カイロじじいのまゃみゅむゅめも

カイロプラクティック施療で出くわす患者さんとのやり取りのあれこれ。

『ロシアは今日も荒れ模様』 米原万里 講談社文庫

2019-03-12 10:39:50 | 本日の抜粋
どこの世界にも頼りになる姐御肌のお姉さまというものは居るもので、米原万里さんなぞは日露友好の世界ではさぞかし活躍したんだろうな、と勝手におもっている。
これはその米原万里さんが通訳時代に近視矯正手術のためにロシアに行っていた患者さんに同行した時の話。費用は当時で100万円。
手術前日、その患者さんは風邪で高熱を出してしまった。
発熱は手術の敵である。
その時、かかった女医さんがこれまた姐御肌。
抗生剤の処方箋を書いた後、

 *****
「一晩で治してみせる」
「部屋に戻ったら、蜂蜜をコップに三分の一、それにレモンを一個絞り入れて飲むこと。それから寝る前に、足をお湯で暖めてベッドに直行。熱いミルクにバターを溶かし入れたものを一気にのんでから寝ること」
「あとは、ガーゼと油紙と包帯と、ウォトカを用意すること」
「皿に注いだウォトカにガーゼ二枚を浸して、火を点けてボッと燃え上がったところですかさず火を消してガーゼ二枚をそれぞれ油紙でしっかりと包み、それを喉とその周囲、それから背中の首に付け根のくぼみのあたりに当てて包帯で巻き付けること、せっかく暖まったガーゼが冷えてしまいますからね」(中略)
 そして、驚くべきことに、翌朝、患者さんの熱は平熱に戻り、喉の腫れも赤みも嘘のように消えていた。」完治である。湿布を取り外すときに、もう一度驚いた。油紙の仲のガーゼは、取り付けた時ときとまったく変わらぬ温度を保っていたのだった。」
 *****

日本のお医者さんも優れた民間療法は上手に取り入れてもらいたいものである。


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