カイロじじいのまゃみゅむゅめも

カイロプラクティック施療で出くわす患者さんとのやり取りのあれこれ。

調子良しと報告する、感覚トンチンカンな、ティーやん

2008-10-06 20:55:07 | 本日の患者さん
「やあ、久し振り。体の調子はどう?」
「うん、有難う。おかげさまで調子がいいんだ。血圧も安定してるしね。」

ティーやんと徳さんは高校の同窓生だ。広島の高校なので東京でティーやんを施療するとは夢にも思わなかった。おまけに住んでいる所も近い。
半分は義理で施療に来て呉れるんだろうけど、カイロに来るようになって二年になる。
当初は、高血圧と首、肩の凝りを訴えていたのだが、最近はまずまずの調子の報告が多い。

ところが、今日のティーやんの体は、本人の申告とは裏腹に、肩と首の付け根がバリバリに凝っている。「え!そうなの?何でかな?調子はいいんだよ。」
そこで、徳さんはティーやんの背骨がズレている処を軽くコリコリ押してみる。
「ウッ、ウッ。」
それでティーやんは納得したようだ。

こんな事はよくある。

症状を自覚するとは、お風呂に張ったお湯がこぼれ出すようなもので、こぼれて始めて症状として自覚される。適当なお湯の量を超えても、こぼれさえしなければ、ご本人はルンルン状態を満喫できる。

聞けば、ティーやんはルンルン自覚症状にかまけて、日頃貯め置いた原稿の仕上げにいそしんでいたと言う。ティーやんは社会学者、並びに哲学者。しかも、野の人である。

徳さんはティーやんを応援している。
何しろ、施療中にティーやんが語ってくれる難しい学問用語に、訳も分らず相槌を打ったりしているのだから、その応援振りには涙ぐましいものがある。。
ティーやんの語る話の半分以上は、徳さんにとって意味不明の異人種言語である。

同じくティーやんにとって異人種言語であろう徳さんの、背骨に対する言葉がティーやんに届くことを祈るばかりだ。