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甲府市の市民レポーターがこうふの話題をお届け!

活気ある商店街を取り戻す切り札!? 「甲府まちゼミ」

2020-02-26 15:05:13 | 紹介

『広報こうふ』3月号 取材こぼれ話


市民レポーター村上由実です。

 

皆さま、『広報こうふ』3月号p26「とびだせ!市民レポーター!」、ご覧になっていただけましたでしょうか

 

『広報こうふ』3月号

 

広報誌では、2017年から甲府市中心商店街で行われている「甲府まちゼミ」についてご紹介しました。

今回のブログでは、紙面の都合でご紹介しきれなかった内容をご紹介したいと思います

 

最初にうかがったのは、「リビングセンターマエダ」さん。

こちらは1877年創業で、毎日の生活に役立つさまざまな商品を取り揃えている老舗です。

 

対応してくださった前田真子さん

前田さん第1回開催前説明会の段階から「まちゼミ」可能性を大きく感じたのだそうです。

 

私が幼い頃、甲府市中心商店街は多くの人で賑わっていましたが、最近は郊外型ショッピングセンター出店の影響もあり、賑わいを失いかけているのは周知の事実。

しかし、前田さんが幼い頃はすでにシャッター街だったためそれほど気にはならなかったそうです。

 

ところが学生時代に上京し、そこにある商店街との違いに驚いたという前田さん。

個性が光る店が連なり、多くの人が歩いていて会話がある。そして、会話の中から偶然の発見がある――。

その商店街の本来の姿に、“甲府市中心商店街もそうなれれば!”強く感じたのだそうです

 

そんな願いを叶える切り札となるのが「甲府まちゼミ」ではないかと語っていました。

この話を聞くと、前田さんが、魅力的な講座を開催するため東京に勉強に行くのも合点がいきますね。

次に訪問したのは「早川ベーカリー」さん。

こちらは1929年創業山梨県内で初めてケーキとコーヒーを紹介した洋菓子店です。

 

対応してくださったのは、3代目オーナーシェフ小川義美さん

まちゼミ参加店舗の中でも知名度はダントツ

その証拠に、こちらのまちゼミは毎回抽選になるほど人気の講座です。

 

それでもまちゼミに参加されているのは、まちゼミメリット“お店を知ってもらう”ためだけではないから。

プロ同士では当たり前とされることでも、参加者には“新鮮なこと”としてとらえていただけるのが励みになるとおっしゃっていました。

 

こちらは、2月のまちゼミ参加者とつくられたチョコレートフラワー

参加者の満足そうな笑顔目に浮かびます。

いつか私も抽選に当たり講座に参加できる日が来ると良いなと思います(笑)

最後に訪れたのは「吉字屋履物店」さん。

こちらは1883年下駄専門店として創業した履物店です。

対応してくださったのは髙野洋志雄さん

昔は甲府市内にも100軒以上の下駄屋さんがあったそうですが、今はほとんどなくなってしまったのだとか。

しかし、最近では多くの一流アスリートが体幹トレーニングのために「一本歯下駄」を使用しているそうで、再び注目が集まっています。

下駄や草履の話をする髙野さんの表情本当に嬉しそうでした。

 

まちゼミでは「足を丈夫に健康長寿」テーマに講座を開催してくださっています

“いつか下駄の話も聴かせていだだきたい!”と思わずにはいられませんでした

最後に、今回の取材にあたり最も尽力してくださったLLCまちづくり甲府リーダー志村修さんご紹介します。

志村さんは、甲府まちゼミ支えているキーマン

今回の取材も、すべて志村さん調整をしてくださいました

 

雑談をする中でも、とにかく商店街が好きで、甲府が好き

そんな想いに溢れた方であるということが良くわかりました。

お忙しい中ご協力いただきありがとうございました

 

 

今回ご紹介した3店舗以外にも熱い想いをもってまちゼミ関わっているお店が多数あります。

まだ参加したことがない方も、何度も参加している方も、次回の「まちゼミ」要チェックですよ(^_-)

 

 

甲府まちゼミ

https://www.genkinamachi-kofu.com/machizemi/

 

リビングセンターマエダ

https://www.livingmaeda.com/

 

早川ベーカリー

http://hayakawa1929.jp/

 


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食品リスクコミュニケーター養成講座

2020-02-14 16:40:07 | 紹介

全国初の取り組み


市民レポーター村上由実です。

先日、[食品リスクコミュニケーター養成講座]を修了しました。

 

こちらは、甲府市が令和元年に策定した「健康都市宣言」に伴う事業として開催された全13回の講座で、甲府市健康支援センター生活衛生薬務課と山梨学院大学、山梨学院短期大学、消費者庁と共催で行われました。

受講生は30代~70代で、地域の食生活推進委員会の方が多くいらっしゃったようです。

 

