koheiのおもちゃ修理記録

宇部おもちゃ病院 毎月第2土曜日 13:00~16:00
宇部新天町の西の端、市民活動センターで開院してます。

12/6 デジタル顕微鏡 購入レビュー

2020-12-06 | PIC・電子工作
最近のおもちゃは、ほぼ「コンピュータ」な物も多いのですが、ピッチの細かいICのハンダ付けに困ってました。
以前に隣国から500円ぐらいで眼鏡タイプの拡大鏡(「5/11のつづき:DVDプレイヤー修理(断念)」で使ってるヤツ)を買ってみたのですが、焦点距離が近すぎて、ハンダ付け作業にはいまいち…。
「実体顕微鏡がいいよ」との噂だけど、まともに買うと10万円以上して手が出ない…。
拡大率としては、スマホ(ぼくのはiphoneSE)のデジタルズーム最大ぐらいの大きさでいいんだけど、適度な固定や、ハンダこてが当たって欲しくないとかで、スマホを使う訳にも…。

という事で、11/11のビッグセールで、CCDカメラにLCDが付いた「デジタル顕微鏡」を買ってみました。
レビューついでに、約1年前に修理断念したディズニートイパッドの見直しをしてみます。

商品ページは下記。

セールを狙えば7,000円ぐらいですね。ディスプレイが4.3inchのが3,000円台であったのですが、ちょっと不安で、7inchディスプレイで、ディスプレイの角度が変わる、ちょっと高いヤツにしてみました。

3週間ぐらいで届いたかな?

ついでに同じショップから小物を買いました。
左からステップドリル:143円。電子工作してケースに入れる(あまりないけどw)時、DCジャックやオーディオジャックとかボリュームとかをケースに付けるのに、8mm~11mぐらいの穴をあけたい時がある。しかし、6mmより大きいと、ドリル刃も高いしハンドドリルでは咥えられなかったりして、今までヤスリで削って広げてた。ステップドリルは、ホームセンターで買うとかなり高い。Aliで3~13mmで1mm刻みのが安く売ってたので買ってみた。まあボロでしょうけど、プラスチックの穴あけなら使えるでしょう。
2番目はドリルチャック用のボルトなんだけど、寸法考えずに買ったら失敗した…。
3番目はジャンパーピン。ちょっと5~6個欲しかったんだけど、秋月で25個100円。今回Aliで買えば100個で53円。絶対にそんなに使わないんだけど、安いのでつい100個w。
4番目は電池端子。今までaitendoの10ペアで100円の端子を使ってたのだけど、結構よく出るので、補充で買ってみた。50ペアで120円なのでお得w。サイズがはっきりしなかったけど、aitendoの単3用と単4用の中間ぐらいの大きさでした。まあ、単3の取替の時に横幅がオーバーで切って使う事が多かったので、多分ちょうどいいくらいでしょう。
11/11セールとセールクーポン使いまくって、全部で6,780円(明細見たら、クーポンで$11も安くなってたw)。セール価格でデジタル顕微鏡買ったら、後はおまけがついてきた、みたいな感じw。

さて、本題のデジタル顕微鏡です。まず開封写真。

英・中2カ国語の取説。CDついてますが、パソコン用ソフトはメーカーサイトからダウンロードできました。
左上の銀色の丸いのは、取説にも何も書いてませんでしたが、カメラの透明カバー部分を外して付け替えれます。

まったく「組み立て」と言う程の作業でもなく、組み立てて使ってみるw。
まず、ガイドのほぼ一番上の位置でピントを合わせた状態。

これで、カメラ保護カバー下端と基板との間が40mmぐらいあいていて、ハンダこてを入れるスペースは十分ありそう。

次に、保護カバー下端と基板とを25mmぐらいまで近づけた状態。

次いで、15mmぐらいまで近づけると、かなり大きく出来る。


これで、ディズニートイパッドの再ハンダ付け失敗したSSOP10のICの確認をしてみる。
USBケーブルで繋いで、パソコンで見れる(パソコンに繋いでる間は、本体の液晶に画像は出なくなる。)
パソコンの画面で見ても、表示にあまりタイムラグはない感じ。パソコン上だと2倍のデジタルズームがあるので、もしかしたら本体の液晶より使いやすいかも。
(という事は、液晶無しでカメラ&スタンドだけのタイプでも良かったのかも?)
以下の画像は、パソコンに直接落したもの。ブログ記事用の写真には便利!

