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甲府市の市民レポーターがこうふの話題をお届け!

「ルドルフが甲府にやってきた」斉藤洋講演会に行ってきました♪

2021-06-28 09:20:55 | 紹介

~本と歩こう㉔~


こんにちは。市民レポーターの 杉浦玲子 (すぎうら れいこ)です。

 

今回は、5月15日(土)に山梨県立図書館で行われた、児童文学作家・斉藤洋(さいとう ひろし)講演会のご報告です

こちらの講演会は、NPO法人山梨子ども図書館の主催で、子どもゆめ基金助成活動(※)の一環として行われました。(※独立行政法人国立青少年教育振興機構)

NPO法人山梨子ども図書館・宮崎さなゑ代表の挨拶

終始動きながら創作背景を語る斉藤洋さん

 

『ルドルフとイッパイアッテナ』シリーズ

1987年刊、斉藤洋さんのデビュー作「ルドルフとイッパイアッテナ」から始まる「ねこが書いた物語」。ノラねこたちの友情と冒険をテーマにした作品は、幅広い年代で親しまれている。シリーズ5巻既刊。

 

※ルドルフたちが甲府にやってきたとされるシリーズ第5巻『ルドルフとノラねこブッチー』については、こちらのブログも併せてご覧ください↓

「ルドルフだよ!武田神社に全員集合!!」夏休み自由研究 子どもの本で文学散歩 (2020年8月13日)

 

 

ルドルフが甲府にやってきたわけ

複雑な家庭環境で育ったこともあり、早くから自立の道を模索していた斉藤洋さん

たまたま見かけた新聞広告で、児童文学賞への応募を決意。

入賞するためにはどうすればいいか。考えた末にたどり着いたのが“猫の少年が読み書きを覚えて成長する物語”「入賞できたのは、すべて運です」

 

ルドルフシリーズのノラねこたちの間には、理想の親子関係が反映されている。

「父親役のイッパイアッテナは、生きていく上で必要なのは教養だと教えている。でも後は自分次第という関わり方で、価値観の押し付けはしない。実際に成長しているのはブッチーで、ルドルフは少年のままなんです」

 

実は電車好き斉藤さん「特急電車の中で、『あずさ』が一番美しいと思います」

 

-あずさが停車する駅で、首都圏から猫でも行ける距離はどこか。駅を降りてからまっすぐの通りに武田神社があって、猫でも行ける。県立図書館や書店、大学があって、アカデミックな雰囲気もある-

という訳で、ルドルフたちが甲府に来ることになったそう。

 

余談ですが。長年、ルドルフシリーズの挿絵を担当されている画家杉浦繁茂さん。

斉藤さんのお話によると、ご高齢でもう絵を描くのはかなり厳しい状態とのこと。

山梨県立図書館書店信玄公像など、甲府のまちを描いてもらえたのは本当に幸いなことでした。

 

『人生は楽しい』ということを、子どもたちに伝えたいと思う。現実の世界で、子どもたちは辛いことをいっぱい経験しているから。物語の世界だけでもハッピーエンドにしなければ」

斉藤洋さんの生み出す物語のように、やさしさとユーモアに満ちた、楽しい講演会でした。

 

~本と歩こう㉔~『西遊記』1~14巻、『西遊後記』全3巻

※表紙画像は出版社の著作権に準じて使用しています

 

斉藤 洋・文 広瀬 弦・絵 理論社 2004年~

 

「西遊記って、みんな何となく話は知ってるけれど、最後まで読んだ人、ほとんどいないでしょ?」

「孫悟空は神で、三蔵法師は人間。無限の命の存在である悟空が、有限の命の存在である三蔵法師の任務を全うさせるために旅に出る。魂の結びつき、絆の物語なんです」

(講演会より)

斉藤洋さんの視点で書かれた『西遊記』。点描による広瀬 弦(ひろせ げん)の挿画とともに、古典冒険文学の世界を旅してみませんか?

