カイロじじいのまゃみゅむゅめも

カイロプラクティック施療で出くわす患者さんとのやり取りのあれこれ。

Diego el Cigala & Bebo Lagrimas neguras(黒い涙)

2010-08-31 19:43:21 | 本日の楽曲
地方から東京に移り住んで、呆れた事の一つに、魚介類の価格の高さと味のまずさがあった。
そして、地方ではなんでもない、ごく安くものでもなかなか手に入らないということも。

徳さんは、広島に住んでいる間にシャコが大好物になっていた。
当時(といっても、それは35年も前のことだが)200円か300円で大鍋一杯の生きたシャコが手に入った。
塩茹でにし、ハサミでシャコの両側と尻尾のふちを切り、お寿司屋さんに出るようなきれいな形に取り出すのは徳さんの得意技となっていた。

シャコを魚に酒を飲む。
その頃は、当たり前の質素な楽しみ。
今、東京で生きたシャコをそのようにして食べるのは、夢のまた夢、、、。

そのシャコにありついた。
今回は節足動物ではなく、ホモサピエンス、やさ男、スペイン人、ヒゲ付き、嗄れ声。

cigalaというのはシャコという意味。
なんと、このオノコ、シャコ男のディエゴと呼ばれている。

以前、このブログで紹介したことがあるが(2009.6.21)、その時はyou tubeという武器を転載出来なかったので、ここに再登場!

もちろん、ブイカがらみ。

ブイカの最新アルバムの伴奏者のcucho valdesのお父さん、bebo valdesがピアノ伴奏している。


Diego el Cigala & Bebo Vald醇Ps - L醇@grimas Negras (BOLERO)



にほんブログ村 健康ブログ カイロプラクティックへ
にほんブログ村

なんでも、ブログのランキングというものがあるそうで、ここをクリックするとブログの作者は喜ぶらしい。
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


自転車で手に痺れ?ノー(2)ぼう

2010-08-30 20:20:47 | 本日の患者さん
「右の薬指と小指が急に痺れだしたんです」

「痺れは痛みよりやっかいだからな~。感覚的にも痛みより痺れの方が嫌でしょう?なんか不気味で不安な感じがしない?尺骨神経の通り道が邪魔されてるんだろうけど、ノー(2)ぼうは肩口猫背さんだからな~。でも、急に痺れだしたのは何でだろう?最近、何か変わった事しなかった?」

「あの~、自転車って関係ありません?最近引越しをして、自転車が便利なところなんで、新しく買って乗っているんです。私、自転車はあまり得意じゃないんで、どうしても力が入ってしまうんです」

「う~ん、自転車に罪はないけど、犯人は自転車だな。っていうか自転車の乗り方だよ。ノー(2)ぼうは自転車の運転に自信がないのでついつい腕やハンドルを握る手に力が入ってしまうんだろうけど、その時、腰を曲げて頭を前に突き出すようにして運転してるはずだよ。顎なんか、完全に前に突き出して。その姿勢は、ちょうど手の小指や薬指に行っている尺骨神経を圧迫するようになってしまうんだよ。尺骨神経が出ているところの首の骨を折り曲げてね。肩も前に出てしまって胸郭出口をせまくしてしまうしね」

原因は判った。
しかし、この先ノー(2)ぼうが背筋を伸ばして、しかも力まずに自転車に乗ってくれるかは別問題である、、、。


にほんブログ村 健康ブログ カイロプラクティックへ
にほんブログ村

なんでも、ブログのランキングというものがあるそうで、ここをクリックするとブログの作者は喜ぶらしい。
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

塀の中、体調万全

2010-08-29 19:36:47 | 本日のしりきれとんぼ
塀の中、と言っても刑務所ではない。

「前にアル中で入院したことがあるっていったでしょう。その時は体調が良かったなあ~」

当時を、変に懐かしむKさんは、一時期、職場の締め付けがストレスになって、酒に逃げ込む生活を続けていた。
酒を楽しむと言うのではなく、酔いを求めての飲み方は、徐々にキツイ酒を求め、酒量も上がり、アル中の宣告をされるまでになった。

