★ Zoom Up ☆ KOFU 市民レポート ★

甲府市の市民レポーターがこうふの話題をお届け!

手話奉仕員養成講座

2023-10-30 11:36:31 | 紹介

広報こうふ11月号 こぼれ話


 

こんにちは!市民レポーターの深澤朗子です。

「手話奉仕員養成講座」、皆さんご存知でしょうか?

「手話奉仕員養成講座」は手話を初めて学ぶ方に最適な手話講座です。

経緯について、1970年聴覚障害者のコミュニケーションの円滑化を図るため、県が手話奉仕員養成事業を国の補助事業として実施しました。そして、1995年から市町村事業となり、現在では必須事業として実施されています。

毎年4月の広報誌に受講案内が記載されています。定員30名で、申込受付開始後すぐに予約がいっぱいになってしまうほど人気のある講座ですよ。

基本的に5月〜翌年の3月まで、毎週水曜日19時〜約2時間、入門編、基礎編を学ぶという流れになっていますので、初めての方でも安心して受けられます。

この講座のカリキュラムや良いところについて、講師を務めている小澤恵美さんと杉下多恵子さんに聞いてみました!

講師は手話を言語として生活しているろう者、手話通訳の資格を持つ聴者がペアとなって指導しています。受講者は年齢、立場も様々な方が受講しており、一緒に楽しく学べています。

カリキュラムについて、入門編と基礎編があり、入門編は「手話で挨拶、自己紹介程度の会話ができるようになること」、基礎編は「手話の基本文法を学び、相手の手話が理解でき、日常会話ができるようになること」を目標としています。

この講座を修了できたら、全国手話研修センターが行う「全国手話検定試験」という試験の5級と同等レベルになると小澤さんがおっしゃっておりました。手話検定を目指したいというのであれば、この講座を受講してみて、挑戦するのもアリですね!

講座の中には座学で行う講義や施設の見学、体験も入っており、聴覚障害者情報センターを見学しながら補聴器の体験もするそうです。

 

私が取材に行った日は座学の講義でした。そのテーマは「聴覚障害者の活動と福祉制度」について、ろう者や手話に対する理解がまだ充分でなかった時代に、手話は言語であるということ、ろう者への理解促進とコミュニケーションの円滑化を目的に手話通訳者を養成する制度を設けたことなどの歴史を分かりやすく説明していました。

他にも聴覚障害者に関するマークなどの説明もあり、受講者の皆さんの中には、このマーク見たことがある方も、初めて見る方もいましたが、真剣に聞いており、分からないことがあったら質問したり、講師のユーモアに笑ったりなど良い雰囲気でした。

そこで学習中の方に受講してみての感想なども取材してきました!

「分かりやすくて楽しい」、「習得中ですが、テレビのワイプで手話通訳をしているのを見ながら、分かる手話があると嬉しく思う」、「受講前は手話の本にあるイラストの動きを自分でやっていましたが、ろう講師が表現するのを見て、違うと思うことが多くあり、やはり本だけだと分からないので、直接ろう講師から学ぶことが大事だと改めて思った。」「昔録画した手話を扱ったテレビドラマを見ながら、学んだ手話の使い方を自分で勉強している」と自分流の勉強をしている方もいらっしゃいました。

その他にも、祖父母がろう者なので、手話で会話したいという方もいました。その方は病院で勤めていますが、来院するろう者の方とも手話でお話できるようになり、安心してもらいたいそうです。また、自分が手話を覚えて終わりにするだけではなく、院内でろう者や手話に対する理解を広めたいと真剣な眼差しでお話をしてくださいました。

 

ろう者と手話でお話をしたい、手話って何だろうと興味を持ったなど、きっかけは様々ですが、講座を通して、皆さんがいきいきと真剣に楽しく学んでいることが感じられました。取材に応じてくださった皆さんからも真剣に手話を覚えて、ろう者と会話できるように頑張りたいという熱意が伝わってきました!