 

 ―取材へのご協力、ありがとうございました―

 


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「ななかい 子ども食堂(食材配布会)」に行ってきました♪

2021-06-24 14:19:09 | 紹介

本と歩こう㉓


こんにちは。市民レポーターの 杉浦玲子 (すぎうら れいこ)です。

 

今回は、4月29日(木・祝)に甲府市総合市民会館で行われた「ななかい 子ども食堂(食材配布会)」のご報告です

配布会は親子20組の予約制で、マスク着用、消毒・検温、入場制限などの感染症対策をして行われました。

個人や団体から提供された食品

 

「風土記の丘農産物直売所」の新鮮な野菜

 

「ななかい」は、やまなし大使・勝島和歌子さん主宰の慈善活動団体。

甲府での活動は、勝島代表の高校時代の友人・小池恵子(こいけ けいこ)さんがご家族で主催しています。

 

甲府では、昨年11月から季節ごとに無料配布会を開催。

予約制ですが、祖父母と孫など、どのような親子・家族でも申し込み可能で、無料で食材を選んで持ち帰ることができます。

 

小池さん一家にインタビューしました

恵子さん(写真右)は、今回の開催について、

「おかげさまで、久しぶりに開催できました(前回は1月)。人づてに個人や団体、直売所からのご厚意で食材を提供してもらっています。参加してくださった皆さんと交流をもつことが、私たちの励みになっています。

コロナ禍で、本来の目的である子ども食堂としての食事提供が難しい状況なので、しばらくは予約制の食材配布という形で実施していく予定です。継続していくためには、食品と同様に、人や時間の確保も課題です。子どもも大人も孤立しないように交流を深めるイベントとして、より多くの人に支援できるよう、回数や人数を増やしていきたいです」と仰っていました。

 

中学1年生の楓さん(中央)は、子どもボランティア隊として活躍中。ある日、家に届いた大量のナスが規格外であることを知って、衝撃を受けたそうです。

「こんなにいい野菜がどうして?と思ったのがきっかけです。食品ロスを考える場として、子ども隊で野菜の収穫体験や勉強会などをやっていきたいです」と話してくれました。

 

ロボット教室を主宰されている桂さん(左)は、参加者にお菓子を配るロボットのコーナーを設置。

教室の生徒さんたちもボランティアで参加しています。

「ロボットを通じて、子ども同士や親子で楽しめるようにしています。皆さんが笑顔になってくれるのがうれしいですね。この活動が、少しでも困っている人の役に立てればと思っています」

好きなロボットからお菓子がもらえます

 

参加者からのお礼のメッセージ

 

今回が2回目という参加者の方からは、

「小さい子がいると買い物もひと苦労です。新鮮な野菜がもらえて、ロボットで子どもも楽しめるように工夫されていて、本当に助かっています」というコメントをいただきました。

今回は首都圏の非常事態宣言の影響で中止になりましたが、平常であれば、ウォーキングや占いなどの無料体験もあるそうです。

次回は夏の開催予定。今後の活動にも注目★ですね

 

慈善活動団体 ななかい

https://nana-kai.localinfo.jp/

 

~本と歩こう㉓~『からっぽの冷蔵庫 見えない日本の子どもの貧困』

表紙画像は発行元の許諾を得ています。

 

米山けい子著 東京図書出版 2018年

 

「子どもの貧困の実態や子ども達の思いを伝え、解決への道筋を共に探っていきたい」(本文より)

2009年から、NPO法人として活動している フードバンク山梨

本書はその発足人である、米山けい子代表による活動記録です。

3000通を超える利用者からの返信はがきをもとに、具体例として掲載されている手書きの文章からは、支援世帯それぞれの生活状況が伝わってきます。

一見しただけではわかりづらい「子どもの貧困」について、考えるきっかけになる一冊です。

 

 ―取材へのご協力、ありがとうございました―


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銀行と貨幣の博物館「山梨中銀金融資料館」

2021-06-21 09:41:08 | 紹介

貝や石、いろんな“おかね”が大集合!


こんにちは。市民レポーター“クッツー”こと沓間 聖(くつま せい)です。

 

中央2丁目にある「山梨中銀金融資料館」に行ってきました

ここは、山梨中央銀行が開設した資料館です。

銀行というとちょっとお堅いイメージがありますが、銀行の歴史とお金の歴史を楽しく興味深く学ぶことができました

 

≪まずは山梨中央銀行の歴史から≫

 

山梨中央銀行は全国で9番目にできた銀行です。かつては、「第十国立銀行」といいました。

9番目なのに、どうして第十か…それは見学に行くとわかります

 

そんな歴史ある銀行なので、日本で1番古い貯金通帳や第十国立銀行が発行したお札が展示してあります(日本銀行ができる前の時代です…)。

 

