koheiのおもちゃ修理記録

宇部おもちゃ病院 毎月第2土曜日 13:00~16:00
宇部新天町の西の端、市民活動センターで開院してます。

8/4 電子辞書修理

2018-08-04 | 家電
(※宇部おもちゃ病院では、おもちゃ以外:家電等の修理は、基本的には受け付けておりません。)
妻の知人から、「電子辞書が全く点かなくなった…」と修理の依頼がありました。
シャープの電子辞書「Brain:PW-SH1」です。(写真は、修理後、ちゃんと電源が入るようになった状態。)

まず、ACアダプタとコードの確認をしましたが、どちらも悪くなさそうですが、繋いでもうんともすんとも言いません…。(ミニUSB接続のACアダプタです。)

しばらく悩んで、いろいろとネットで検索してると、「充電池のはまりはいいですか?差し直してみて下さい。」みたいな記事が出てました。
「…そっか、1回電池抜いてリセット掛けよう!」
裏面にリセットSWあるのですが、押しても無反応です。しかしこれは、ソフトウェア的リセットと思われます。「電池を抜く=パソコンがどうにもならなくなって、1回コンセントを抜く」と同じような事です。

ちょっとケースが開けづらかったので、隙間から精密ドライバ突っ込んで、電池のコネクタを1回外して、もう一度差し込んでから、ACアダプタ繋いだところ、電源が入った!
「しめしめ、これで直った」と思ったのですが、ACアダプタ抜いたら電源切れてしまう。充電池がすっからかんかと、かなり長時間充電してみるも、やっぱりACアダプタ抜いたら電源切れてしまう。本体がだいぶ熱くなるので、充電はしてると思うのだけど…。

…過放電でリチウムイオン電池がダメになってしまったかしら…。
どうも、純正でピッタリの充電池は売ってなさそう。メーカーに交換依頼したら…、3000~5000円ぐらいは取られるかしら…。
自分のだったら、厚さだけはケースに入るリチウムイオン電池買って、繋ぎ替えて使うのだけど、リチウムイオン電池は慎重に扱わないと(充電回路とのマッチングとか?)発火の可能性があるので、他人の物はあまり無理はしたくない…。
一旦「充電池がもうダメ。ACアダプタ繋いだ状態なら使えます」で返却しようと思ったのですが、もうちょっと諦めきれない…。

過放電なら、可変電源で手作業充電したら、なんとか復活できるんじゃないか…、と、再度分解。
今度はちゃんとケースを分解して作業しました。(写真は補修後。)

コネクタを外して電池の電圧を測ってみると…、ちゃんと3.7Vある!やっぱり充電はちゃんと出来てたみたい。
じゃあなんで電源入らないの?

拡大鏡で基板をよ~~~く見てみます。特に怪しい所はない…、けど、一応あちこち再ハンダ付けしてみるかしら…。でも、相当小さい表面実装部品ばかりです…。
基板見てると、電池コネクタのすぐ近くに「F702」と基板にプリントしてある1605ぐらいのめっちゃ小さな表面実装部品があります。「F」というからにはヒューズと思われます。
導通はない。電池繋いだ状態で、電池に近い側には3.7Vが来てるけど、反対側は0V。
ACアダプタ繋ぐと、両側共3.7V掛かる。
よし、これはヒューズで、断線してる!という判断で、手持ちの抵抗型ヒューズを並列でハンダ付けしたところ…、電源が入るようになった~!

ヒューズが切れた原因が気になる所ではありますが、とりあえず動くようなりました。
一般論としては、電源ラインの平滑コンデンサの短絡が怪しい所ですが、大き目な電解コンデンサは一つもついておらず、ついてるのは全部、積層チップコンデンサで、外して確認するのはかなり困難。とりあえず動くので、余程電池の消耗が早かったりしない限り、これでヨシとしておきます。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 7/14 宇部定期開院 | トップ | 8/11 宇部定期開院 »

コメントを投稿