 

取材に応じてくださった、講師の小澤さん、杉下さん、受講者の皆さん、ありがとうございました。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「第52回藤村学校講演」に行ってきました♪

2023-10-27 11:40:38 | 紹介

〜本と歩こう(51)〜


こんにちは。市民レポーターの 杉浦玲子 (すぎうら れいこ)です。

今回は9月25日(月)に藤村記念館で行われた、『伝統から学ぶ甲府の魅力(その5)創業191年・城下に伝わる甲府の銘菓』のご報告です

講師は、松林軒豊嶋家7代目の鈴木信吾(すずき しんご)さん

甲府市中心部にて、1832(天保3)年創業の老舗和菓子店「松林軒」の当代店主です。

明治初期に誕生した銘菓(名前が付いた菓子)「月の雫」を軸に、松林軒と市中心部の歴史や、地方で働くビジョンについて語られました。

店に現存する古い写真には、店頭に「十時あん万十」ののぼりがはためく松林軒本舗の写真が。

現在の「モーニングサービス」のような販売でしょうか。地域に親しまれた様子が伺えます。

 

松林軒が大きく発展したのは、4代目音兵衛氏の明治初期の頃。

山梨産の果物「甲州ぶどう」を使った「月の雫」が生まれ、海外での博覧会をはじめ数々の賞を受賞。

美しい名前のこの銘菓は、5代目善造氏が商標登録をして作り方を広めたことによって、山梨を代表する土産物として全国的に知られるようになりました。

 

現在「月の雫」の現場では、生食用の甲州ぶどうの生産量が減っているため、原材料の甲州を確保するのが難しくなっているそうです。

「酸味があるからこそ、この味が出せて、日持ちもする。」と鈴木さん

「月の雫」は座りながら長時間、一人で作業するため、他のことは何もできなくなるとか

伝統の菓子を守っていくには、いつの時代もそれぞれの苦労があるのですね。

前半終了の休憩の間に、展示されていた看板と写真を拝見。

甲府空襲の後、焼け跡の瓦礫のなかから、お客様が拾って届けてくださったという「松林軒」の看板。(右)

いかに、地域の方からお店が愛されていたかが、伝わってくるエピソードですね。

その当時からの状態で、修復をせずに保存されています。(市文化財指定)

後半は、歴史文化財課の市職員との掛け合い談話や、参加者からの質疑応答で会場が盛り上がりました。

なかでも松林軒がかつて、松菱百貨店というデパートを経営していたことにふれて、

「松林軒専用の商品券やポイントカードを発行していた。」(現物回覧)というものや、

山梨初のエレベーター設置(1937年以降)で、

「エレベーターのドアは蛇腹式だった。」

「エレベーターガールの人が、近所のお姉さんで照れくさかった。」など。

当時を知る方ならではの貴重な証言が出て、市中心部の思い出話に花が咲きました。

そして戦争末期の七夕空襲で、あたり一面焼け野原になってしまった市中心部。

「甲府空襲で唯一焼け残った松林軒(松菱百貨店)は、一筋の希望だった。」

「これからも、食べた人が笑顔になれるお菓子を作ってください。」(手紙より)

当時を知るお客様からの手紙について、最後に鈴木さんは紹介しながら、

和菓子は一人ひとりの一生に寄り添うもの。自分なりに『和菓子のある生活』を提案していきたい。」

「お菓子を売ることだけではなく、その先の豊かさ、『お客様に笑顔になっていただくこと』『楽しく働くこと』を考えて、次世代につなぐ、地域性を生かした多彩な活動をしていきたい。」と締めくくられました。

 

現在の松林軒は、甲府中心部のビジネスホテルの敷地内と、国玉町の新店舗でそれぞれ営業中です。

 

本と歩こう(51

『和菓子の絵本』

平野恵理子 作

あすなろ書房

2010.9.30初版

1400円(税別)

出版社の許諾を得て書影を使用しています

 

ご覧ください。この表紙(裏表紙も)一面の美味しそうな和菓子たち壮観ですね!!