▼日本で1番古い貯金通帳。もちろん、手書きです

▼第十国立銀行が発行したお札。絵が日本ぽくないのには理由があります(学芸員の方に聞くと教えてくれますよ

≪続いてお金の歴史へ≫

 

中国では、お金の始まりは〖貝〗でした

「財」・「貯」・「貨」など、お金に関係する漢字には〖貝〗がつくものがたくさんありますね。

 

▼3000年くらい前のお金〖宝貝〗です。

他にも「石のお金」や「金のお金」、ちょっとなつかしいお札なども展示されています

 

▼「石のお金」。今も使われているようです。

▼「金のお金」。時代劇に出てきそうです。

▼大事にとってある方もいらっしゃるのでは

山梨県に関係する展示もあります。

さまざまな「甲州金」が展示されています。

「糸目金」は、「甲州金」の中で一番小さい金貨です。つくられた枚数が少なかったこともあり、ほとんど残っていません。めったに見ることができない貴重なお金です

 

▼「糸目金」。とてもとてもとても小さいです。

『金に糸目をつけない』という言葉、聞いたことありますね

 ・びた一文払わない ・太鼓判をおす ・折り紙つき  

など、みんなお金に関係している言葉です。

どんなふうに関係しているかは、見学すると“なるほど”と納得できますヨ

 

 

「体験コーナー」もあります。

・1億円の入ったジュラルミンのケースの重さは…

 ・千両箱をかつげるかな…

(残念ながら今は体験はできませんが…)

 

▼「ジュラルミンケース」と「千両箱」

 

≪企画展≫

2021年8月31日(火)まで、『世界の紙幣に選ばれた英雄たち』を開催しています。

紙幣の肖像画から、その国の歴史や風土、文化がわかります。

民族衣装なども飾ってあって、ちょっとした海外旅行気分が味わえます

資料館の方からのメッセージ

「当館では、<甲州金>など山梨ならではのお金をはじめ、2,000種類もの本物のお金を展示しています。お金は身近なものなので、気軽に、楽しみながら見学してください。夏休みには子ども向けの企画も予定しています。ブラックライトを使い、クイズを解きながら資料館をまわる楽しい催しです。子ども向けのパンフレットもありますので、夏休みの自由研究にもおすすめですよ。みなさん、ぜひいらしてください」

 

館長さんも学芸員の方もとても親切に応対してくださいました

お金の形や素材、紙幣に描かれているイラストなどに、さまざまな意味が隠されていることに気付かされました。いつも使っているお金を別の角度からとらえることができ、お金の奥深さを感じました

 

 

<おまけ>

資料館のお庭にはお茶室があります。

眺めているだけで、心が洗われます

新緑の時期もいいですが、紅葉の時期や雪が降ったときも素敵だそうです。

 

山梨中銀金融資料館

https://www.yamanashibank..co.jp/aboutus/museum


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甲府の農業がギュッと詰まった「甲府市農業センター」

2021-06-17 15:58:29 | 紹介

再び農業センターに潜入!(『広報こうふ』6月号こぼれ話)


 

市民レポーター村上由実です

 

皆さま、「広報こうふ」6月号「とびだせ!市民レポーター!」、ご覧になっていただけましたでしょうか

 

『広報こうふ』6月号

 

広報誌では、4月に「甲府市農業センター」に訪問した様子をお伝えしました。

今回は、紙面でご紹介しきれなかった内容と、2カ月経った農業センターの様子をお伝えしたいと思います

 

取材でお話を聞かせてくれたのは、甲府市農業センターのお2人

取材前、

「ここは取材するようなおもしろいことなんかないですよ」

とおっしゃっていましたが、決してそんなことはありませんでした

 

誌面でご紹介した「パワーアシストスーツ」も「電動剪定バサミ」も私にとっては初めて見るもの

 

特に「パワーアシストスーツ」は、旅行に行くような大きなバッグに入っており…

どうやって付けていいかわからない…

誌面では装着後の満足げな様子をご紹介しましたが、実は装着するのも一苦労だったんです

きっとお2人のサポートなしでは付けることができなかったと思います。

お忙しい中対応してくださり、本当にありがとうございました。

 

 

それから2カ月、再び農業センターを訪ねました

最初に私を迎えてくれたのは、枇杷の樹。

出荷用ではないためまったく手入れをしていないそうですが、たわわに実っていました。

早速1つお味見を(笑)

