カイロじじいのまゃみゅむゅめも

カイロプラクティック施療で出くわす患者さんとのやり取りのあれこれ。

酔いから醒めたら元旦、帚木蓬正『白い夏の墓標』+大晦日の芸術

2012-12-31 16:21:00 | 本日の抜粋
ムム!ウーム。ウン?

酔いつぶれてる間に年が変わってしまった。

ウーン。
こんな感じで徳さんにとって世が過ぎていく、ってのが常なんだなあ~。

もちろん、こんな事でいいはずもない。
気を取り直してこの一年に臨むとしよう。

ということで、謹賀新年。

ともかく、昨日の大晦日からやり直しすることにいたしまする、、、。

     ******************

 あの日々にぼくの青春と、真の意味でのサイエンスがあったと思う。
 ウィルスもバクテリアも、それ自体は、ニュートラルな興味の対象でしかない。山と同様、究めつくすことに快感がある存在だろう。まっとうな科学も、逆立ちした科学もそれは同じことだ。
 それでは、研究者を、逆立ちした科学に向かう者と、まっとうな科学を目ざす者に振り分けるものは一体何か。実は、何もない。未知なものを究めること自体が快楽としてひとり歩きしはじめると、まっとうな科学も、いつのまにか逆立ちしてしまう。
 ぼくたちがやっていることは確かに、逆立ちした科学だ。だが、もっと恐ろしいのは、まっとうだと思いこみ、また人からもそう信じられ、その実、逆立ちしている科学ではないのか。

 帚木蓬生 『白い夏の墓標』より 新潮文庫

     ****************** 

「日本未来の党」というのがあった。
過去形でいうのは失礼なんだが、、、。
政治通を自称するおじさん方からは、小沢一郎に利用され、踊らされただけのピエロ扱いを受けている。

でも、あのドサクサの中で結党した代表の嘉田さんの一言は大事にしなくてはならない。

「今回の選挙は、あの東東北大震災、大津波、それに続く原発事故後の最初の選挙です。国民は今まで一度も原発についての判断の機会を与えられていませんでした。」

それが、争点をぼやかされてしまった。
必死になってぼやかした奴もいるし、駆け込み脱原発で反原発の色合いを薄めた奴もいる。
ともかく、原点に返らねば、、、、。



本日のおまけ

 小沢基弘個展⑤ 





湯本香樹実 『ポプラの秋』+芸術の晦日

2012-12-30 17:57:37 | 本日の抜粋

     ******************

 佐々木さんは、仕事が休みの日だと必ず、焚き火の匂いを嗅ぎつけた。そして、
「お芋買ってくる!」
 と、自転車に乗って飛び出していく。お芋をまず濡れた新聞紙にくるみ、さらにぎんがみで包んでゆっくりと蒸し焼きにするのがいいのだ、と言うおばあさんに従って、私たちはお芋を焼いた。薄暗くなりかけた冬の夕方、焚き火の側で、顔ばかり火照ってはいてもからだの芯は冷えてこわばっているところに熱いお芋を食べるのは、何よりの御馳走だった。
 佐々木さんは外の道路をたまたま誰かが通りかかると、知らない人でもおかまいなしに呼びかける。
「お芋、食べていきませんか?」
 焚き火が燃え盛っていればいるほど、声をかけられた人たちがすうっと誘いに応じたのは不思議なほどだ。犬の散歩の途中のおじさんだとか、保険のセールスの女の人とか、顔中を泥と涙だらけにして、壊れた自転車を押していた男の子とか。皆、あまり口をきかなかったような気がする。実際、お芋が熱かったから口がきけなかったのかも知れないけれど、そうやって見ず知らずの者どうしが、おばあさんの庭でひとつの火を囲んで、ものを食べている―――その記憶が、とても静かな絵のように、私のなかに焼きついているのだ。

