駆けろだんちゅう!

2005-11-02 20:18:00 | UO(旧)




ラヴァ前の港で、独り考え込んでいた。

お店の内装とか商品とか、補充は何人ぐらいでするのがいいのかとか。

やはり新しいスタイルのUO生活に踏み出すのは、けっこう勇気がいる。

それでやっていけるのか不安があるし、前は殺し屋でブイブイ言わせてたやつがお店だ。

生産の知識もなにもない。

そんなこんなで告知してから準備までけっこう時間かかってます。

だけど上手く開店できて波に乗ることができたならば、俺は生まれ変わるだろう。

今までとは全く違う、新しいUO人生となるだろう。

孤独なのは変わりそうにないけど。




そんなとき、HONESTYという青い髪とドレスの女性が隣に来て、話しかけてくる。




「だんちゅうさんって強いの?」




だ、だんちゅうさん・・・。

初対面にも関わらず無礼者め!といつもの俺ならひどい目に遭わしてやるところだが、

この方は女性であるため、そうはいかないだろう。

それに女性にそう呼ばれるのは心地悪い気はあまりしない。

そもそも男ですら話しかけてくるやつがいないので、女との出会いと会話は貴重である。

ということで見逃すことに。




俺のことを噂かなんかで聞いての上の質問だったと思うので、わかりやすく教えてみる。

まぁこれでもうだんちゅうさんなんてなめた口は・・・





いや、なんでいきなりそうなんだよ。

どういう話の流れだよ。

もっと違うことに誘えよ。 ってことで断る。




いや、俺が「ええええ」だよ。

昨今の女の子はいくら積極的とはいっても、これはひどい。

やたら好戦的だよな。

もっと違うアプローチの仕方があるだろうに・・・まったく。






カミングアウト!?





あ、あぁ、そういう意味か・・・。

一瞬、ディスプレイにコーヒー吹きかけて固まってしまった。





まぁ、俺は気分屋なとこがあるからな。

こっちが気が向いたときに殺してやるのはいい、けど相手の都合に合わせて挑戦を受けるなんて馬鹿らしい。

どうせ勝敗は決まっている。




なんか煽られた。






女の子に目の前でここまで言われちゃ、さすがに俺も引き下がるわけにはいかないだろう。

ということで、俺に挑戦したがっている世間知らずの馬鹿を殺してやることに。

フェルッカの厳しさを教えてやるよぼうや。

どれだけ相手を間違ってたか思い知りやがれ。

有名なのも大変だぜ。



ということでこのHONESTYさんに呼ばせてみるが・・・










結局、応答しなかったらしい。

ったく、最近の挑戦者ってのはこれだから困る。

相手の都合に合わせるってことを知らない。

俺が今珍しくやる気になってるんだから、今来てくれないと困るよ。

その挑戦者は誰なのか名前を聞くと、FYNというギルドのボスらしい。

とすると、ジェラルドってやつだな。

彼がどれほどの腕の者なのか知らないが、PvPのことで話題に上がった覚えはないので、

あまり大したことはないだろうと思う。

少なくともわざわざ俺が出向くほどでは。







挑戦者の名前もわかったし、今は来れないということもわかったので、

もはや挑戦者のことなんてどうでもよくなる。

そもそも俺はそんな殺し殺されの世界から隠居してまったりしてる身だ。

そんなつまらないことに時間を費やすより今を楽しまないといけない、ってことでデートに誘ってみる。



が、なんか俺の友人がこのときPKと戦っているらしい。

その友人じゃ、あのPKには勝てそうに無い。

てことで、別に呼ばれたわけではないがヘルプにいってくることに。




まぁ3分以内に終わるだろう。

デートの為に待たせて、出来るだけ急いでPKを殺しに走る。






現場はそう遠い場所じゃなく、このラヴァの洞窟を抜けた先で戦っている。

だから手際よく殺せばさっさと帰れるはずだ。

そして、ほどなくして戦闘現場とPKを見つけた。

俺の友人はもうPKに殺されていて、もう1人の青がそのPKと1onしている状態だった。

間に合わなかったか・・・だが仇はとらねばならないだろう。

ということで、そのPKは弓持ちだったが、その弓は青に向いている。

俺に向く前に殺さなければ。




ということで秒殺。

勝負は俺が狙われるまでの一瞬、青に目がいってる内だったので、それまでに殺すことに成功。

いくら俺とはいえ、やっぱり弓に立ち向かうのはきついし怖いからね。

友人を蘇生して決めゼリフ言って、ラヴァ港へ急いで走って戻る。




俺の為に待ってくれている人のところへ。






デートの為に待ってくれているはずの人のところへ。






急ぐのだからこそ奔るッッ



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いなくなってた・・・。