続いて梨のところへ。

4月に白い花を咲かせていた樹は、2カ月経って実を付けていました

こちらは「幸水」。

そして、こちらが「鴨梨(ヤーリー)」。

どちらも、枇杷と同様出荷用ではないため、授粉も摘果もしていないそうですが、自然の力でここまで育っています

食べられるようになるにはあと2カ月ほど。次回は梨のお味見をしたいですね

 

その後、取材時新芽が出ていたブドウ棚のところへ。

4月は空間だらけだった棚がコチラ。

2カ月経ってこんなに密になっていました

この日行われていたのは、シャインマスカットの“ジベレリン処理”。

ジベレリン処理は、地元では通称「ジベ」とも呼ばれ、成長過程の房をジベレリン溶液に浸すことで、ブドウの種をなくしたり、粒を肥大化させたりする役割があります

本来この液は無色透明ですが、未処理の房と処理済の房を判別しやすくするため、食紅等で着色しています。

 

処理済の粒がうっすらとピンクに着色しているのがわかりますか

昨年は長梅雨の影響で、「晩腐病(おそぐされびょう)」​というブドウの実が腐ってしまう病気が多発し、山梨県のブドウに壊滅的な被害がありました。

この対策のため、今シーズンは棚の上に雨除けのビニールを付けた生産者さんもいるのだそうです。

 

農業は常に自然と向き合っており、天候の影響がまったくない訳がありません

生産者さんがどれだけ考えて対策をしても、一瞬にしてその努力を奪われてしまうこともあります。

私たち消費者にできることは、そこにある野菜や果物が当たり前ではなく、たくさんの努力の基にできていることを知り、感謝していただくことなのではないでしょうか

 

■Go!Go!市民レポーターが行く

2021年6月号・甲府市農業センターに潜入!(2021年6月号)

https://www.city.kofu.yamanashi.jp/daisuki/reporter/shimin/tobidase/202106.html

 

■甲府市農業センター

https://www.city.kofu.yamanashi.jp/nogyoshinko/nougyoucenter/index.html

 

 


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かずさんの街散歩vol.17

2021-06-10 11:36:45 | 紹介

伊勢地区


 
こんにちは市民レポーター「かずさん」こと武田和巳(68才)です。

私は“健康のために甲府の街を散歩しながら、新しい発見をする”を目標に、

市のホームページに掲載されている『甲府市ウォーキングマップ』を見ながら31地区のコースを歩き、中高年の立場で各コースを紹介していきます。

 

 

前回<vol.16 貢川地区>の記事はコチラ

vol.1:東地区Aコース vol.2:千塚地区北側コース vol.3:大里地区<アイメッセコース> vol.4:里垣地区西コース vol.5:住吉地区全周コース vol.6:玉諸地区 vol.7:北新地区 vol.8:湯田地区 vol.9:春日地区 vol.10:石田地区 vol.11:中道地区 vol.12:池田地区 vol.13:国母地区 vol.14:朝日地区 vol.15:甲運地区 vol.16:貢川地区

番外編1:「米倉山太陽光発電所」と「ゆめソーラー館やまなし」

番外編2:市立甲府病院 栄養管理士さんのお仕事紹介

 

****コースの紹介****

第17回は、<伊勢地区>です。

地区名の由来はさまざまあるようですが、以前は遠光寺村と言われ、明治8(1875)年に稲門村になり、明治36(1903)年に伊勢町となったそうです。町の西側には荒川が流れています。散歩コースも荒川河川敷のサイクリングロードを歩きました。

 

『甲府市ウォーキングマップ』p.15に掲載

伊勢地区のウォーキングマップはコチラ

 

①2021年5月4日、「甲府市立伊勢小学校」からスタートしました。

マップと飲み物を持っていざ出発!!

②平和通りを甲府駅方向に向かって歩いていきます。甲府之証の「甲州地どり市場」、「遠光寺」の脇を通りそのまま進みます。

③コンビニの信号で平和通りを渡り、そのまま道なりに荒川方向へ進みます。

④荒川土手の手前にある大きな木の元に「大山石尊大権現」と「水神社」の碑があります。大山石尊大権現は天保4(1833)年建立。神奈川県伊勢原市大山の頂きに大山阿夫利神社の上社があり、その隣の巨石が石尊大権現の本尊と言われているそうです。

水神社の碑は「御膳水の碑」とも言われ、明治天皇巡幸の際、この地の井戸が、御膳に供する水「御膳水」に選ばれたことの碑だそうです。

荒川の土手に出ます。土手からの景色は最高ですね!!