今は、「今までたくさんの人に迷惑をかけてきたから、もう酒は飲めません!」と、きっぱりおっしゃる。

「小学生がやるような単純作業の毎日で、午後7時になると外出は一切禁止!規則正しい生活と毎日の食事は粗食そのもの。でも、入院中は体調良かったな~。」

「それって、刑務所に入って体調を回復すると言うやくざの話と一緒だね。」

「そうですよ。刑務所と同じですよ。アル中病棟は」

なかなか興味深い話だ。
刑務所とアル中病棟が健康を引き出してくれるのだ。
我々が漫然と過ごす日常は、反健康そのものの生活と言っていいようだ。

考えてみれば、テレビなどから流れてくる情報は、反健康への誘い、と言ったものばかりだ。


にほんブログ村 健康ブログ カイロプラクティックへ
にほんブログ村

なんでも、ブログのランキングというものがあるそうで、ここをクリックするとブログの作者は喜ぶらしい。

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


殺人事件発生

2010-08-28 16:47:06 | 本日のしりきれとんぼ
最近カイロ施療に見えなくなっていたTさんがふらりとやって来た。

「今日は別件です。わずかばかりの年金暮らしではカイロには来れなくて、、、」
「これを見て」

手渡されたのは新聞の切り抜き。
『93歳の父親殺害容疑で娘逮捕、介護13年間』

「僕の知り合いで、徳さんの所にも、車椅子の介助で僕と一緒に行ったことがある人ですよ」

20年くらい前のことだろうか、Tさんと障害者と3人連れでやって来たことを思い出した。

新聞記事によると、93歳の父親は認知症の症状があり、夜中に壁をドンドン叩いたり、金槌を振り回したりすることがあったという。
娘さん(Fさん)は、その後大量の睡眠薬を飲み意識不明の状態で発見されたという。遺書もあったそうだ。
55歳のFさんがとったバールで殴り殺すという方法は、切羽詰った、追い詰められた犯行であることが伺える。

Tさんによれば、Fさんには精神障害があり当時から引きこもり勝ちだったので、Tさんがボランティア活動に誘ったり、登山やマラソン大会に一緒に参加したりしてたのだ。
父親が介護を必要としだした時点で、病弱の姉に替わって、仕事を止め、一人で介護に専念してたそうだ。
最近はFさんとの連絡が取れなくなっていたとも言っていた。

Tさんの心配は、この先20年ぐらいは刑務所に入っているのだろうか?というものだった。

「事情が事情だから、執行猶予付きの判決が下りると思うよ。もしくは、精神病院に措置入院というところだと思うよ。でも、それから後がFさん、大変だよね」
「すぐには家族も対応できないだろうから、2,3ヶ月経った時点で連絡してみたら、Tさん」

それにしても、お寒い福祉事情だ。
この記事を読んだ人の多くは、明日はわが身か?と内心思ったに違いない。



にほんブログ村 健康ブログ カイロプラクティックへ
にほんブログ村

なんでも、ブログのランキングというものがあるそうで、ここをクリックするとブログの作者は喜ぶらしい。
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

ギリシアの誘惑

2010-08-27 18:55:35 | 本日の抜粋

       ********************

 近代社会の一員としてギリシア人の評判は決して良くない。自動車の運転は下手で乱暴だし、軽工業の製品でも良質のものは作れない。約束は守らない。時間には遅れる。いつでも何か食べていて、なにかというと無駄話で暇をつぶし、大声でどなり合う。いわゆる美人は少なく、料理は単純で大味、ワインばかり安くて豊富だからいよいよ始末が悪い。無責任でミスをしても下手な言いわけばかり並べて往生ぎわの悪いこと、等々。先進国の人々に言わせれば減点ずくめで、EC加入などとんでもないという結論が出る。しかしこれは少々見当違いではないかと思う。ビジネスを通じてギリシア人に接するというのがそもそも不運のはじまりであって、都会生活とか生産性とかとは無縁なところで考えて、たとえば村の中で付き合う相手として見るならば、これほど人が良くて親切な人々はいない。アテネにいてさえ、高級な地域や観光客相手の場所だけ避けていれば、そういう人々の中に立ちまじって暮らすことができる。アテネは時として近代都市として能率に欠けるが、そのかわり近代都市の冷たい面も少い。

池澤 夏樹 『ギリシアの誘惑』より 書肆山田

         ************************

紹介してあるギリシア現代詩は皆目理解できず、訪れるギリシア各地とギリシア神話の関連付けなど徳さんの手に余る。

簡潔で端正な文体、それを裏打ちする歴史認識、抑制された瑞々しい感性に満ちたこの本の中で、抜粋部は最も凡庸な記述箇所だ。
徳さんは、むしろ、抜粋部のような単純記述によって、ギリシアへのいざないを受けた気がする。
そう、徳さんは、こんな風にして自分の教養の無さを味方にしている。

