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甲府市の市民レポーターがこうふの話題をお届け!

木樽で『てまえみそ』作り

2019-01-17 17:05:35 | 紹介
「最高のおごっそう」を味わうために

市民レポーターの村上由実です。

 

1月20日は二十四節気の1つ「大寒」

この時期は1年で最も寒いといわれており、寒気を利用した食べ物(凍り豆腐、寒天、酒、味噌など)を仕込むのに適した時期と言われているのをご存知でしょうか。

 

 

そんな中、私もこの時期毎年恒例で友人と味噌を仕込んでいます。

作る味噌はもちろん「甲州味噌」です

一般的な味噌が米や麦などの麹1種類を使うのに対し、甲州味噌は米と麦の麹を合わせて作るのが特徴で、山梨県特有の味噌といえるでしょう。

 

今回は味噌作りの様子をご紹介します。

まずは大鍋を火にかけ、大豆を煮ます。

豆が手で簡単につぶれるまで煮た後、ザルに上げます。

そのまま潰します。まるでモンブランみたい。

潰した豆を冷ます間に、塩と麹を混ぜます。

写真は2種類の麹。左が米麹、右が麦麹色が少し違うのが分かりますか

 塩と麹が混ざったら、潰した豆と合わせ、さらに混ぜます。

通称「飴」と呼ばれるゆで汁を加えながら練り、程よい硬さになったら味噌玉を作ります。

そのまま木樽に投げ入れます。投げ入れるのは空気が入らないようにするため。

入れ終わったら平らにならします。

和紙で表面を覆い、蓋をして来年まで保管します。

「美味しくなーれ

そして、こちらは昨シーズン仕込んだもの

涼しい蔵で保管していたので、カビはほとんど生えていませんでした。

色がとても濃く、良い香り~

さっそくその日はできた味噌を使ってほうとうを作りました

「てまえみそ」を使ったほうとうは最高のおごっそうです

「大寒」の次は「立春」。暦の上では春が訪れることになります

「最高のおごっそう」を食べ、寒い冬を乗り切りたいと思います

 

2013年12月号 とびだせ!市民レポーター

「伝統の甲州味噌を通して大切な事を次世代に語り継ぐ若旦那」

https://www.city.kofu.yamanashi.jp/daisuki/reporter/shimin/tobidase/201312.html


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