神酒(みき)の海、危難の海、虹の入江、恐怖の湖、晴れの海、湿りの海、才知の海、豪奢の海、、、。

人間って、結構、勝手。



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早野透 『田中角栄』

2013-04-27 11:20:23 | 本日の抜粋
食わず嫌いはいかんと、手にした本だったが、意外と面白かった。

10年前ぐらいに朝日新聞から東京新聞に鞍替えした事もあって、著者の早野徹と言う人は知らなかった。
なんでも、朝日新聞の政治記者で田中角栄の番記者を長年務めたという。
辞める数年前までは朝日新聞の政治コラムを担当していたと言う。

徳さん、何となくだが、番記者と言うのを好かない。
政治家に密着して、この密着と言うのが曲者、いっぱしの政治通気取りで物を言う。
多くの場合は、いつの間にか政治家に篭絡され、政治家のメッセンジャーボーイに成り果て、人によっては、政治家の引きで政治家になる奴までいる。

早野徹は違うみたい。
結構真面目に、角栄の支持組織「越山会」のメンバーを地味に取材なんかしてる。
刑事被告人となった角栄の、衰えぬ人気の秘密は何かという問題意識を持って、、、。

そこには、金権政治批判と一言ではいえない、日本の現状があったというお話。



     ******************

 「後の話になるが、田中は若い議員連中が来るたびに、[中略]君たちは立法府の議員なのだから議員立法をしなさいとすすめた。[中略]「やり方がわからなければ、俺の持っている知恵を全部貸してやる」
 そう何回も言ったけれど、「いやあ、オヤジさんは天才だからできるけど、俺たちはそんな力がない。選挙区通いをして、落選しないように運動するのが先決です」
 と言うばかりで、誰も本気で取り組もうとしなかった。結局、国会議員が議員立法に取り組まなくなったことが、政治家を怠惰にし、自らを選挙屋に貶めてしまったのだ」

 佐藤昭 『私の田中角栄日記』より

     *****************



これは、越山会の女王にして角栄の愛人の一人である佐藤昭の本からの引用部分だ。
何十年前に、日本の政治家の未来をを切って捨ててる、、、。



     *****************

 一九七六年(昭和五一)のロッキード選挙で、角栄が農民の前で街頭演説をしているところに、三宅の乗る街宣車がでくわした。三宅は車を降りて角栄に「体に気をつけろよ」と話しかけた。
 角栄はマイクを握ったまま、「この選挙でわれわれは勝たなければならないが、農民の恩人である三宅先生だけは落選させてはいけない。もし落選させたら新潟県人の恥になる」と演説した。
 
 早野透 『田中角栄』より 中公新書

     ******************


少選挙区制は角栄が総理の時確立したものだが、この時の角栄とライバルの三宅とのワンショットが、当時の中選挙区制の良さ(今よりましだという意味)を語ってくれてる。


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心配性なのは自覚してるが、ガーじょ

2013-04-23 18:18:54 | 本日の患者さん
超音波検査室の暗い部屋で、
「はい、今の段階では大丈夫のようです。一年後にまた検査にいらしてください」
と言われたガーじょ。
本当なら喜んでいいいはずなのに、どうも納得がいかない。

甲状腺にシコリを感ずるようになり、地域の総合病院を訪ねた。
途中、セカンドオピニオンをと専門病院で診察を受けたりもした。

橋本病とバセドー病でないことは断定されたが、甲状腺ホルモンの前駆体の数値が通常の6倍を示し、はっきりした病名がつかない。
痛い生検も受けたが、針の先の部分に癌細胞は見られませんでした、といういささかあいまいな見解。
4.○○センチ以上しこりが成長してるようだったら切りますが、現在のところ4センチなので大丈夫でしょう、ともいわれたそうだ。

なんか、脅かしながら大丈夫だと言われている感じ、、、。

ガーじょは最近、甲状腺のしこりが、物を飲み込むたびに動いていたのが、喉の上部に一部こびりついてるような感じがし出し、食べ物、特にご飯が飲み込み辛くなっていると訴えている。
重要なサインだと思うが、その病院の先生方は意に介してないようだ。