それにしても美人が少ないなどと、自称欧米先進国の輩は、失礼なもの言いをするものだ。
帝国主義のなごりだぞ。



にほんブログ村 健康ブログ カイロプラクティックへ
にほんブログ村

なんでも、ブログのランキングというものがあるそうで、ここをクリックするとブログの作者は喜ぶらしい。
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

自然治癒力、湿潤療法

2010-08-25 21:07:06 | 本日のしりきれとんぼ


何日か前の東京新聞に載っていた画像だ。

火傷の治療に絆創膏を貼るだけの治療で、今までの治療より早くきれいに治るという実例写真だ。
傷口を消毒薬は使わないで、水で洗った後、絆創膏を貼るだけ。
もちろん、その絆創膏は密閉性に優れているとか、保湿性が高いとかいう特殊なものだが。

この記事で、興味深いことが二つ。

この療法は50年前に動物学者によって提唱された事。
「傷口は乾燥させるより体液を逃がさないように覆った方が早く治る」と。
人間を相手する医学界に認められるまでに、50年かかったということだ。
その間の論争を覗いてみたい気がする。

さすがにプロの記者が書いたものだ、と唸るらされたのはこの記事の導入部だ。
Aさんが交通事故で怪我をした。
化膿し、痛みがひどいので医者に行き、従来の患部を消毒しガーゼで覆う治療を受けたが症状は悪化し、皮膚の移植手術を勧められる。
それはたまらんと、医者探しをし、湿潤療法に出会う。
水で洗って絆創膏を貼っただけなのに一ヵ月後にほぼ完治。だって。

専門の医者の間にも、まだ充分には知られていないようなのが情けない。医師免許の更新制度が必要だ。

そうそう、たまには本家のダサい手作りHPも覗いて下されませませ。
http://www6.ocn.ne.jp/~tokuch/

にほんブログ村 健康ブログ カイロプラクティックへ
にほんブログ村

なんでも、ブログのランキングというものがあるそうで、ここをクリックするとブログの作者は喜ぶらしい。
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

マークスの山

2010-08-24 16:17:17 | 本日の患者さん

      ***********************
 
山とは何だろう――――――。
水沢や《マークス》の男たちを狂気に駆り立てた山は、学生時代から登山を嗜んできた合田には、当初から避けがたく自身の身体の記憶や感情を呼び覚ますものだったが、それはなおも止まなかった。山に登ると、日常の雑多な思いは面白いほど薄れ落ちていき、代わりに仕事や生活や言葉の覆いをはぎ取られた自分の、生命だけの姿が現れ出る。凝縮され、圧延され、抽出され、削ぎ落とされていくそれは、自分でも驚くような異様な姿をしているのが常だったが、その体感は一言で言えばこの世のものでない覚醒と麻痺だった。登り続けるうちに鼓膜が耳鳴りを発し、皮膚は寒さを感じなくなり、筋肉や心臓の苦痛が陶酔になる。その麻痺が、ほとんど死に向かう爆発や開花のようになる。ザイル一本で天空にぶらさがった身体に満ちる歓喜は、生命の最期を待ち望む一瞬に近く、底雪崩の轟音に耳をすます身体の鈍麻は、、おそらく死そのものの鈍麻に近かった。その異様な一刻一刻が、或る強烈な心地よさと解放感に変わる瞬間があった。 合田はある時期、そうして自分や加納がなぜ、より高くより険しい過激な登山を繰り返すのかを知ったが、自己破壊の、あのおぞましい衝動を止めることが出来るぐらいなら、初めから山には登っていなかった。互いにさまざまな感情や生活や仕事の問題を抱えながら、話し合う言葉を持たず、自分の向かうべき方向を知らず、何もかも叩き潰すようにしてひたすら登り続けたのが山だったのだ。しかしまた、ほんとうはどうだったのだろうかと合田は思った。そうしてむき出しの生死を共有することで、ほんとうはどれほど強い感情がそこに生まれていたか。身体の麻痺と生命の興奮の刹那に、どれほどの倒錯した執着が生まれていたか、と。

高村 薫 『マークスの山』より 講談社文庫
       
     ************************

自然と人間の関係。
これは永遠のテーマなんだと思う。

徳さんたちは、自然との協調を学校や社会から教え込まれて育った記憶がある。

しかし、徳さんたちの世代を挟んで一世代ずつが実際に行ったのは、経済的発展を潜在的理由とした徹底的な自然改造、自然破壊であった。

今、地球という生き物が、帳尻を合わせようとして、均衡を取り戻そうとして悶えている。
何十年後かに帳尻を合わせ終えた地球の姿は、現在のそれとは怖ろしくかけ離れたものになっているだろう。