 湯本香樹実 『ポプラの秋』より 新潮文庫

     ******************

良きことの少なかったこの一年。
大詰めを迎えたところで、少女時代を振り返る、湯本香樹実の柔らかな感性に触れるのもいい。


本日のおまけ
 
 小沢基弘個展④

わりと奔放なタッチで描かれる裸婦のデッサンが並べられているこの個展だが、これはひときわ異彩を放っている。
一目。なんじゃぁこれ!
であったが、どうしても気になってしょうがない。
そして、何度も繰り返し眺めているうちに、だんだん、絵に仕込まれたエネルギーが伝わってくる。
徳さんは、勝手に“ええじゃないか”の光景を思い描いた。




カイロジジイのHPは
http://www6.ocn.ne.jp/~tokuch/



それと、なんでもブログのランキングというものがあるそうで、ここをクリックするとブログの作者は喜ぶらしい。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ

仕事終了+芸術の師走

2012-12-29 21:03:32 | 本日のしりきれとんぼ
やれやれ。
ともかく本年の仕事は終わった。

歳を取ると、月日の経つのが早くなる。
というのは本当だ。

ある本で読んだのだが、一年の長さの実感とは、その年齢分の一として感じられるという。
7歳の子であれば、一年は自分の人生の7分の1として、ひどく長いものとして感じる。
徳さんも小学生の頃、いつまで経っても大人になれないのを苛立っていた記憶がある。
50歳であれば一年は人生の50分の1。

65歳を過ぎた徳さんにとっては65分の1.
一年なんてチョロイもんである。
あっと言う間に過ぎてしまった。

この一年、一体全体、お前は何をしてきたのか?と自問すれば慙愧に耐えない。
短く感じる一年であればこそ、大事に生きなければならない。
とは、判っているのだが、、、、。
老いを口実に、より安易に、より怠惰に生きる知恵の存在、いまわしや。

でも、震災以来、少し変わった自分がいるのも事実だ。
あの震災。
それをきっかけに、日本のあらゆる現状維持意識が崩壊し、自らを点検し、再生を目指して生き直すのだ、と単純素朴に思っていた。

しかし、その後の成り行きは、いかに過去の現状維持意識を再生するかという、退行意識に満ち溢れている。
当然そこには、利権に関係する人々の動きがある。

何でそうなるの?
あの時、君達は何を感じたの?

そんな事を知りたくて、戦後直後からの日本の歴史を、特にエネルギー革命に日本が出会った50年代の事を知りたいと思って、ポツポツと当時の文献?を覗くようにはしている。
今の日本の動きは、いつか来た道のようだから、、、

来年は人生66分の1になってしまう一年を、己の過去を見返す年にしたいものだと、今のところの決意表明。


本日のおまけ

小沢基弘個展④
またしても部分拡大の画家に対する非礼行為。
でも、全体に埋没してしまう部分、だってある訳だし、、、。
というのが、徳さんの言い訳。

この官能美は、本物を見るとき、全体像によりより際立ったものになるのだが、生憎の携帯写真。
部分接写の方がよりベター。






カイロジジイのHPは
http://www6.ocn.ne.jp/~tokuch/


そして、なんでもブログのランキングというものがあるそうで、以下をクリックするとブログの作者は喜ぶらしい。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村


ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


人気ブログランキングへ

笑わば笑え!+芸術の12月

2012-12-28 20:57:35 | 本日の無惨
昔の職人は偉かった。
たとえば、馬車職人がいたとしたら、彼の自慢は、自分の作った馬車が何十年も持つ代物だ、ということであったろう。
俺の作った馬車は、どんな悪路にも耐え、どんな過酷な使い方をされたって、ビクともしねえ!
なんてことを、ほざいていたに違いない。
焼酎を飲みながら、、、。

現在ただ今、年賀状に取り組んでいる。
徳さんの使ってるプリンターはepson pm740c。
かなり古いことは分かっている。
インクの換えを買いに行っても、最新の機器のためのインクが溢れ、徳さんの求めるインクは、申し訳程度に片隅に申し訳なさそうに置いてある。

その老兵が、時々、言うことを聞かなくなる。
一度狂い出すと頑固だ。
そして、自分が働こうとしないことについて、一切説明をしようとはしない。
もう、何枚の賀状用ハガキをお釈迦にしたことか。

こうなったら、意地でも、使いこなしてやるぞ。
引退には、まだまだ早すぎる。
新機種変更なんて楽な道は取らせないぞ!

