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甲府市の市民レポーターがこうふの話題をお届け!

「きみひめ」と「菅沼さん」

2020-08-26 13:04:38 | 紹介

『広報こうふ』8月号 取材こぼれ話


こんにちは!市民レポーター山本です

 

『広報こうふ』8月号「とびだせ!市民レポーター!」の取材で、中道が誇るトウモロコシ「きみひめ」の収穫体験をしました

ご覧いただけましたでしょうか?

 

『広報こうふ』8月号

 

 

 

お話を伺ったのは、農家の菅沼祐介さんです(写真左▼)。

菅沼さんのトウモロコシ畑には、収穫を待ちわびているきみひめがたくさん

農業を始めて6年目という菅沼さんは、東京からの移住者です。

 

きっかけは、2014年に山梨を襲った大雪

雪害ボランティアで中道地区を訪れた菅沼さんは、そこで後継者不足などの問題を知り、移住を決意したそうです。

 

きみひめをつくりはじめたのも、

地元農家の皆さんが力を入れている中道の特産を“絶やしたくない”、“少しでも皆さんの力になりたい”という思いからだそう。

 

「甲府は自然に恵まれていて水もおいしく、性に合うんですよね。それに、開放的な畑が自分のオフィスなんて、最高です!」

と語る菅沼さんは、とても生き生きとしていました。

取材後、菅沼さんに教えていただいたおすすめの食べ方のひとつ

「炊き込みご飯」を家でつくってみました

味付けは、シンプルに醤油とお酒のみ。

 “熱を入れると甘味が増す”という菅沼さんの言葉通り、生で食べるよりも甘く、プチプチと弾ける食感がたまりません

 

熱を入れるときみひめの黄色も濃くなり、見た目もおいしそう

(ご飯に醤油の色がつくので、きみひめの色を楽しむのであれば、薄口醤油がおすすめです☆)

 

我が家の子どもたちも、「おいしい!」と言いながらペロリと完食していました

 

このレシピは、菅沼さんが、地元農家の先輩方に教えてもらったものとのこと。

こういう食べ方も受け継いでいきたいですね。

 

トウモロコシのシーズンがますます楽しみになりました

菅沼さん、ありがとうございました

甲府ブランド認定制度(農林産物部門)について

https://www.city.kofu.yamanashi.jp/nogyoshinko/2016314buranndo.html

 


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かずさんの街散歩vol.8

2020-08-17 10:17:27 | 紹介

湯田地区


 

こんにちは。今年度の市民レポーター「かずさん」こと武田和巳(67才)です。

私は“健康のために甲府の街を散歩しながら、新しい発見をする”目標に、

市のホームページに掲載されている甲府市ウォーキングマップを見ながら31地区のコースを歩き中高年の立場で各コースを紹介していきます。

 

前回<vol.7 北新地区>の記事はコチラ

・vol.1<東地区Aコース> ・vol.2<千塚地区北側コース> ・vol.3<大里地区アイメッセコース> 

・vol.4<里垣地区西コース> ・vol.5<住吉地区全周コース> ・vol.6<玉諸地区>

 

****コースの紹介****

第8回は、<湯田地区>です。

~湯田の由来~

『こうふ 私の地域・歴史探訪』によると、“『甲斐国志』には「湯田村ト呼ブハ本ト城内追手御門前ノ温泉アル辺リニ在リシ村戸ユエ名ヲ獲ル」と湯田の名の由来が記載されていますが、位置は明確ではない”

とのことです。

 

『甲府市ウォーキングマップ』p14に掲載

湯田地区のウォーキングマップはコチラ

 

 

①2020年4月2日「遊亀公園」南門からスタートしました。

マップと飲み物を持っていざ出発!!

この時期、公園内は桜が満開!

池には、白鳥と鴨が楽しそうに泳いでいました。

駐車場隣の南門から出てすぐ、手塚駐車場看板の角の路地を進みます。

路地を道なりに歩いていきます。路地なので車の通りはほとんどありません。

新遊亀温泉」方向に寄り道もできます(下記地図の青色のコースです)。

④新遊亀温泉は、甲府市内に10数軒ある公衆浴場のひとつです。

https://yamanashi.k-o-i.jp/koten/shinyukionsen/

(山梨県公衆浴場業生活衛生同業組合ホームページによると、山梨県の公衆浴場は、すべて温泉だそうです!)

