koheiのおもちゃ修理記録

宇部おもちゃ病院 毎月第2土曜日 13:00~16:00
宇部新天町の西の端、市民活動センターで開院してます。

5/6 おもちゃ修理3件

2020-05-06 | おもちゃ
ちょっと前に修理した物ですが、知り合いからの頼まれ物他3件の修理報告です。

1件目、「BIGサイズ リトミックダンスアンパンマン」です。

コロナ影響で久しぶりの修理、「張り切って行くぞー!」と思ったのですが、電池の不良だけでしたw。
単三3本の内、1本はまあまあ、1本が半分ぐらい、1本はすっからかんでした。新品電池入れたらちゃんと動きました。

2件目、コカコーラの景品と見受けられます。「コカコーラペーパーギター」だそうです。

名前通り、おもて面は厚紙でできてますw。
電源入れると、「トトトトト」と変な音がします。電池は単4電池3本。テスターの電池チェックモードで確認するとほぼ満タン…。
しかし、同封してあった別の新品電池を入れると…ちゃんと音が鳴るじゃないの!

これは「電池不良!」で片づけよう、と思ったのですが、一応あけてみる。
今回から、欲しかったけどずっと見送っていた「電動ドライバー」の導入です!。

とある日、近所のホームセンターに行ったら、「チョイドラ」という名前で、ちょっと大きめのドライバーぐらいの大きさの電動で、手締めもできるよ、という商品が売ってました。
「これはよさげ!」と、ヤフオクで類似品を探して、吟味の結果、藤原産業の「SK11」を購入。
おもちゃは相手がほとんどプラスチックなので、電動だとトルク掛け過ぎてネジ穴を壊してしまわないか心配でした。買った電動ドライバにはトルクリミットはついていませんが、上の写真のような感じで軽く持って、トルクが掛かったら「クルッ」と手で逃がすようにすれば、締める時のトルク掛け過ぎの心配がありません。
「手締めもできる」との事ですが、手締めにはやはり使い慣れたドライバーの方がいいので、結局最後はドライバーで手締めとしました。

あけてみると、結構ちゃんとした基板が入っている。

外観で特に異常はない…。
テスターでOKな電池なのに、なぜちゃんと動かないのだろう…。電源電圧の不安定を疑って、電源ラインの電解コンデンサを外して確認するも問題なし。パスコンの不良?と、COB近くのSMDコンデンサを1個取り替えてみるも、やはり改善せず…。
「トトトトト」となる電池で、オシロで電源電圧の変動を見てみると、「ト」の所で方形波状に0.3V程度の電圧降下が見られる。ちゃんと動く電池だと、電圧変動はない…。
やっぱり電池の不良。何と言いましょうか…電圧はあるのに内部抵抗が非常に高いというか、「池がすごく浅い」というか…。
結局、基板に異常はなく電池不良の判断で、ケース仕戻し。

しかし、モードとか押してもあまり変化がない…。
ネットで使い方を調べると、曲は3曲あるらしい。それと「フリースタイルモード」があって、曲無しでフレット押さえてコードが弾けるらしい。
曲も含めたモードの切り替えは、モードボタンを長押ししながらフレットで選択との事だが、と~~~き時モードの切り替えに成功して、曲が変わってみたりフリースタイルモードになってみたりするが、フリースタイルモードでも、フレット押さえてもコードがほとんど変化しない。

フレットの感知は…多分タッチセンスじゃないかと思われる。フレット部の分解を試みたが、接着してあって困難だった。
基板とフレキとの接触を疑って、拭いてみたりちょっと磨いてみたりしたけど、改善しない…。

ビニール線の芯線を1本ずつ挟み込んでみることにした。

位置が固定されるように、手前の抵抗(1カ所はレジスト削ってパターン部)に芯線をハンダ付け。これでフレキを挟み込むと、だいぶ改善して、なんとなく曲の切り替えや、フリースタイルモードでのコード演奏ができるようになった。
完璧かどうかちょっと疑問なんだけど、まあほぼ直ったかな?と、これで返却としました。

3件目、これは妻の勤務先である学童のおもちゃです。
何と言う名前のおもちゃでしょうか…「コロコロ迷路」と名付けようw。

もっとちっちゃくて手にもって傾けて玉をゴールまで運ぶおもちゃもありますが、これは「前後傾き」「左右傾き」をツマミで調節して玉をゴールまで運ぶ、ちょっと難しいバージョンです。
フローティングな迷路板が落ち込んじゃってるようです。

前後傾きは正常なのでそちらを見ると、「コマ」が入っていて迷路板をセンターで固定してあります。
左右傾きは、その「コマ」がなくなってるようです。(赤矢印のところ)

ここに、4mmプラ棒と手持ちのプラ端材で作ったコマをはめ込みます。
これでちゃんとフロート状態に復活出来ましたが、ツマミを回しても前後傾きが動かない…。
仕方ない、底板をひっぺがします。

接着剤でしっかりつけてあって、剥がすの大変でした。なんとか見える側のダメージを少なくひっぺがしました。

作りは、シンプルかつ合理的。軸に糸が1周巻き付けてあって、バネで適度にテンション掛けてあり、軸を回すと糸の摩擦力分だけ引っ張られて迷路板が傾きます。これだと、ツマミをグリグリ回しても壊れることがないですね。(ただ、あまりしつこくグリグリすると、糸が摩耗して切れるでしょうけど。)
前後傾き用の(横方向に走ってる)糸は、持ちの悪そうなビニール糸ですが、左右傾き用(縦方向)の糸は、長すぎるタコ糸です。切れて誰かが補修したのではないでしょうか。
ともあれ、長すぎるタコ糸の方を、結び目作ってちょこっと短くしたら、ちゃんと左右傾きも操作できるようになりました。
剥がした底板を木工用ボンドで軽くつけて終了です。

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