本日のおまけ

小沢基弘個展③

この遠くを見つめる仕草が択一。




カイロジジイのHPは
http://www6.ocn.ne.jp/~tokuch/



それと、なんでもブログのランキングというものがあるそうで、ここをクリックするとブログの作者は喜ぶらしい。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ

寒がりの情けなさ+芸術の冬

2012-12-26 18:19:53 | 本日の無惨
今日、関東地方はブルブル寒さの真っ只中。
身を切る風がえらく鋭角的だ。

一昨年から当たりからだろうか、冬場の寒さがこたえるようになった。
馬鹿にしていた使い捨てカイロのお世話にもなりだしている。
これが歳を取ったという事のようだ、、、。

徳さんの場合は、お腹に冷えを感じると要注意。
カイロ腹当てでかかりそこないの風邪を何度もクリアーしている。
まさに使い捨てカイロ様々である。
後の問題は、使い捨てた使い捨てカイロの、鉄資源としての上手な再利用問題だ。

今日、ズボン下というものに手を出した。(いや、足を出した)
何年か前に、弟子が師匠の身を案じて買ってくれたものだが、
「そんな、じじむさい事は嫌だ」
と、タンスの隅に放置してたのだが、、、。

いや、これがありがたい。
今朝の出勤は颯爽と、、、、。ぬくぬくと、、、。

しかし、これは多分に若者向けの物らしく七分丈になっている。
動いているうちに、靴下がずれ出し、ズボンの内側で脛が剥き出しになる部分が出来てしまう。
なまじっか他が暖かいのでそこに寒さが集中する。

そこが課題だ。
近日中にレッグウォーマーに手を出す事になりそうだ。
う~む。
ますます、爺むさく、、、、。


本日のおまけ
 
 小沢基弘個展②

部分を切り取るなんて、画家小沢基弘には失礼なんだが、、、。
無性にこの部分が徳さんに共振する、、、。




カイロジジイのHPは
http://www6.ocn.ne.jp/~tokuch/


そして、なんでもブログのランキングというものがあるそうで、以下をクリックするとブログの作者は喜ぶらしい。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村


ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


人気ブログランキングへ


『丸山豊詩集』+芸術の秋

2012-12-25 17:59:28 | 本日の抜粋

     *****************
 私たちはお互いに心の虫歯をもっていたほうがよい。ズキズキと虫歯がいたむたびに、心のおくの一番大切なところが目ざめてくる。でないと、忘却というあの便利な力をかりて、微温的なその日ぐらしのなかに、ともすれば安住してしまうのだ。さえざえとした一生を生きぬくには、、ときどき猛烈な痛みを呼びこむ必要がある。
 私にとって、戦争の記憶は、とりもなおさず、抜歯のきかぬ虫歯である。折にふれて痛みだし、世間智におぼれそうな私を、きびしい出発点へひきもどす。みずからへの問いがはじまる。戦争とはなんであったか。死をくぐりぬけるとはどういうことか。最後にそこでなにを決意したか。戦友の末後の声はなんであったか。それは今日の世界観とどう結びついているのか。

 エッセイ集『月白の道』より 

     *****************

 稲妻

 枯葉の屋根の下に
 はぐれ兵士があつまり
 負けいくさの空は 
 とどめの稲妻が走ります
 その場所に名前などありません

 脈壺にふれて
 たしかめるまでもなく
 いつのまにか事切れています
 野ざらしの泣きべそ羅漢
 その人に名前などありません

 山のけもののおまえもみじめ
 兵士の肉をはらわたに納めます
 そもけものを追いつめて
 私のはらわたに納めます
 その順序に名前などありません

 それでもそれでも 
 飢えている雑木の谷間
 会釈もせずに
 飢えが私を食べにきます
 その闇に時刻などありません

 記憶の空は西方
 稲妻が悪い合図をおくります
 私のはらわたの固いもの一つ
 私のはらわたの石ころ一つ
 その闇に日付などありません

  詩集『球根』より
 
   日本現代詩文庫22 土曜美術社

     *******************

戦争を知らない世代が、人口構成の大半を占めるようになってきた。
政治家も戦争を知ってる世代からの発言を無視するようになってきている。
あの自民党ですら、その内部にブレーキ役が存在していたのだ。