画像と検査結果とそれに対するマニュアルを着実に実行していく。
それが医療と思ってらっしゃるようなのだ。

今回、ガーじょの不安に対しては答えになっていない。

ガーじょが知りたいのは、最近の変化はどうして起こってるのか?
今の段階で大丈夫だとしたら、その根拠は何?
という事に尽きる。


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宮脇淳子『真実の中国史』

2013-04-21 18:40:32 | 本日の抜粋
    
       *****************

 時代が古い場合は、史料が一つしかなければ、とりあえずその史料を紹介するっことだけで歴史が出来上がります。わからないものはしょうがないですから。一方的かもしれませんが、「この人たちはこういうふうに言っている」というものを紹介して、歴史が成り立っているのです。ですから、歴史というものは非常に不公平なもので、片方の資料しかなければ、その見方でしか説明できないということなのです。
 ところが、二百年前からの新現代史になると、なにせ戦争ばかりです。利害が衝突するから戦争が起こる。そうすると、それぞれの立場の考えや主張があって、歴史認識がひとつになるなんてことは無理だという話になります。なぜならば、それぞれが自分たちのほうが正しい、あるいは利権はもう少し自分たちにあるべきだと思って戦争をしているからです。史料も自らの主張を通す形になっています。
 ですから、事実を公平に客観的に扱うといった普遍的な歴史的史料などは存在しません。(中略) 
 歴史かというのは、普遍的ではない史料から、できるかぎり普遍的な歴史をつくりあげていくのが仕事です。

 宮脇淳子 『真実の中国史』より 李白社

      ******************

という、歴史家としては至極真っ当な姿勢の表明からはじまる。

そして、戦後日本で定着している?中国の近現代史が偽りばかりだと主張する。
最終的勝利者である毛沢東が、そしてアメリカが自分の都合のいいように歴史を捏造したと。
それを、日本のマルクス主義歴史学者が無批判に、率先して踏襲したしたと。
当時の中国の実情などを分析しながら、個々の主張は結構説得力があるし、面白い。

しかし、である。

この本は、記者による聞き取りの形式で話し言葉で書かれている。
その分、わかりやすくなっているうが、宮脇純子の感情が剥き出しになっている。

読後感は下品!


本日のおまけ

facebookのお友達にある日こんな記事が載っていた。
彼は、現在、北インドの食堂で調理のオジさんをしている。

“チベット人がみなそうなのか、たまたま周りがそうなのかよくわからないが、みなとてもよく悪態をつく。よく聞く言葉の意味を聞いてみると、だいたい悪い言葉のよう。そういや全く英語ができないくせにとても流暢に「OH,SHIT!」とか言ってのもいるし。

今日、ほんの些細な頼まれごとを忘れただけで、おとなしめの女の子に言われた一言を日本語にしてみる。

「この、老いぼれヤク野郎が」

ちょっとゾクゾクしてる自分がいる。”

そして、この記事にコメントがやり取りされてる。

“○斐 ○雄   少し羨ましい。

 山○○ 和○  でしょ。”

こういうのが品のある文章というものだ、、、、。


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さわれない!クヮーじょ

2013-04-19 17:14:23 | 本日の患者さん
フェードイン、フェードアウト。
カイロを学びたての頃教わった、患者さんへの触れ方だ。
とくに、互いを知らぬ初診時においては重要だ。

その心がけで、クヮーじょの頚を触診する。
すると即座に「あ!痛い!」と言って、仰向けになった体をねじるようにして、触れられるのを拒否する。

クヮーじょは、三年前くも膜下出血で倒れ、半身がマヒしている。
水頭症になる恐れがあるため、脳脊髄液がたまらないようにパイプが入っている。
それらの事と、現在の頚椎の痛みがどのような因果関係になっているかははっきりしていない。