タイトルには「絵本」とありますが、この本には専門書並みの知識がぎゅっ!と詰まっています。

「和菓子って、なに?」から始まり、種類や作り方、季節の行事や歴史などイラスト付きで解説。

作るのもよし。食べるのもよし。

小学生から大人まで、和菓子のある暮らしの幸福(口福)を味わえる一冊です。

 

取材へのご協力、ありがとうございました―

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

かずさんの街散歩vol.42

2023-10-20 14:37:31 | 紹介

山散歩 小松山


 

こんにちは。今年度の市民レポーター、「かずさん」こと武田和巳(70才)です。私は202210月で市のホームページに掲載されている甲府市ウォーキングマップ31地区のコースを歩きブログにまとめました。引き続き“健康のために甲府の街を散歩しながら、新しい発見をする”目標に甲府市の魅力をご紹介していきます。

 

甲府市31地区コースのブログはこちらにまとめて掲載されています。是非ご覧ください。

 

甲府市ウォーキングマップ

 

****コースの紹介****

今回は「低山散歩」第6弾、甲府市にある低山の一つ、相川地区にある標高510mの小松山に登りました。頂上には「小松園地」として平坦でベンチもあり休憩できます。和田峠の県道104号にある「みはらし広場」からカーブをひとつ下った場所にある「登山口」から登り始めました。

 

相川地区の「かずさんの街散歩vol.24」はこちらをご参照ください。

 

登山道は次の地図をご参照ください。(登山道の赤線、青線は武田記入)

2023107日に登りました。

 

車は、登山口入口にある駐車場(2台分)に駐車しました。

県道104号の「登山口」からスタートします。

登山道を進みます。一本道なので迷う心配はありません。道の両側の笹や草が刈られていて歩き易いです。

小さな沢を右手に見て、しばらく歩くと石が階段状に積まれている場所を歩きます。

10分程歩くと「分岐点①」に着きます。右に進み沢に架かる橋を渡ります。

「分岐点①」までの道には蜘蛛の巣がたくさんあり、棒で避けながら歩きました。蜘蛛の巣は透明なので、オートフォーカスのスマホではピントが合わず撮影は難しかったです。

ここから先は「分岐点②」までひたすら歩きます。比較的平坦で、砂利が敷き詰められているので歩きやすい道です。道標やベンチを過ぎると間もなく「分岐点②」に着きます。

「分岐点①」からゆっくり歩いて30分位でした。

「分岐点②」を右に進み、「小松山(小松山園地)」に向かいます。

整備された道の階段を下り、今度は長い階段を上ると「小松山頂上」に着きます。数えたら「93段」あり、この階段が登山道の中一番急な上りで少し息が上がりました。

「分岐点②」から10分位で着きました。

頂上は「小松山園地」と呼ばれ、テニスコート2面分の広さの平地があり、ベンチやテーブルが設置されていて、お弁当を食べたり、休憩することができます。

頂上からの景色は木の葉が多く、眺めはあまりよくありませんでしたが、冬場は富士山がよく見えるそうです。

**** 和田峠みはらし広場から ****

登山口の上にある「和田峠みはらし広場」からの景色です。

2023107日小松山に登った日は、あいにく富士山は雲がかかり見えませんでしたので、20211112日に撮影した写真を掲載します。

 

**** コースの感想 ****

登山口から小松山頂上まで歩いて約50(写真を撮りながら)、頂上から登山口まで約30分、合計約1時間ちょっと、歩数は約4,777歩の低山散歩でした。

登山道はよく整備されていて、高低差も少なく低山散歩には最適な山でした。登山道にはクルミの木があり、クルミの実が沢山落ちていました。

「分岐点②」には「甲府市北中学校遊遊の森案内図」がありました。森林環境教育推進のため、山梨森林管理事務所、甲府市、北中学校が協定を結び、北中学校生徒が植樹活動や自然の材料使った物作りなどの体験活動を行っているそうです。(現在活動は行われていないとの事です。)

「小松山」は地元と密着した山でした。

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

信玄公没後450年 甲府三ケ寺特別公開

2023-10-17 16:36:00 | 紹介

霊亀山(れいきざん)永泰寺(えいたいじ)


 

こんにちは。市民レポーターの “クッツー” こと沓間 聖です。

 