 

この辺りを歩いていると、今年4月に遊亀公園附属動物園の仲間入りをしたオスのライオン「デネブ」君の鳴き声が、ジュラシックパークのように響き渡ってきます。

(デネブ君については以下参照ください↓)

甲府市広報スタッフブログ「デネブ君に会いに行ってきたよ!」(2020年7月2日)

https://blog.goo.ne.jp/kofukoho/e/bc6c2ae6daa973d33328303996d1c724

 

新遊亀温泉の前を通り過ぎ、Y字路に出たら右折。最初の十字路を左折するとマップのコースに戻ります。

次の十字路を右折

T字路を左折し

湯田小の西門に出ます。

湯田小の北西部には、今では懐かしい「二宮尊徳の像」と「赤ポスト」があります。

信号に向かって歩き、右手の神楽装束を取扱う装束店を過ぎると、隣に「恵比寿神社」があります。

「大国主大神」と、七福神の「恵比寿様」が祀られています。

毎年11月に開催される「甲府えびす講祭」の御札は、ここのものだそうです。

「湯田小南西」の信号を左折すると、向かいに創業70年の上野精肉店があります。

三代目ご夫婦が営んでおり、昔ながらの手づくりコロッケがおいしかったです

「湯田小東南」の信号を左折し、湯田小の東側に出て北に向かい、青沼通りまで歩きます。途中に「青沼浅間神社」があります(※詳細は「かずさんの街散歩vol.1 東地区」を参照ください)。

ちょっと休憩。「甲府市総合市民会館」で、トイレをお借りしました。

総合市民会館東側から甲斐清和高校裏手に進みます。

道なりに進むと、「一蓮寺(いちれんじ)」の境内に出ます。

一蓮寺は、甲斐武田氏の初代当主「武田信義」の子「一条忠頼」の館で、元は現在の舞鶴城公園にあったそうです。

1184年、忠頼の力を恐れた源頼朝は、忠頼を鎌倉に呼び出し殺害。忠頼の夫人が供養のため尼僧となり、館を寺としたのが始まりと言われています。

その後1312年、一条時信の時代に時宗(一遍上人が開祖の踊念仏を唱える遊行する教団)の男僧寺となり、1595年頃、徳川氏の甲府城築城に伴い遷寺。現在の場所(太田町)に移ってから420年以上経つとのことです。

天神川の架かる太鼓橋を渡って遊亀公園に進み、遊亀公園附属動物園前にゴール

**** 見所紹介1 「稲積神社(いなづみじんじゃ)」****

第10代崇神天皇の時代に、四道将軍武淳川別命(しどうしょうぐんたけぬなかわわけのみこと)が甲府盆地に来て、湖沼地帯であった土地を切り開き田圃をつくり、五穀豊穣を祈願して丸山(現在の舞鶴城公園)に神を祀ったのが始まりとされています。

徳川氏の甲府城の築城(1595年頃)に伴い、一蓮寺とともに現在の場所に移ったとのこと。祭神は正ノ木稲荷大明神。毎年5月に開催される「正ノ木祭」は、“正ノ木さん”の愛称で親しまれています。

狛犬は阿吽形式で、右は子と華、左は子と毬を抱えていました(千塚八幡神社と同じ)。

**** 見所紹介2 遊亀公園内の“五態の亀”****

遊亀公園内には、“五態の亀 がいます。探してみてください!

1.公園由来の碑の台座 

2.噴水内 

3.築山の置き岩 

4.動物園内 

5.中ノ島 

おまけ 

**** 見所紹介3 老舗がたくさんの“若松町”****

ウォーキングマップのコースには入っていませんが、湯田地区で江戸時代から花街として栄えてきた“若松町”を紹介します。

柳沢吉保の頃にはすでに芸者がいたと伝えられており、大正時代には280人もの芸者がいて、数十軒ある料亭に呼ばれていったそうです。

代表的な料亭「望仙閣」は、現在の魚保寿司店の辺りにあったようです。

中道往還「魚町街道」沿いには、江戸時代後期創業の甲府最古の鰻屋「黒駒楼」、1889(明治22)年創業の桔梗屋甲府本館、1895(明治28)年創業のおかめ麹があり、武田信玄公の父、信虎公(武田家15代当主※)ゆかりの「信立寺(しんりゅうじ)」、「一實(いちじつ)稲荷神社」があります。

