◆〜Vol.2「木犀句会の場合」~◆
こんにちは。市民レポーターの植松です。
甲府市内には各地域に公民館があります。その公民館は市民の生涯学習の場でもあります。
各種講座をはじめ様々な活動が行われていますが、私は甲府市北公民館主催の俳句講座をきっかけに俳句を始めました。
「甲府市の公民館の講座をきっかけに10年」
私は、今から11年前の平成26年度に3回にわたって開かれた「甲府市俳句入門講座」に参加したのをきっかけに、俳句を始めました。
講師は、俳人・飯田蛇笏主宰の「雲母」の流れをくむ「郭公」の主宰者、井上康明さんです。
俳句入門講座とあって、私を含め参加者のほとんどは俳句初心者でした。
この講座をきっかけに俳句を続けたいというメンバーがそのまま「木犀句会」を立ち上げ、
以来毎月第2土曜日に北公民館で句会を開いています。
昨年9月に結成10周年を迎え、それまでの集大成として手作りの句集を作りました。
全世界に蔓延したコロナウィルスの影響で公民館を会場に句会を開催することが出来ない時期もありましたが、
インターネットなどを活用した紙上句会を開き、コロナを乗り切り、現在に至っています。
会員は現在14人。年1回の昼食会や年数回の吟行なども行い俳句を楽しんでいます。
会員の中には、地区や市の文化祭に作品を出品するなど、句会の枠にとらわれず活動しているメンバーもいます。
句会のメンバーに俳句の魅力と公民館での活動について感想を聞いてみました。
◆木犀句会代表の功刀とも子さん
「俳句は季語という美しい言葉を知り、句を詠むこと(5・7・5)です。そして句会は輪になって互いの句を発表しあい、鑑賞をする場です。
その中で、句会を通じてよい仲間、つながりが出来ることが一番の喜びかもしれません。
公民館は気軽に利用できるところが魅力で、日常の生活を離れ、緑ある公民館で集う楽しみがあります。」
◆北公民館のある地区にお住まいの日原慶子さん
「北公民館は、自然豊かな湯村山の麓にあり、地元の皆さんとの『普段着の文化交流の場』です。喫茶コーナーも人気があります。
公民館の役割は地域の人々が学び合い、ふれあうことで、地域社会がより発展するのを支援することでしょう。
私の所属する千塚地区文化協会は40年以上の歴史がありますが、北公民館はその活動に大きく寄与してきたと思います。
私にとって俳句は四季折々の心の日記です。楽しい吟行や句会で、句友とともに学べるのはかけがえのない魅力です。」
今年の句会の最高点句をご紹介します。
・暖炉燃ゆ鷹の目の透く写真集 功刀とも子
・待春やまだ土つかぬ幼靴 日原慶子
・三月や惜別の掌のあたたかく 富田千代惠
・改札口旅の終はりの夕桜 萩原公子
・清明や紙垂一枚の神の杉 成島玖美子
・勝ち越しの決まる一番冷奴 会田繭
最後に会員のフォト俳句を掲載します。
公民館主催の講座に興味はあるけど勇気がないという方もいるかと思います。
ちょっと勇気を出して参加してみませんか?
新たな出会いがあなたの生活を潤してくれるに違いありません。