ともかく、頚椎が神経過敏状態になっている。

神経というと電線のようなものと思い勝ちだが、生き物である。
浮腫んだり痙攣したり、壊死したりする。

過敏な状態というのは、神経のむくみがひどく、断面積が大きくなり他のものに触れやすくなってる状態と思えばいい。

しばらくは、直接胸鎖乳突筋には触れず、ストレッチをしたり、周囲の緊張した筋を緩めるようにする。
神経のお怒りを鎮める事に専念する。

神経のお怒りは、不良姿勢とストレスによるものと、くどくどしく説明させていただいた。

「この痛みには鍼治療が結構有効なんです」
と、帰り際にクヮーじょ。
鍼治療は即効性があるとよく耳にする。
連携プレーが上手く出来ればいいのだが、、、、。


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紺野馨 『村上春樹―「小説の終わり」』 桜美林学園出版部 その2

2013-04-17 18:30:01 | 本日の抜粋
知り合いの著作ということで、少しこだわってみたい。

この本が出来る少し前、
「パソコンで面白いソフトがあるんだよ」
と、紺野がいささか興奮気味に言ってくる。
「一冊の本の中で、どんな助動詞や助詞が、どんな頻度で使われるか?一発で判るんだ」
紺野の興奮とは裏腹に、徳さんの好奇心は一向に発動しない。
苛ついた様子の紺野は、カバンからノートパソコンを取り出し実演する。
「ほら!ほら!」
しかし、徳さんのしらけは募るばかり、、、。

何故、紺野がそんなにそのソフトの出現に喜んだか?この本を読んで納得した。
「この本が出ることによって、そのソフトが注目されるといいんだがなあ~」とは、その日の別れ際の言葉である。
(そのソフトとは工藤拓氏開発のオープンソース形態素解析エンジン、MeCab。相変わらず、徳さんにとってはチチンプイだが、、、)


 **************

 村上の文章は「は」を多用することで読者の反省意識を立ち上がらせず、読み手としては自然に目が次の文章に向かっていく。

 **************


この文章を成り立たせているのは、大野晋の『日本語の文法を考える』(岩波新書)である。

「が」は未知に対する説明の助詞。
「は」は既知を前提とした助詞。

「は」という既知の作用をする助詞の多用によって、読者は無意識のまま、抵抗なく次の文章に進む。

表現が細かく限定されない文章なので、読者は村上春樹の文章に己を重ね合わせる事が出来易い。

ああ、これって、俺の事だよな~、って。

そのからくりを、文系であるにも関わらず科学的に?(コンピューターを使っただけ?)解きほぐしたのがこの本。

徳さんはしばらく、この本の宣伝マンになる積りでゲス。

なんてことはともかく、村上春樹のそれは読者に想像力をフル稼働させる文体なのだ。
ご自由にどうぞって。
こんな素晴らしい読み物はかつてない。

たぶん、村上春樹はその事自体にに対しては無自覚なんだろうと想う。

彼なりに悩み、彼なりに答えを出そうとしている。
 
村上春樹をもてはやす前に、彼の悩みに真剣に付き合おうではないか!というのが今回の提案。
だって僕らは、彼の出版によって潤う事無しに位置しているもんね。

ああ、プロの読み方って、こうなんだと妙に納得した次第。
この次辺りからは先生と呼ぶことにしよう。



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生涯にたった一度のカイロプラクティック、カーじょ

2013-04-16 18:10:55 | 本日の患者さん
明日、ネパールに帰るのだそうだ。
日本に滞在中、夫婦で日本のあちこちで働いている3人の子供の処を渡り歩いていた。
どの子供家族も目一杯のもてなしで、おかげでカイロに来る時間が作れず、やっと最終日になっていらしたという次第。

来日前から、カーじょの事は聞いていた。

両膝が痛むのだが、ネパールのお医者さんには、治らない!と宣告されている。と日本にいる娘さんから相談されていたのだ。
病名を聞いても分からない。

宣告はされたがその説明は無し、といったところか。

カーじょにベッドに仰向けに寝てもらう。
膝に真下への力を加えると痛みを訴える。
膝のお皿の動きは問題ない。
靱帯の検査もクリアー。
これだけで、変形性膝関節症と判断するのは乱暴なんだろうが、時間もないことだし、そうと決め込んで話を進めることにした。

変形性というのは、もう元には戻らないというのの医学的用語だ。

ならば、いかに苦痛を少なくして過ごすには?という考え方しかない。
(日本ならば、さっさと人工関節の手術を受けることになる)

今回はたった一度だけの受診しか出来ないので、膝関節のあるべき空間を確保して、滑液の流入を促す簡単な方法を、同行の旦那さんにマスターしてもらうようにした。

この70歳を超える旦那さんが問題。

長年の重労働の反映か、力が強過ぎる。
無骨な手が、愛の空回り!
それじゃあ、奥さんの膝は壊れてしまいますよ!