講義では、さまざまな大学の教授や国立医薬品食品衛生研究所の先生など、専門家による貴重な演題が多数。

2時間の講座の中で60分~90分の演題が組み込まれており、毎回皆さん真剣に聴き入っていました。

また、2回施設見学もありました。

1回目「一般社団法人山梨県食品衛生協会検査センター」へ。

普段はなかなか見ることができない食品検査のようすが見学できました。

して2回目「株式会社シャトレーゼ白州工場」へ。

こちらは一般開放もしていますが、今回は一般では見られないエリアにも入らせていただき、徹底した衛生管理を肌で感じることができました。

ここまではインプットのようすをご紹介しましたが、“コミュニケーター”というくらいですから、アウトプットも重要です。

そこで用意されていたカリキュラムが、グループワーク

それぞれの講義や施設見学で学んだことをまとめるためのグループワークを行う回もありました。

そこで行ったのが「KJ法」です。

KJ法とは、1枚の紙に1つずつアイデアを書き出し、それぞれ関連性の深いものをグルーピングしながら全体を整理整頓し、図解化していくアイデア発想法

私は何度か経験したことがあり、一般的な手法という認識はありましたが、中には初めてという人もいらっしゃいました。

それでも何度か回を重ねるごとに、皆さん慣れてきたようです。

班ごとの発表もしっかりできました。

また、情報伝達については、現役の新聞社の方からコツや注意点をうかがいました。

全13回の講座修了し、19名食品リスクコミュニケーター誕生

私もその1人になれたことを大変光栄に思います。

このような講座を開催するのは全国初だそうで、今後は同様の取り組みが全国に広がるモデルケースになるとのことでした。

今後は、今回学んだ“正しい知識”を、多くの方々に伝えていければと思います。

 

 

食品リスクコミュニケーター養成講座

https://www.city.kofu.yamanashi.jp/hokenjo/h31-shokuhin/2019-risk_comu_ivent.html

健康都市宣言について

https://www.city.kofu.yamanashi.jp/kenkoese/kenko/kenko/kenkoutoshisengen.html

 

 


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「四季折々のむかし話 語り:藤巻愛子」に行ってきました♪

2020-02-13 16:08:15 | 紹介

本と歩こう⑧


こんにちは。市民レポーターの 三井玲子 です。

今回は、1月20日(月)に行われた「四季折々のむかし話 語り:藤巻愛子(ふじまき あいこ)」のご報告です。

 

山梨を代表する昔話の語り部、藤巻愛子さん。県内外で甲州弁の昔話を語って、45年になるそうです。

この語りの会は、第12回藤村ライブとして、藤村記念館で開催されました。

(主催:NPO法人甲府駅北口まちづくり委員会 入場無料 午後2時開演)

▲当日配布されたプログラムとチラシ

 

会場は満席で、臨時席が設けられるほど。舞台には猫柳や菜の花が飾られて、早春の趣に。

そして、和服姿の藤巻愛子さんが登場すると、たくさんの拍手とともに客席が沸きました。

藤巻さん「おっぱじめても、ようごいすけぇ(はじめても、いいですか)?」という掛け声に、

「ようごいすよぉ(いいですよ)」と観客の皆さんが応じて、むかし話の世界が始まりました。

▲ほっこりと心地よい語りで魅了する藤巻さん

▲会場全体があたたかい雰囲気につつまれて

【プログラム】

第1部 ①五臼の餅 ②ネズミの見合い ③喰わず女房 ④字のない手紙  (休憩)

第2部 ①猿のひとりごと ②小山のおかんなりさん ③屁っぴり嫁 ④笛吹権三郎 ⑤鬼は内

 

お正月の餅つきの話や、端午の節句のやまんばの話。笛吹市境川の雷の話に、柿の実を屁で落とす嫁の話。動物たちや夫婦、節分の話など、笑いあり涙ありの四季折々の昔話を、時空を超えてしみじみと味わったひとときでした。

▲終演後の花束贈呈

▲語りの会の(希少な)男性メンバーからも

 

終わりに、藤巻愛子さんが指導されている山梨むかしがたりの会の公演予定について紹介がありました。

 

『聴いておくんなって きさらぎ*昔語りの会 』 (出演:きしゃごグループ)

 令和2年2月1日(土) 開場:午後1時 開演:午後1時30分 甲州市民文化会館3階 第2研修室(入場無料)

『聴いておくんなって 弥生 むかし語りの会』 (出演:かっこんじょグループ)

 令和2年3月8日(日) 開場:午後1時 開演:午後1時30分 甲府市立図書館 視聴覚ホール(入場無料)

 

上記グループのほか、「つくしんぼうグループ」・「えんまるグループ」も公演を行っています。

甲州弁の民話を多くの方に楽しんでもらい、未来に継承することを目的に活動しています。

四つのグループともに、いつでも「会員募集中」です。年齢制限はありません

学校や福祉施設でも活動中です。ご興味のある方はぜひ、各公演にて会員の方にお問合せください。

 

~本と歩こう⑧~ 今回は、藤巻愛子さんの著作から2冊をご紹介します。

(※書影は藤巻さんの承諾を得ています)

 