※武田信義を初代とする場合

**** ご存じですか?「甲府夜曲」 ****

皆さん「甲府夜曲(セレナーデ)」を知っていますか?4番で一蓮寺の日限(地蔵)がうたわれており、日限地蔵お堂横の石碑に、その歌詞が刻まれていました。

4番の歌詞を紹介します↓

 

甲府夜曲(セレナーデ)

作詞:西條八十 作曲:中山晋平

 

日切地蔵に 両手を合わせョ

君を松風 一蓮寺

しのぶこころも 若松通り

流す浮名の 濁川

恋し甲府のあの日の夢よ あの夢よ

 

**** コースの感想 ****

<湯田地区コース>は、ちょっと物足りない距離でしたが、遊亀公園の亀や白鳥、鴨たちに癒されます(私もミシシッピアカミミガメを25年飼っているので、親しみを感じました)。

湯田地区は、1945年7月6日の甲府空襲で、被害の大きかった地区のひとつです。空襲で亡くなった300余名のご遺体をこの公園で焼いたという悲しい過去を乗り越え、翌年、当時園長だった小林承吉さん(獣医師)と息子の君男さんの尽力によって動物園が再開。現在も市民に親しまれる憩いの場所になっています。

また、昨年創立130周年を迎えた山梨英和学院は、1889(明治22)年、遊亀公園正門前にあった「佐渡屋」を校舎として開校したなど、湯田地区が、甲府市近代化に欠かせない地域の一つだということを知った貴重な街散歩でした。

 

****【かずさんの 勝手に5段階評価☆】****

※トイレ、駐車場は、必ず施設の許可を得てから使用してください

 

 

甲府市ウォーキングマップ

https://www.city.kofu.yamanashi.jp/kenkoese/kenko/kenko/kehatsu/walking.html

遊亀公園附属動物園

https://www.city.kofu.yamanashi.jp/zoo/index.html

 

 

 

 <参考>

『こうふ 私の地域・歴史探訪 ~甲府を紐解く31地区の軌跡~』

https://kofu-tourism.com/news/77

こうふ開府500年記念誌『甲府歴史ものがたり』

https://www.city.kofu.yamanashi.jp/kaifu500/torikumi/kinenshi.html

 

 

 

 

 


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「ルドルフだよ!武田神社に全員集合!!」夏休み自由研究 子どもの本で文学散歩

2020-08-13 15:46:36 | 紹介

本と歩こう⑭


こんにちは。市民レポーターの 三井玲子 (みつい れいこ)です。

今回は、夏休み自由研究と題して、子どもの本で文学散歩をしてみました。

斉藤 洋(さいとう ひろし)さんの人気シリーズ「ルドルフとイッパイアッテナ」第5巻となる、

最新作『ルドルフとノラねこブッチー』の舞台を、現地取材とともにご紹介します。

 

<「ルドルフとイッパイアッテナ」シリーズとは?>

1987年刊「ルドルフとイッパイアッテナ」からはじまる、斉藤洋さんによる「ねこが書いた物語」

ルドルフは岐阜県出身のオスの黒ねこ。小さい頃のある日、魚屋でいたずらをしていたら、店のおじさんに見つかり、逃げる途中で東京行きのトラックに乗り込んでしまいます。

東京で出会ったトラねこ「イッパイアッテナ」に読み書きを教わり、文字を学習するルドルフ

この二匹のねこを中心に展開する、ねこたちの友情・成長・冒険を描いた作品シリーズです。

2016年にCGアニメ映画化。世代を超えて、杉浦範茂さんの絵とともに親しまれている物語です。

(※書影は出版社の許諾を得ています)

『ルドルフとノラねこブッチー ルドルフとイッパイアッテナ5』

斉藤 洋 著  杉浦範茂(すぎうら はんも)絵  講談社 2020年6月発行

 

ここに注目!

背表紙近くに信玄公像が!!

そして鳥居はきっと武田神社!!

 

 

さあ、甲府にやってきた、ルドルフたちの足どりをたどってみましょう!

甲府駅を北口から降りて、山梨県立図書館を見ながら武田通りを北上します。

山梨大学と本屋さんの前を通り過ぎます。ねこたちが周りにいないかチェック!

武田神社の前。赤い欄干(らんかん)を渡ります。石段をのぼっていきましょう。

社の前を左へ曲がります。

するとそこに小さな空き地とご神木が!

このご神木の前で起こった出来事については、本書をお読みください(笑)。

 

境内(けいだい)には、水琴窟(すいきんくつ)や井戸水などもあり、涼しさも体感できます。

竹筒に耳を当てると、水滴が甕(かめ)に落ちる音が聞こえてきます。

▲「姫の井戸のお水」(注)感染防止のため、飲むことはできません。(8/3現在)

 

 

おみやげ物屋さんの東側には、信玄ミュージアム(甲府市武田氏館跡歴史館)があります。

無料で入場できる常設展示室にで、武田二十四将の総選挙が開催中!

くわしい情報はこちらへ↓ お時間のあるかたはぜひ、清き一票を!

【甲府市歴史文化財課スタッフブログ】

https://blog.goo.ne.jp/rekishibk/e/6adf8ef398c677f3dd0e53d01d38bc24

いつもとちがう夏休み。本を片手に文学散歩してみてはいかがでしょうか?

 

―ありがとうございました-


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すもも品種リレー続行中

2020-08-03 10:44:04 | 紹介

第1走者は「木成り甘熟 大石早生(おおいしわせ)」


市民レポーター村上由実です

 

皆さま、『広報こうふ』8月号p26「とびだせ!市民レポーター!」、ご覧になっていただけましたでしょうか

 

『広報こうふ』8月号

 

広報誌では、令和最初に甲府ブランド「甲府之証」の仲間入りを果たした「木成り甘熟大石早生」についてご紹介しました。

取材でお世話になった生産者の丹澤好照さんは、以前、梨の取材でもお邪魔していて、今回2年ぶりの再会でした。

「お久しぶりです」とお声がけすると、丹澤さんも以前のことを覚えていてくださいました。

こちらが2年前の4月、棚栽培の梨の下で撮影した写真

そしてこちらが今回。

丹澤さん、変わらずお元気そうで安心しました

 

梨やすももは、授粉や摘果(てきか)の作業が必要で、行う時期もほぼ同じです。

「大石早生」は、梨や他の品種と収穫時期が重ならず、また台風などの影響も少ないため、割と育てやすい品種だということでしたが、出荷時期は10日間ほどの短い期間。

そんなお忙しい中取材に応じてくださり、本当にありがとうございました。

取材が終わると、

「せっかくなので、2、3個味をみていってください」

とおっしゃる丹澤さん。お言葉に甘えじっくり吟味…

これまですもも狩りの経験はありますが、「大石早生」を食べた記憶はありません。

おそらく人生で初めての「大石早生」狩りをし、頬張らせていただきました。

また、紙面では

「常温でしばらく置いておくと赤くなり、渋味や酸味が飛んで甘味が際立つ」

とご紹介しましたが、実際3日後にはこんなに真っ赤になり、畑で食べるのとはまた違うジューシーな甘みを感じることができました

「大石早生」は、すもも品種リレーの第1走者で、リレーは9月頃まで続きます。

風土記の丘農産物直売所へ行くと、代表的な品種を知ることができます。

丹澤さんは「大石早生」以外に、「ソルダム」「サマーエンジェル」「貴陽」、そして「太陽」を栽培しているそうです。

 

実は2年前、広報誌以外に続編ブログの取材でもお邪魔しており、その日収穫したばかりのすももを見せていただいていました。

そのときの写真がこちらの2枚。

「ソルダム」「サマーエンジェル」です。

このときは、まさか2年後に市民レポーターブログでこれらの写真を使うとは思いもよりませんでした。

2度も取材に応じてくださり、丹澤さんには感謝の気持ちでいっぱいです

 

 

現在直売所では、すももの王様と呼ばれ、贈答用としても人気の高級すもも「貴陽」や、貴陽の親にあたる品種「太陽」の出荷も始まっています。

すももの品種リレーはまだもう少し続きます。

甲府市が全国に誇るすもも、一緒に堪能しましょう

 

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●甲府ブランド認定制度(農林産物部門)について

https://www.city.kofu.yamanashi.jp/nogyoshinko/2016314buranndo.html

●Go!Go!市民レポーターが行く

2018年6月号・真っ白な花から瑞々しい梨「幸水」が育つまで

https://www.city.kofu.yamanashi.jp/daisuki/reporter/shimin/tobidase/201806.html

●真っ白な花から瑞々しい梨が育つまで[続編](2018年7月10日)

https://blog.goo.ne.jp/kofu-reporter/e/e7e03a306d3958a7f2f2bc10ff382b8c

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