なんてことは、この小説とは何の関係もないが、、、。

徳さんは山男の心理なんてものに今までほとんど興味がなかった。
雪山の山頂に立つ爽快感が想像できるぐらいだけだった。
肉体の限界で過酷な自然に対峙する事によって、己の肉体と精神が変質してしまう。

警察小説と言われるこの本には、ほとんどそんな事は書かれていないが、隠されたテーマはそのものズバリ《山》


にほんブログ村 健康ブログ カイロプラクティックへ
にほんブログ村
なんでも、ブログのランキングというものがあるそうで、ここをクリックするとブログの作者は喜ぶらしい。
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

通院不能、エムやん

2010-08-23 17:15:30 | 本日の患者さん
ここしばらくカイロの施療に見えないエムやんから暑中見舞いの葉書が届いた。

歩行が困難になってなかなか来れないという主旨だ。
エムやんは湘南に住んでいて、新宿までカイロに来るのは普段でもかなり厄介なのだ。

病院で腰椎、膝、脳などをMRI検査したが、年齢相応の変化はあるものの特に異常は見られなかった。

こういう時、ご本人は困ってしまう。
病院からは治療方針が出されない。まあ、しばらくこのまま様子を見ましょうとのご託宣があるばかりだ。

電話をしてみる。
エムやんは一人暮らしなので、日常生活は大丈夫なのか?
幸いにして、自転車は何とか乗れるので、買い物には行けてるようだ。

エムやんには家の中で、何かに片手で体を支えてでもいいから、その場足踏み体操を勧めた。
安全を確かめた上で、ゆっくり、しかし膝はなるだけ高く。
足を持ち上げる腸腰筋の筋力ををこれ以上落とさないためだ。

気力はしっかりと徳さんに伝わってくるので、ひとまず、一安心。



にほんブログ村 健康ブログ カイロプラクティックへ
にほんブログ村

なんでも、ブログのランキングというものがあるそうで、ここをクリックするとブログの作者は喜ぶらしい。
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

Concha Buika - La Boheme (Spanish versi...

2010-08-22 18:42:55 | 本日のコンチャ・ブイカ
患者さんの流れが一時止まって(実際は止まりっぱなしだけど、、、)、静寂の時間がやって来ると、徳さんは例によってyou tubeを覗く。

今日は大ヒット。

シャルル・アズナブールの曲をブイカが唄う。
感情移入がすざましい!

以下の歌の大意は盗用なのであしからず。

モンマルトルで二十歳の青春をすごした、絵描きとモデル。
貧しいながらも幸せだった日々を、ふらりとさがしに来たが、
もう何も残ってはいない。
リラも枯れてしまった.....

青春時代という時期にたいしたドラマもなく過ごした徳さんは、こうして虚構のドラマに身を委ね、失った青春を追体験している。

Concha Buika - La Boheme (Spanish version)



にほんブログ村 健康ブログ カイロプラクティックへ
にほんブログ村

なんでも、ブログのランキングというものがあるそうで、ここをクリックするとブログの作者は喜ぶらしい。
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


お腹のたるみが、、エーちゃま

2010-08-21 19:21:44 | 本日の患者さん
この所立て続けに女性のお腹のたるみに出くわしている。

ひとかたはやむを得ない。
うつ病と診断され、食欲不振を訴えて出された抗うつ剤の副作用によるものだ。
着れない服が増えたと嘆いておられる。

エーちゃまの場合は気を引き締めなければいけない。


3ヶ月前、長年通っていたサックスの教室を止めたのだ。
そして気が付くと、エーちゃまのお腹周りがぷっくりと指でつかめるようになっていた。
3ヶ月の威力だ。

元来細身のエーちゃま。
肥った姿は想像も出来なかったのに、今回は徐々に魔の手が忍び寄っているようだ。
普段、運動不足のエーちゃま。
サックスを吹くことによって、無意識でかなりの腹筋運動をしていたのだ。

継続していたことを突然中断すると体はこのように反応いたします。

芸が身を助けていたのだよ、エーちゃま。

エーちゃまもその事は自覚されてるようだ。
早速、楽器持ち込みOKのカラオケに行ってサックスを吹き上げてくると、帰り際に捨て台詞。


にほんブログ村 健康ブログ カイロプラクティックへ
にほんブログ村

なんでも、ブログのランキングというものがあるそうで、ここをクリックするとブログの作者は喜ぶらしい。
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村