①『藤巻愛子が語る 山梨のむかし話と伝説 第一集』 藤巻愛子/再話・絵 甲州弁民話房

2005年 定価1,000円(絶版) (右)

②『甲州弁で語る山梨の昔話と伝説 第二集』 2010年 定価1,200円(税別) (左)

 

藤巻愛子さんが、長年のフィールドワークで採集・再話した、山梨県の昔話集(2冊)です。

「山梨の風土と歴史、甲州弁のぬくもりを、子どもたちに語って聞かせてほしい」という、

藤巻さんの願いがこめられています。ぜひ多くの方に手に取っていただきたい本です。

 

藤巻愛子さんのこれからの予定

藤巻さんは現在、「甲府開府500年」にちなみ、『武田氏の伝説』の再話に取り組まれています。

信虎信玄の誕生を夢見たという『夢見山』からはじまり、勝頼亡き後、信長の寺社焼き討ちから逃げのびたという僧侶の話『黒ほっさん』まで11話を、武田氏三代の伝説を語りむけに再編集されました。

(出典:『山梨県の武田氏伝説』笹本正治編・著 山梨日日新聞社 1996年)

 

この『武田氏の伝説』は、山梨むかしがたりの会の皆さんとともに、今年から県内各地で公演されるそうです。今後の活動にもご注目ください♪♪

 

― 藤巻愛子さん、山梨むかしがたりの会の皆さん、取材へのご協力ありがとうございました ―

 

機会がありましたら、ぜひ甲州弁のむかし話のひとときをお楽しみください。

最後までご覧くださり、ありがとうございました。


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ろう市民レポーター、日本手話でこうふの魅力を紹介!8

2020-02-04 11:46:17 | 紹介
山梨平和ミュージアム

 


※ブログの内容の日本語は、動画の日本手話を意訳したものです

※ろう者=日本手話という日本語とは異なる言語を話す言語的少数者

 

こんにちは、甲府市民レポーター玉置です。

今回は、決して忘れてはならない甲府の歴史の一つを深く知るために、「山梨平和ミュージアム」を訪問しました。

― 1945年7月6日、夜11時47分
この甲府のまちはアメリカ軍機B29によって空襲され、灰燼(かいじん)に帰した。―


その空襲は、7月7日の午前1時37分まで約2時間続いていたため、「たなばた空襲」とも呼ばれています。
死者1,127名、負傷者や不明者も1,000名超えと、多くの方が被害に遭いました。

さまざまな展示の中で、多くの疑問に対するこたえを見ることができます。

例えば、

<なぜ、甲府を空襲したのか?>

→当時、アメリカは全国各所で人口10万人以上の都市を対象として狙っていたことから甲府もその被害となりました。


<空襲で使われていた焼夷弾(しょういだん)とは何か?>

→早く日本が降伏するよう、多くの建物を焼き払い、犠牲者を出すことを目的に使用された爆弾です。

 

ほかにも、山梨在住の方々の戦争体験記がいくつも展示されており、体験者にしかわからない本当の戦争の姿を見ることができます。

戦時中4度にわたって招集された谷沢芳男氏は、そのときの気持ちを一つひとつ記した体験記を90歳で出版したそうです。

そのなかには、「平和は戦争を忘れないことから平和を保つことができるのです」と、

特に若い世代に向けてのメッセージが込められていました。

 

また、B29を操縦していたローランド・ボール氏と諸星廣夫氏の対話記録(メール等)、アメリカから見た甲府の資料など、珍しい資料を見ることもできます。

日本の立場から見た戦争の資料や展示などは多くありますが、このように、アメリカの立場から見た資料はとても貴重です。

この方は、山梨平和ミュージアム代表浅川保氏です(写真左)。

高校で日本史を教えていた浅川氏は、授業を通じて甲府空襲についての資料を収集していました。そして、50歳頃からこの施設を開業するための本格的な活動をはじめ、2007年5月26日、「山梨平和ミュージアム」開館したそうです。

 

この日は浅川氏がガイドをしてくださり、わかりやすく解説していただきました。


浅川氏は、山梨平和ミュージアム目的を次のように述べていました(以下、パンフレットより引用)。
・甲府空襲、甲府連隊など15年戦争に関わる資料を収集・保存・展示して、戦争の事実と真相を次世代に伝えていく。
・平和・民権・自由主義を貫いた石橋湛山の生涯と思想を紹介する。 他

【今は甲府の町が復興し綺麗になっていますが、やはり若い世代、後世の方のためにも、甲府市の「負の遺産」としていつまでも語り伝えなければいけない】

ぜひ皆さんも、実際に自分の目で見て、考え、「甲府と戦争」を風化させないよう次の世代に語り継いでいきましょう。

それでは、またお会いしましょう!!


NPO法人山梨平和ミュージアム
―石橋湛山記念館―
HP:ttp://ypm-japan.jp/index.html
〒400-0862 甲府市朝気1-1-30
電話/ファックス:055-235-5659
mail: ypm-japan@kiu.biglobe.ne.jp


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