koheiのおもちゃ修理記録

宇部おもちゃ病院 毎月第2土曜日 13:00~16:00
宇部新天町の西の端、市民活動センターで開院してます。

7/13 おもちゃ修理(1件)

2014-07-19 | おもちゃ

「おしゃべりフクロウ」、といったおもちゃです。
(表に「Talking Owl」と書いてありますので、勝手に訳しました。)
20140713_owl
音が出る。それは問題ないのだけど、左羽根が取れてしまった、との事。
(写真は、修理途中、関節部分を取り付けて接着剤乾き待ちの状態での写真です。)

中々かわいい子です。
しゃべりかけてあげると、ボイスレコーダーになってて、羽根をパタパタしながらオウム返しに再生するのですが、わざとちょっと高く、ちょっと早口で2回返してくる作りのようです。
文字にすると全然伝わりませんが、「ちょ~~ウケるんですけど。」→「チョーウケルンデスケド、チョーウケルンデスケド」、ってな感じ?
結構おもしろいです。ちょっと作ってみたくなります。

これがなかなか、大手術でした。
撮りにくかったので写真無しなのですが、明確に割れてるふうでもない。
少なくとも、軸がなくなってる。(落ちてなくしたか、もしくは中でスピーカーやモーターの磁石に捕まってるのかも知れない。)

ぬいぐるみの隙間からのぞいても、どこから手をつけていいのかわからないので、一部脱がすことにしました。
それも、どこからスタートかさっぱり分からず、首の後ろの辺りから、左肩までミシン縫い部をほどいて、接着剤を剥がしながら肩周辺をめくってみました。

どうも、肩の軸は、アームに差し込んだ後、受け側に押し付けただけで、それをホットボンドで固定しただけ、という適当な作りだった様に思われます。
全部分解して中から補修すれば簡単ですが、ぬいぐるみを全部はがして外骨格を分解するのは、かなり時間がかかりそう...何とか外からだけで補修できないかと、相当苦労しました。

写真も取りづらい、字でも分かりにくくて申し訳ありませんが、アームに予め軸を差した状態で中に組み込める様に、外骨格に15mmL×3mmWぐらいの切込みを入れて、軸を正規の位置に取り込んでから、その軸を外から番線で引っ張って固定する、という作戦にしましたが、何かと困難で、まるっと2時間ぐらい掛かってしまいました。

なんとか、全く違和感無くパタパタするように直せました。
ちょっと、再発しないか不安ですが、もし再発したら、今度は全バラで中からもっときれいに直したいなぁ...

ところで、わたくし、2012年9月におもちゃドクター開始してから、今2年弱ですが、
このおしゃべりフクロウで、通算100個目の修理対応でした!

詳細は、右下の「ウェブページ」の所の一覧を見て頂きたいですが、
現在戦績「89勝-8敗-3引き分け」です。(7/19時点ではまだ一覧表のアップできてません。しばしお待ちを。)

振り返ってみると、今思えば直せた様に思えるものもありますが、なかなかの勝率。
また、サラリーマンのままでの兼業ドクターで、山口という片田舎で、ほとんど病院での受付のみで、「2年弱で100件→毎月平均4.5件」は、かなりがんばってると言えるんじゃないでしょうか?

臨時・出張開院にも積極的に参加して、経験値アップに努めて来ましたが、ますます精進してがんばっていきたいと思います!

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