日本では、戦争の負の遺産が上手く引き継がれていない。
中高の社会科の授業にしたって、受験を理由に第二次大戦突入あたりで切り上げられていた。
徳さんのオヤジだって、買出しの苦労は話してくれても、戦争そのものについての物言いはほとんどなかった。

戦争のイメージが希薄化していく中で、そして不景気が長く続く中で、なにやら威勢のいい好戦的な物言いが幅を利かせてる。
マスコミもそんな動きに同調している。

でも、そこで声高に語られる戦争とは、ハイテク機器満載の爆撃機からボタン一つで地上を廃墟にする側にとっての戦争でしかない、、、、。



今日の提案。

この先、自民党を“支持率27%党”と呼ぶことにしよう! 



本日のおまけ

小沢基博個展より①




カイロジジイのHPは
http://www6.ocn.ne.jp/~tokuch/



それと、なんでもブログのランキングというものがあるそうで、ここをクリックするとブログの作者は喜ぶらしい。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ

高木 譲 『人夫考』

2012-12-23 15:27:41 | 本日の抜粋

     ******************

 死んでしまえばそれでわしらはおしまいだが、死ぬまでがたいへんだけんな。おいそれとすっと死なせてもらえんかもしれんもんな。ただありがたいことにわしらにはなにもなか、み一つだけん、ほかの人たちよりも安心して死んでいかれるたい。この世にはなんでもありすぎてこまったり、えらすぎてこまったり、死んでも死にきれん人たちもおらすけんな。せめてなにもなかというのがわしらのよかところかもわからんたい。

 高木 譲 『人夫考』より 未来社

     ******************

33年前に出版された本だ。
第二次世界大戦敗戦後から日本が繁栄の道を辿るようになるまでの時代の人夫世界を内側から描いたものだ。
欲も反抗心もさほど持っていない、ただその日を生きることにひたすらな人々の生態が浮き彫りにされている。

今現在の目から見れば、なにやら奇怪で、滑稽な面もある。
でも、そんな彼らの素朴な生きる哲学が、またその人情が羨ましく感じるのも事実だ。

今で言えば、ホームレス、第何次下請け下の労働者、条件の悪い派遣労働者・アルバイトに当てはまるのだろうが、現在のそれは、無機質であり、殺伐としている、、、。

成熟した日本社会と人は言うが、売り渡したものが大き過ぎはしませんか?



カイロジジイのHPは
http://www6.ocn.ne.jp/~tokuch/



それと、なんでもブログのランキングというものがあるそうで、ここをクリックするとブログの作者は喜ぶらしい。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ

冬の猫達

2012-12-22 20:09:28 | 本日のセロ&ニーニャ


セロ&ニーニャを被写体にするのはかなり難しい。
今回のはかなり出来がよろしい方。

さて、猫達。
冬場に入り行動が変わってきた。
ともかく温もりを求める。
そして、それが的確というか上手だ。

あれ、見当たらないな、と思えば電気コタツの中に潜り込んでる。
(昔は炭を使っていたので、酸素不足でフラフラになってコタツから出てくる猫をよく見かけたもんだが、、、)
日差しが差し込む小さな一画に慎ましく座っている。
最近は、探すほうも猫達の行動を把握できるようになってる。
要は、単純な奴らなのだ。
まあ、高さを取るか?温もりを取るか?多少は迷っているようだが。

この猫達の温もり好きのおかげで、徳さんにも恩恵がもたらされている。
明け方、セロが徳さんの寝床に潜り込んで来る事がたまにあるのだ。
ニーニャは布団には入ってこず、布団の上に丸くなって寝る。
家族の女性群が電気毛布を利用しているというハンディ戦なので、ここは、たまのお情けを頂戴する事で満足しなければならない。

朝、家族との挨拶が、おはよう、より先に猫の報告をする、と言って笑われておりまする。


カイロジジイのHPは
http://www6.ocn.ne.jp/~tokuch/


そして、なんでもブログのランキングというものがあるそうで、以下をクリックするとブログの作者は喜ぶらしい。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村


ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


人気ブログランキングへ

『荒地の恋』 ねじめ正一

2012-12-21 16:27:25 | 本日の抜粋

      ****************

 西新橋の交差点の信号は赤である。日比谷通りと外堀通りがぶつかる大きな交差点だから、一度赤になると時間がかかる。北村は道端の電柱に寄りかかった。一息ついて前を見ると、向かいのガラス張りのビルの最上階の壁にカラスが羽を広げてぶち当たっているのが見えた。カラスは止まりたいのだ。ところが壁がすべてツルツルのガラスでできていて足がかりがないのだった。ガラスは透明なので金属の桟が見える。桟はガラスの内側である。カラスは桟に止まろうと羽ばたいては桟めがけて爪を伸ばすのだが、掴もうとしても滑るばかりだ。桟を掴み損ねたカラスはガラスに沿って滑り落ちかかり、激しく羽ばたいてかろうじてバランスを取り戻してはふたたび爪で桟を掴もうとする。カラスは垂直に上へ飛ぶことはできない。バックで飛ぶこともできない。ガラス壁に向き合ったカラスは、だから同じしぐさを繰り返すしかないのだった。信号が青に変わった。周りの人が動き出した。北村は立ちすくんでカラスを見ている。羽ばたいては滑り、羽ばたいては滑るカラスを見つめている。

 ねじめ正一 『荒地の恋』より 文春文庫

      ****************

他人が書いた私小説という感じである。
しかも、詩人が知り合いの詩人の恋愛沙汰を取材と想像力をにない混ぜにして書き上げたものともなれば、壮絶な展開となる。

何事にも過剰な詩人やその周辺の人たち。
何事においても、その極点にまで行き着かざるを得ない。
詩人の武器は言葉で、その言葉は詩人自身にも向かうわけだから、地獄を味わうことにもなる。

徳さんなどは、詩人たちの感性や、行動をかなりな程度薄めて生きているだんな~、と実感した次第。

抜粋部は、詩人北村太郎が、死病となる多発性骨随腫の診断がくだる前、でももうすっかり体調が思わしくない時期に、親しくしていた鮎川信夫の死に出くわした数日後の描写である。


カイロジジイのHPは
http://www6.ocn.ne.jp/~tokuch/



それと、なんでもブログのランキングというものがあるそうで、ここをクリックするとブログの作者は喜ぶらしい。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ




小沢基弘個展 「黄色いからす」Ⅲ

2012-12-19 20:13:28 | 本日のご招待


「黄色いからす」という映画を小学生の頃見た記憶がある。
でも、徳さんはその内容を覚えてはいない。
しかし、大学の一年先輩の小沢さんはしっかり覚えていた。
まあ、人間力の違いという事でしょう。

今年の暮れ、銀座の画廊で小沢さんの個展がある。
裸婦デッサンがほとんどである。
小沢さんのクロッキーの特徴は、モデルさんに自由に動いてもらい、その一瞬の動きを捉えようとしている事にある。
だから、他の裸婦像とは違っている。
定着された絵の中に動きが秘められているのだ。
そこには当然、小沢さんの内面とモデルさんの内面とのやり取りが反映している。
平凡な僕達は、モデルさんは物体と思いがちだが、そうではない。
画家とモデルの壮絶なやり取りがそこには存在するのだ。

前回の個展の時、一枚の絵をいただいて、新宿の施療室に飾ってある。

手ブレ自慢の徳さんの写真では判然としないので、案内を採録。
難を言えば、少しかっこつけ過ぎ、、、。

小沢基弘個展
「黄色いからす」Ⅲ

耳に残るは君の歌声
瞼に浮かぶ君の面影
You are dancing now
somewhere

2012/12/23~28
銀座 竹川画廊
℡03-3571-0320


カイロジジイのHPは
http://www6.ocn.ne.jp/~tokuch/


そして、なんでもブログのランキングというものがあるそうで、以下をクリックするとブログの作者は喜ぶらしい。

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
にほんブログ村


ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村


人気ブログランキングへ