私の地域・歴史探訪 ~信玄公没後450年~ ―文化・芸術の秋 探訪のススメ― 

『甲府三ケ寺特別公開』と題して、武田氏を中心に甲府の歴史に関わりのある三つのお寺が所蔵する文化財などが特別に公開されました

 

私が取材したお寺は、甲府市古関町にある『霊亀山永泰寺』

本堂に入ると、5枚の掛け軸がならんでいました。室町時代の掛け軸もあり、お寺の宝です

続いて、ご本尊の木造釈迦如来立像。異国を思わせる流れるような衣のラインがすてきな仏像でした。現在は、48日のみ、御開帳しているそうですが、数十年前は12年に一度だったとか…唇の赤色もくっきり残っていました。京都の清凉寺の釈迦如来を模した仏像だそうです

こちらは、ご本尊を安置している釈迦堂。48日には、お釈迦様に甘茶をかけることもできるそうです

永泰寺は、庫裏、本堂、釈迦堂とありますが、一番古い建物は、庫裏。天井の梁が太くてびっくり。宮大工さんが技術の高さに感心したそうです。

甲府市教育委員会歴史文化財課の方々が、掛け軸についても仏像についても丁寧に説明してくださいました。地名の由来となった「九一色」についても…。48日のお花まつりの時にも、訪ねてみたいなあと思いました。

 

永泰寺から釈迦が岳が見えます。この釈迦が岳のお堂にあった釈迦如来立像を大雨が降った時、大きな亀が現れて背負ってこの寺に持ってきたという言い伝えがあるそうです

おまけ

永泰寺の近くに国の登録有形文化財の旧上九一色郵便局があります。こちらも甲府市教育員会歴史文化財課の方に教えていただきました

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

芸術の秋に!テルマエ展でローマを知ろう

2023-10-04 15:11:50 | 紹介

甲府の魅力はっけん!子どもとおでかけ⑤


こんにちは!市民レポーター武居みおです

7歳と5歳の2児のママ目線で、子供と一緒に、家族と一緒に出かけたいなと思う甲府市のスポットを紹介していきたいと思います

今回のお出かけスポットは、甲府市貢川にある、山梨県立美術館です。現在、開館45周年記念で「テルマエ展~お風呂でつながる古代ローマと日本」(2023.9.911.5)が開催されています。大きな美術館に子どもたちと訪れたことが少ないので、ドキドキしつつ訪れた様子をレポートします。早速中に入ると、古代ローマの彫刻や絵画が目に入ります。写真撮影が禁止のものもありますが、多くの展示で可能だったので、子どもたちが気に入ったものを中心に撮影していきました。

古代ローマでテルマエを建造したカラカラ帝や、当時の朝ごはんの内容がわかる絵やレプリカなどの展示を見て、子どもたちも興味津々です

当時の食卓に、イカやアサリ、アスパラガスなども並んでいたようです。

表情がおもしろい!と夢中になっていました

浴室で使う香油入れや石鹸入れなどの青銅や、ガラスでできた瓶なども多く展示してあり、様々な色合い、質感を見比べて楽しむことができます。

展示の案内人として「テルマエ・ロマエ」のルシウスの挿絵があり、一緒に展示を巡っている気分になれました。

ローマ風呂の大きな展示では、お風呂の裏側に入って湯船に浸かっているような写真も撮ることができます

ローマの次は日本のお風呂文化に触れる展示に続いていきます。子どもが銭湯文化を表現したジオラマが気に入ったので、じっくり見て楽しみました。

絵画、彫刻、陶芸品など当時の様子がわかる様々な展示があったので、子どもたちも飽きることなく、40分ほどですべて見終わりました。子どもと一緒だと解説文まではじっくり読めず、今回写真に載せていない撮影可能なものもたくさんあったので、もっと時間をかけて楽しむこともできると思います

また、現在(令和51130日まで)、甲府市でハローキティおでかけスタンプラリーを行なっていて、山梨県立美術館もスタンプスポットになっています。子どもを連れて行ったことのない方も、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか

 

 

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする