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甲府市の市民レポーターがこうふの話題をお届け!

かずさんの街散歩 番外編1

2020-09-28 13:03:10 | 紹介

「米倉山太陽光発電所」と「ゆめソーラー館やまなし」(『広報こうふ』10月号こぼれ話)


 

こんにちは市民レポーター「かずさん」こと武田和巳(67才)です。

『広報こうふ』10月号「とびだせ!市民レポーター!」で、「米倉山太陽光発電所」「ゆめソーラー館やまなし」を取材しました。

 

今回の街散歩は“番外編”として、広報誌に載せきれなかった施設の魅力を紹介します。

『広報こうふ』10月号

 

 

**** コース(施設)の紹介 ****

今回のコースは、<「米倉山太陽光発電所」と「ゆめソーラー館やまなし」>です。

①訪問したのは、猛暑日が続いた8月13日(木)。

中道地区の下向山町にある「米倉山太陽光発電所」と「ゆめソーラー館やまなし」をめざして出発!

笛吹ラインからシルクラインに入り案内標識に従って山道を進んでいくと、太陽光パネルがたくさん設置された施設が見えてきます。

②この日は連日の猛暑で、電光掲示板に表示された気温は34.2℃、発電電力は7,093kW(最大出力10,000kW)でした。

※メガソーラーとは:出力1,000kW(1MW)以上の大規模太陽光発電システムのこと。米倉山太陽光発電所は、10,000kW(10 MW)のメガソーラー。2020年8月7日付の山梨新報によると、山梨県内のメガソーラーは62件(2020年3月末時点)が稼働しているようです。

 

③施設を案内してくださったのは、山梨県企業局電気課の高野武さんと坂本正樹さんです。

まず、「ゆめソーラー館やまなし」から見学。

④「ゆめソーラー館」は、「太陽エネルギーゾーン」と「山梨のエネルギーゾーン」があります。最初に登場するのは「太陽エネルギーゾーン」。

映像を使って、太陽に関するさまざまな情報を知ることができます。

⑤続いて「山梨のエネルギーゾーン」へ。

ここには、山梨県の発電の歴史や、“脱炭素社会”をめざした「水素電力貯蔵装置」、「雨水を使った水力発電」、「超電導フライホイール蓄電システム」などのデモ機が展示されています。

⑥床は「すごろく」になっており、園児や小学生が遊びながら省エネなどについて学べます。

「クイズマシン」は、全問正解すると賞品がもらえます!

⑦高野さんによると、「ゆめソーラー館やまなし」で必要な電力は一般家庭4世帯分ほどで、「屋根の太陽光電池」、「水素電力貯蔵装置」、「雨水による水力発電」で必要電力をまかなっているそう。

地下100mまで埋めたパイプから、地下の温度である15℃得て、これを「ヒートポンプ」を使って熱交換して冷暖房に利用したり、熱交換換気扇、エコキュート、緑のカーテンなどを使ったりして省エネしているとのことで、それらのデモ機も展示されています。

⑧館内の見学が終わったら、外に出てみましょう!

「ゆめソーラー館」の隣には、山梨県産の杉材を使い、CLT※という工法でつくられた「サンシェードテラス」があります。

サンシェードテラスの中は、風通しがよく涼しかったです。

見学の際、お弁当を食べたり、休憩したりするのにちょうどいい場所ですね。

※CLT(Cross Laminated Timber:直交集成板)とは、ひき板を繊維方向が直交するように積層接着した重厚なパネル)

⑨続いて、展望台に向かって歩きます。

途中にヤギ小屋があり、ヤギが放牧されているのですが見当たりませんでした。

この暑さでどこか木陰で休んでいたのでしょうか?

(後日再訪し、会えました!)

太陽光パネルは、南向きに設置。

角度は、通常日本の緯度に近い30度を採用するそうですが、

夏期の発電アップと風圧の影響を軽減するために、ここは違う角度になっているとのこと。

さて、何度でしょう?

(正解は、『広報こうふ』10月号をご覧ください!)

**** 敷地内の施設、設備紹介 ****

**** 遊歩道 ****

「ゆめソーラー館やまなし」の右横からサンシェードを抜けると、遊歩道があります。

全長約700mのコースです。

**** 施設見学の感想 ****

<「米倉山太陽光発電所」と「ゆめソーラー館やまなし」>の見学は、太陽光発電や水素電力貯蔵システムなどの最新技術に触れる良い機会でした。こんな広大な敷地の太陽光発電所が甲府市にあること、さらに、山梨県が“脱炭素社会をめざし、自立分散型の発電と水素の技術開発進めている”ということを初めて知った貴重な街散歩でした。

「ゆめソーラー館やまなし」での展示は興味深いもので、内容もわかりやすかったです。

施設の周りの景色も、季節によって変化が楽しめます。

遊歩道では、植物や昆虫などの自然観察ができました。

高野さんも「せっかく身近にこのような施設があるので、ぜひ利用してください!」とのことです。

入館無料なので、ぜひご家族や友人と訪れてみてください。

 

高野さん、坂本さん、「ゆめソーラー館やまなし」の皆さん、ありがとうございました!

**** 水素・燃料電池技術の発展に尽力する山梨県!!! ****

2020年9月9日(水)、燃料電池の評価・解析などを手掛ける技術研究組合「FC-Cubic」(トヨタ自動車など25の企業と大学からなる組織)と山梨県は、組合の研究拠点を米倉山の県有地に移転させると発表しました。リニア中央新幹線の開業を見据え、水素・燃料電池の研究機関や関連産業などが集積する一大拠点をめざすそうです。

 

****【かずさんの 勝手に5段階評価☆】****

 

 

米倉山太陽光発電所

https://www.pref.yamanashi.jp/kg-denki/mega_solar.html

 

ゆめソーラー館やまなし

https://www.pref.yamanashi.jp/kg-denki/komekurayama_prshisetsu.html

https://www.pref.yamanashi.jp/kg-denki/documents/gaidebook1.pdf

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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まちなかの文化芸術イベント 奥山眞佐子ワークショップ(朗読④)「樋口一葉さんと甲州」

2020-09-04 11:36:42 | 紹介

~本と歩こう⑮~


こんにちは。市民レポーターの 三井玲子 (みつい れいこ)です。

 

今回は、8月22日(土)午後、甲府市役所1階市民活動室にて行われた、

生涯学習課主催:まちなかの文化芸術イベント 

「奥山眞佐子ワークショップ」(朗読)④「樋口一葉さんと甲州」のご報告です

奥山さん主演の舞台公演ポスターの数々

この日、2回目の講演時の天気は、外の景色が見えなくなるほどの激しい雷雨に!(

受付では、消毒・検温と問診でコロナ感染対策が行われ、朗読会が始まりました。

(講座はソーシャルディスタンス確保のため、2回にわけて講演されました)

初めに、奥山さんからのご挨拶と最近の活動報告がありました。

今回は感染症拡大防止のため、体操や発声などのワークショップは省略。

「その分も、みなさんに朗読を楽しんでいただければ」、と奥山さん

 

まずは、樋口一葉の母・あやめさん(後の多喜)の物語。(父・大吉の日記より)

駆け落ちで一緒になった夫・大吉さん(後の則義)との暮らしぶりを語ります。

兄・泉太郎と父・則義の死後、十代で一家の主となった一葉さん。

奥山さんの朗読から、気丈に生きようとする一葉さんの姿が立ち上がってきます。

合間に、時代背景や出版状況などの解説もまじえて。より物語への理解が深まります。

自由と平等を尊重し、反対意見も載せた『明六雑誌』。当時はまだ女性の参政権も無い時代でした。

そんな折に、萩の舎の知人女性が、小説で多額な原稿料を得たことが刺激になり、一葉さんは、裁縫の得意な妹・くに子さんのつてで、東京朝日新聞の記者、半井桃水(なからいとうすい)に師事。

職業小説家として、生計を立てようとした一葉さんの意気込みが伝わってきました。

『一葉日記』より。心無い噂に、萩の舎(はぎのや)での信頼を失って。

身の潔白を示すため、小説の師である半井桃水との絶縁を決意する一葉さん。

絶縁後の発表作、小説『うもれ木』より。

個人の幸せよりも、家名や家族の名誉、国家の繁栄が尊重された明治時代。

職人の兄を支えながらも、恋に散った妹・お蝶のひたむきさが伝わってきました。

明治時代の人々の生き様を感じながら、奥山さんの朗読を味わったひとときでした。

 

 

講演後、奥山さんにインタビュー。樋口一葉作品への思いを伺いました。

―今回の講演で伝えたかったこと―

「明治時代に比べて、今は物質的には豊かになりましたが、生きづらさは変わっていないというか。

社会や人の心にも余裕が無くなっている気がします。

戦争やコロナなど、時代は変わっても、命以外に大切なものなんて無いでしょう?

自然環境も含めて、命を大事に、今の人たちにも前向きに生きてほしいと思います」

 

「樋口一葉の作品は、登場人物のことをとても丁寧に描いていると思います。

相手の話をゆっくり聞くような、そんな心の余裕が感じられます。

樋口一葉の作品に出てくる人たちは、クセがある人や、思慮が足りない人もいますが、

人のせいにしないひと が中心にいると思います。そこが一葉作品の魅力ですね」

奥山眞佐子さんプロフィール  イベントチラシより抜粋

女優。甲府市出身。甲府第二高等学校(現・甲府西高等学校)演劇部出身。

大学卒業後、数々のTVドラマ、CM、映画、舞台に出演。

NHK「花子とアン」で山梨ことばを指導。甲州弁の普及に尽力。

ひとり芝居は33年、樋口一葉の世界を表現して23年。

2019年 第33回前田晁文化賞受賞。

今年9月27日(日)の三越劇場では「一葉日記そして うもれ木」上演予定。

(コロナ対策により動画配信に変更)

 

~本と歩こう

(※書影は出版社の許可を得ています)

 

『たけくらべ 現代語訳・樋口一葉』 作:樋口一葉 河出書房新社 文庫本 2004年

訳:松浦理英子「たけくらべ」、藤沢周「やみ夜」、阿部和重「十三夜」、井辻朱美「うもれ木」、篠原一「わかれ道」

 

奥山さんが朗読された小説「うもれ木」が収められています。

うもれ木とは、樹木が水中や土中に埋もれて化石化したもので、世間から顧みられない身の上を意味します。

時代の流れに翻弄された薩摩焼絵師の兄・入江籟三と、兄友への恋慕で死を選んだ妹・お蝶の物語です。

 

―奥山眞佐子さんのこれからのご活躍も楽しみにしています。ありがとうございました。―

 

 

 

 


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甲府初のブルーベリー狩り農園「Obina Blueberry Hill」へ

2020-09-01 11:04:48 | 紹介

プレオープンに潜入!


市民レポーター村上由実です

 

山梨県でブルーベリーというと、富士山のふもと鳴沢村や、「日本三大ブルーベリー産地」のひとつでもある北杜市など、標高の高いところで栽培されている印象が強いですが、

今回はなんと、甲府市内初のブルーベリー狩りができる農園が、千代田湖の近く“上帯那町”にオープンしたということで早速行ってきました

 

私が行ったのは、長かった梅雨が明けたばかりの8月上旬。

初めて行く場所でしたが、大きな旗が立っていたので、迷わずたどり着けました。

迎えてくださったのは、長谷川さん。

ブログへの掲載許可をお願いしたところ、快く了承してくださいました。

早速入園料を払い、農園へ。

ブルーベリーは屋外で栽培されており、周りには防鳥ネットが張られています。

鳥さんは入園料を払えないですから、仕方がないですね(笑)。

中には鉢がたくさん並べられています。

「7月上旬の方がもっとたくさん実があったんですよ」

と長谷川さん。

ブルーベリーは、大きくわけると「ハイブッシュ系」「ラビットアイ系」の2つに分類され、シーズン前半「ハイブッシュ系」後半「ラビットアイ系」がピーク。

 

私がうかがった時期は、すでに「ハイブッシュ系」が終了していました。

まだ1粒も食べていないこの時点で、

「来シーズンはもう少し早く来なくちゃ!」

と心に決めました(笑)。

 

「ラビットアイ系」の品種は、熟す前にウサギの目のように赤くなることから、この名がつけられたと言われています。

早速摘み取りを開始

同じ鉢でも熟し具合によって味は違い、また別の鉢になるとさらに異なります。

酸味と甘味の微妙な違いを感じることができるのも、農園ならではの贅沢です。

写真では香りをお届けできないのが本当に残念

摘み取って試食をしながら、お土産用の箱にも詰めていきます。

100円玉クラスの粒もたくさんありました

そのまま食べるのももちろん、ヨーグルトに乗せたり、スムージーに入れたり。

冷凍すればしばらく楽しむことができます。

自宅に帰ったらどうやって食べようか、ワクワクしながら摘み取りを終えました。

 

今年プレオープンということで、育成中の鉢がこんなにたくさんありました

2018年に410本、2019年に590本。そして今年は160本を植え付けたそうで、このうち今年デビューしたのは2018年に植えた410本。

来シーズンは、それに昨年植えた590本を加え、合計1,000本の農園として本格オープンとなります。

 

農園の地面には防草シートが張ってあるので、汚れる心配はありません。

ただ、少し傾斜があるので、歩きやすい靴で行くのが良いですよ。

甲府の夏のフルーツというと「桃」や「すもも」を思い浮かべる人が多いと思いますが、来シーズンはぜひ「ブルーベリー」も仲間に入れてあげてくださいね

 

Obina Blueberry Hill

https://blueberry-kofu.com/

 

 

 

 

 

 


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