しかし…、SSOP=0.65mmピッチと思ったのだけど、定規当ててみると、0.65mmよりもピッチが細かい…。

(SOPと思って)間違えて買った0.65mmピッチのICがあったので、並べて撮ってみる。

やっぱりピッチがだいぶ細かいわ~。多分0.4~0.45mmぐらいのピッチだなぁ。これは、裸眼での手はんだ付けが厳しかった訳だわ~w。

これで、このデジタル顕微鏡使ってハンダ付けのやりなおしにチャレンジしてみる。
HAKKOの多分一番細いI型こて先と0.3mmの糸ハンダで、このくらいのスケール。

非常に厳しい…w。コテ先を狙った足に当てるのはなんとかできるけど、立体感があまりないのもあって、狙った所に糸ハンダを当てるのはほぼ無理…。ハンダ補充しない単なるリフローか、事前にコテ先にちょっとハンダを乗せとけば、なんとかなるかなぁ…といった感じ。

これで、一番状態悪くしてしまったPIN10(右下)を何とかしようとした結果、

う~ん、このぐらいが限界。はしっこだから何とかなったけど、途中の足はもっと厳しいなぁ。

開封の所で書いた「銀の丸いの」は、レンズ保護の透明カバーを外して付け替えれる。透明カバーのままだと、本体のLEDの照射が強くてハンダが光って見にくくなるが、この「銀の丸いの」に付け替えると、拡散かな?色合いもいい感じになる。
こんな感じの作業になる。

まあ、SSOP=0.65mmピッチまでなら、なんとかハンダ付けできるかな。それ以上に細かいピッチの再ハンダ付けは、やっぱり「最後の手段」まで触らない方がいいなぁ。

さてこれで、TSOP10PINの足をマシにできたので、再度電池を入れてみるけど、やはりうんともすんとも言わない…。
液晶のバックライトへの電圧供給が、バックライト行きのラインが生きててLEDが付けば10V程度?ラインが切れてれば30V以上の電圧が出る、との事だが、約3.3Vの電源電圧が出てるだけ…。
近くにコイルがあるので、インダクタンスとFETでの昇圧回路で、液晶の明るさ調整もできるなら、電流監視して指示通りの電流になるようにFETのスイッチングを変えるんだと思う。
FETがスイッチング無しで切れっ放しだと電源電圧がそのまま出るので、つまり多分、メインのコンピュータが動いておらず、バックライトへの電圧供給もちゃんとできてない状態と思われる。
やっぱりダメか…。(まあ、1年前に預かって「ダメでした…」と連絡済みなんだけどね…。)

という事で、Aliで買ってみた7inchディスプレイ付きのデジタル顕微鏡、SSOP=0.65mmピッチぐらいまでなら、ハンダ付け作業に使えそう。(これはもう、拡大率の問題じゃなくて、手作業の限界w。)
QFPの足のハンダ付けの状態確認には便利そう。0.65mmピッチより細かい再ハンダ付けは、やっぱり厳しいかな、といった所でしょうか。
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2 コメント

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評価を待っていました (大泉茂幸)
2020-12-06 18:37:28
大泉です。
そだね~。拡大して見えることと手はんだの作業限界は別ですね。拡大鏡は遠近感が無くなって作業性が反って悪くなるので僕は使っていません。未だに16倍ルーペで位置合わせして、はんだ付けは裸眼でやっていますが、koheiさんの評価を得て、当面は現状維持です。

細かい部分の画像をPCに取り込むにはよさげに思いました。でも、デジカメでもダメなことは無いので、これも現状維持かな。
返信する
ww (kohei)
2020-12-06 19:37:46
まあ、あまり褒めて当てにされて買ったらいまいちだと、ぼくのせいになってしまいますのでw。(だいたい正直な感想を書いてますけどw。)
手でやって厳しい作業は、いくら拡大してもやっぱり厳しいという事ですね。
次の機会にまた使ってみて、修理成功例ができればいいなと思っています。
返信する

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