幸い、娘さんが器用な人で、見ているだけでマスターしてくれた。
これから一晩かけてお父さんを特訓します、って言ってくれた。

手を合わせてナマステ。

徳さんは、本物相手に実践出来たことを無邪気に喜んでいる。
だって、在日のネパール人、日本語が上手過ぎて、そんな機会が無いんだもん、、、。



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大塚英志『彼女たちの連合赤軍』

2013-04-15 19:55:01 | 本日の抜粋
まず、唸ったのはこの表紙。

桜田晴義の「赤いボデコン」より、と紹介されている。
精密な写実画を装いながら、情念がほとばしる描き方だ。

当然のごとく、徳さんの知らない画家だ。
また一人、徳さんの貧弱な脳の海馬あたりにお世話になる事になる。
まったく、介護保険証を送付される年齢になっても、知らぬ、存ぜぬの事ばかり多くて、自分が情けなくなる、、、、。

さて、本題の『「彼女たちの連合赤軍」』。

読んでびっくり。


 **********

 連合赤軍事件で殺された女性たちに共通なのは八〇年代消費社会へと通底していくサブカルチャー的感受性である。したがって十二人が殺された山岳ベースで対立していたのは二種類の革命路線ではなく、意味を失う運命にあった男たちの「新左翼」のことばと、時代の変容に忠実に反応しつつあった女たちの消費社会的なことばであり、少なくとも四人の女性の「総括」はそのような「闘争」の結果生じたものだったのではないか。最終的に金子が森に「かわいい」の語を突きつけてみせたように、そのことばは森に代表される連合赤軍の思想と対峙するものであり、更にいうならその種の思想が解体した後にとって替わる次の時代の感受性である。

 **********


なんて事だ!

で、つくづく思う。
人を実際に動かすのは、高尚な思想などではなく、自ら意識もしない暗い?情念だと、、、。

この時代、男達は新しい女の登場を理解できず、女達は新しいゆらぎの中で男達を粉砕し切れなかった、、、。

今から思えば、もどかしい事件だった。


 *********

 結局彼女たちは、八〇年代消費社会が彼女たちの可能性として開いたはずの、「社会参加を通じての自己実現」からも「消費を通じての自己実現」も疎外され、そして運動ないしは思想としてのフェミニズムは彼女たちには届かず、宗教という自己実現のみが彼女たちに最後に開かれた。

 *********


今度は、オウムの女たちだ。
大塚英志は連合赤軍の女たちと、オウムの女たちの同質性を嗅ぎ取っている。
そして、それは、身も蓋もない日常の中であたふたするしかない現在の女達へのエールでもある。


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え!こんなのあり?

2013-04-14 19:42:56 | 本日の贈答品


多くの人にとって既知のものが、徳さんにとっては未知で、不可解で、驚愕するということが時たまある。

無知蒙昧と笑わば笑え。

『遅れてきた青年』という大江健三郎の小説があったが(うん、あの頃の大江はかっこよかった、、、)徳さんの場合は、置き去りにされた老人といったところか。

カイロ施療後、Iさんから「先生、これ今日のお土産」と言って紙袋を手渡された。

中身は、キーボードと最新式のマウス。

「だって、先生の使ってるキーボードって、薄汚くて前から気になっていたんですよ。それに、マウスはコードレスの使いやすいのが今あるんですよ」
だって。
すみませんねえ、無頓着な性格なもんで、、、。

そのマウスが凄い!

BlueLED。
無線だから多少離れていてもOK。
コードに支配されないから、自分勝手な手元の小さな空間でも操作OK。
一気にパソコン操作が楽になり申した。

Iさんありがとう。そして、こんな先生でごめんね。
そして、この画像の右に位置するさっきまでのマウス君、こんなになるまで働いてくれてありがとう。
明日、燃えないゴミに出します。


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