前回のBrave New Worldの新要素について(1) - キャラバンと交易路 から引き続き。
新拡張、Chivilization V: Brave New Worldの新要素について。
今回は考古学と観光力について。
今作は時代が進むと、画像のような史跡が出現するようになった。
これは過去に蛮族の野営地を焼き払ったりだとか、
もしくは文明間で戦場となった場所で、
考古学者ユニットを送ると過去の遺物が発掘できる。
ちなみに上の小島は昔は都市があった場所で、
古代の戦争で焼失してしまい手付かずのまま放置されている。
時代が進みそれが史跡と変化した形だ。
考古学者による発掘を開始してから数ターン経過すると、
傑作の発掘かランドマークの建設かを選択できる。
ランドマークを建設した場合、文化を算出する地形改善となり、
古い時代の史跡ほど多くの文化を算出する。
傑作とは上記のようなもの。
これは偉人による製作か史跡の発掘により入手でき、
音楽だったり著述作品であったり絵や、古代文明の遺物だったりする。
入手した傑作はいつでも閲覧でき、全ての傑作は現実世界に実際にあるものだ。
上の絵はゲーム中の紀元前525年に芸術家が創作したもので、
そんな時代に第一次世界大戦の絵はオーパーツ感すごいけど。
これらの傑作は都市内に貯蔵されるが、戦争により都市を奪われると傑作も奪われてしまう。
ただし傑作は移動させることができるので、有事の際には戦火から逃してやることが大切だ。
史実のドイツなどは第二次世界大戦で各国の芸術作品を略奪したが、同じ事ができる可能性もある。
傑作は微量な文化値と観光力を産出する。
観光力とは今回のBNWから導入された要素で、
傑作の数や世界遺産などの観光資源により獲得でき、
どれだけ自文明が魅力的かを表す。
自文明の観光力を上げると他国に影響を与えることができる。
今回から思想という概念が導入され、思想についての詳細は次回記事にするが、
自由思想の文明の観光力が高まりその影響が強い場合、
他の秩序や独裁といった思想の文明では大きな不幸が発生する。
その様子は上記の文化画面で確認できる。
自由思想のヴェネツィアの影響力が強い為に、独裁や秩序といった思想の
インドとカルタゴが-21や-32と無視できないレベルでの不幸が発生している。
同じ思想同士では影響されても不幸が発生しないが、
自由思想であるモンゴルは逆にカルタゴの観光力に押されて-24もの不幸が発生してたりもする。
このように自文明の観光力を高めると他思想の文明に影響を与え多大な不幸を発生させる。
これを防ぐには自文明の文化値を上げると、他文明の観光力に影響されにくくなる。
つまり観光力とは他文明へ影響を与える攻撃力で、文化値は他文明からの影響を防ぐ防御力と考えることができる。
またこの観光力は勝利条件にも影響し、全文明に対して多大な影響力を与えると文化勝利となる。
また傑作は他文明とトレードすることもできる。
テーマ化ボーナスというのがあり、同時代の傑作で揃えるだとか他文明の傑作だとか、
そういった様々な条件で傑作を取り揃えると観光力にブーストがかかる。
条件は文化画面で見れるので、もし観光力を重視するなら、
他文明と傑作を交換していって条件を揃えてボーナスを得ると有効だ。
こういった観光力の導入で本作はけっこう複雑化した。
ただ現実の傑作が登場したり、また過去のゲーム中の出来事が考古学として発掘できるようになったり、
その世界の歴史への没入感も上がり楽しくなったと思う。
文化の役割が以前よりもさらに重要になった。
次回は思想と世界会議について。