ヘボのアルバム (続編)

四季折々の戯言を・・・
そこから何が読めて来るか?

     『 昨今のお勉強・・・③ 』

2022-01-21 10:47:27 | 日記

               

 

少々蛇足になるがもう少し『ツールビヨン』の技術機構について述べて起きたい。

今から遡ること150年程前になる。腕時計の等時性の何たるかが解明されていなかった時代、機械的にギヤーを使い一定方向に輪列を回し、往復回転運動を脱進機:ガンギ車~アンクルと言う切り替えスイッチ機構で操作する懐中&腕時計、時間に狂いはこのメカニズムにあるという定説があった。時間の狂いの多くはこの機構に起因しているというお利口さんがこの調速脱進機機構を回転させられれば時間の狂いは軽減さる筈だ!!!と考え『ツールビヨン』機構開発発明の意図が切って落とされた。18世紀中18世紀中頃のことであった。 その方は「ブレゲー」と言う人だった!!!!! 『ツールビヨン』と言えば老い耄れ爺はブレーゲーを思い出す・・・未だまだ若き時代23~4歳頃だった・・・

当時我社は同様時『間精度アップを果たすには!!!』と言う大課題と取り組んでいて、老い耄れ爺達若い技術者は腕時計の姿勢に起因する①均一な天輪(テンプ)造り、➁この片重り取り手法、③ヒゲゼンマイの姿勢差、④ヒゲゼンマイの温度係数、そして⑤ヒゲゼンマイの温度係数、⑥動力源「ゼンマイ」の等出力化と言う分野で時間精度の向上研究を日夜現場と共同で統計的手法で研究を計っていた・・・ 老い耄れ爺はこうした時計技術を司る組立技術係に所属していたのでこうした謎解きの様な究明研究大好きだった。統計的手法等使いヒゲゼンマイの巻き込み角や偏心等等時性を妨げる特性の数々を見出した。脱進機~テンプ調速系の時間精度に寄与する度合いは非常に大きいのでこうした研究発明は会社の知名度を上る上で大きな貢献を果たした。同時進行でスイス天文台が主催していたコンクールでも研究部門が世界一を取得するという快挙を成し遂げスイス勢を脱帽させた!!!!!量産時計はロードマーベルからグランドセイコーへと代替わりし今日の『Grand Seiko 』の土台を築き上げた・・・当時の『Grand Seiko』は日差-2~+5秒が量産ラインで実現出来ていた!!!!!

という事も然る事ながら老い耄れ爺はメカニック的にクロノグラフ自動巻きツールビヨン等々が好きだったのでこうした腕時計の開発研究には興味津々で手当たり次第雑誌等でよく読んでいた。当時の『ツールビヨン』機構は今も頭にコビリ付いているが確か『キュービックタイプのツールビヨン』で魅力満載だった。会社に財力、開発力がもっともっとあったならこうした分野に進出していたかもしれないが我社は機会時計では得られない精度が実現できる水晶時計へと舵を切っていた・・・

丁度この頃老い耄れ爺は足掛け2~3年海外業務携わる事になり本業を離れ、帰国後は東京オリンピックに使われたプリンティングタイマー:Epson Printer の元祖、PRINTER 事業部門へ配属転換させられ時計への夢は消えて行った・・・

 

時は流れ、昨今、昔の機会時計が懐かしく共修するという時間を持つようになり「そうだ!!!、ツールビヨン」はその後どうなっているんだろう?とネットを齧り出した・・・ 出て来るわ!!!出て来るわ!!!腕時計の高級化?価格高騰等と相俟って ツールビヨンは話題を齎す存在時計の分野にあるのでは? 今日それ程知識と含蓄がある訳ではないので詳しくは判らないが少々興味を引く・・・ 

ツールビヨンには大きく分けて

①、ガンギ~アンクル~調速系が透けて見える Skeleton タイプ ②、脱進機~調速系が平面的にクルクルと回るX~Y平面タイプ ③、そして、脱進機~調速系がZ軸方向にも回るキュービックタイプ がある!!!当然の事ながら複雑構造の方が見た目興味深いが複雑な傘歯車等使い複雑構造をしたモノも発明されていて興味津々だ!!! 但し気が狂うような超高価格を提示していて平民等が出る分野ではない!!! 高価品を手に取って見た訳でもないので真意は掴めないが今の時代ある特定金持ち層にとって商いが出来る分野と言えるのだろうか?

『ツールビヨン』と並んで時を知らせる『ミニッツリピーター』と言う時計もあるがこれも興味深い!!!

クリント・イーストウッドが演じるあの有名な『夕陽のガンマン: for  a  few  Dollars  More   』に出て来る懐中時計、悲しみと郷愁誘う音色を聞いて昔々の「ミニッツリピーター」

なんだなぁ~~~と思う・・・ 大分時間が経ってしまったが数日前ノートパソコンの外付けDVDドライバーを買って来た。年老いて動けなくなったら大型TVで見よう!!!と買い貯めたDVDを見出した・・・何だかんだで50本近いDVDがあるので楽しみだが洋画にはこうした「ミニッツリピーター」がよく出てくる・・・ 欧米人向けの一角を担う時計なのかも知れない?

 

 

 

コメント
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