⑤土手の階段を下りて河川敷に出ます。階段にはパパと散歩中の子がいました。

サイクリングロードを下流に向かって歩いていきます(自転車がスピードを出してくることがあるので気を付けてください!)。

新平和橋と身延線をくぐり…

その先のY字路で左方向に行き、土手を上ります。

⑥矢車草の茂った土手の道は、高校生の通学路。女子高生達が自転車に乗って颯爽と風を切っていました。

道なりに進んで行くと、平和通りに出ます。

⑦平和通りを甲府駅方面に進み、身延線のガードをくぐり、その先のコンビニ前の「伊勢四丁目中」の信号で反対側に渡ります。

甲府南消防署を通り過ぎると、間もなくGOALの伊勢小正門に到着です。

お疲れさまでした。この間の平和通りは両側に電柱が無く、空が広く感じました。

**** 見所紹介1 近くの神社仏閣 ****

  • 宝塔山 遠光寺

日蓮宗のお寺で、建暦年間(1211~13年)に建立。水害等により天文年間(1532~55年)に現在地に移築されたとのこと。今の本堂は法隆寺(奈良)の夢殿を模して造られたそうです。

  • 住吉山 千松院

曹洞宗のお寺で、天正年間(1573~1591年)、武田家が荒川の水難除けに創建されたと言われています。昭和20(1945)年の空襲ですべて焼失し、昭和45(1970)年に現在の本堂を再建したそうです。本尊は釈迦如来。

**** 見所紹介2 荒川河川敷のさまざまな野草 ****

春になると、荒川の河川敷には矢車草をはじめたくさんの野草が咲きます。散歩をしていてもピクニック気分に浸れます。

**** 注意!! 特定外来種「オオキンケイギク」 ****

5月から7月にかけて、荒川の河川敷などに、黄色の鮮やかな花がたくさん咲いているのが見られるようになりました。この花は平成18(2006)年2月、環境省に特定外来生物に指定された「オオキンケイギク」です。“見かけたら駆除するように”とされています。特定外来生物を飼育・栽培・保管・運搬・販売・譲渡・輸入・野外に放つなどは原則禁止されており、違反すると懲役・罰金の罰則があります。

オオキンケイギクは北米原産の多年草で、一度定着すると在来の野草を駆逐し、辺りの景観を一変させてしまう性質を持っています。防災上の面でも、土手がオオキンケイギクに侵食されると芝生が枯れて土手が弱体化し、洪水に耐えられなくなる恐れがあるそうです。

 

日本全国に広がっているようで、山梨県もいくつかの市町村ですでに問題視されています。

甲府市内でも荒川や貢川、相川の河川敷に広がっており、道路の両側にオオキンケイギクが多数咲いている所を車で通りましたが不気味な感じがしました。早い時期に駆除する必要性を強く感じました。

処理する際は、根から引き抜いたものを2~3日天日にさらして枯死させるなどした後、ゴミの分別方法に従って処分する必要があります。草刈り機で根を残して切っただけでは駆除にならないそうです。

オオキンケイギク駆除に関する下記URLをご参照ください。

■環境省

https://www.env.go.jp/nature/intro/4document/files/p_ookinkeigiku_zenkoku.pdf

■山梨県

https://www.pref.yamanashi.jp/shizen/gairaiseibutu/ookinkeigiku.html

 

**** コースの感想 ****

<伊勢地区>は、荒川の広々とした河川敷と護岸からの眺めがとても気持ちよく、伸びのび歩けました。サイクリングロードはジョギングしている人、散歩する人、親子連れ、河川敷でテニスする人達といろいろ。このエリアの神社仏閣は、水神社、千松院など荒川に近いことから、水難除けが多いようでした。

今回の散歩で初めて「オオキンケイギク」を知りました。大変迷惑な植物であることがわかり、本当に“景色が一変する”ことも実感しました。何とか早く駆除できる手段が見つかればと思います。

 

****【かずさんの 勝手に5段階評価☆】****

※トイレ、駐車場は、必ず施設の許可を得てから使用してください

 

甲府市ウォーキングマップ

https://www.city.kofu.yamanashi.jp/kenkoese/kenko/kenko/kehatsu/walking.html

 

 <参考>

『こうふ 私の地域・歴史探訪 ~甲府を紐解く31地区の軌跡~』

https://kofu-tourism.com/news/77

 

 

 


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