名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

薪ストーブがバックドラフトを起こした

2010年02月03日 | セカンドルーム

 

朝の一瞬は陽差しがあったが、終日断続的に雪が降り続く寒い一日となった。
昨夜降った雪は前触れのようで、これから24時間降り続くと、天気予報が告げていた。

昨日の深夜、突然ボワーンという爆発音とともに、顔の上に何かがパラパラと落ちてきた。

 
寝ぼけ眼で周りを見たら、薪ストーブの煙突の蓋とタールの固まりが散乱していた。
爆睡中のストーブの爆発だったが、瞬間に状況は判ったので、後片付けをして再び布団に入った。

真冬の今は、寝る前にストーブに薪を2~3本入れ、吸気孔を絞ってそのまま寝ている。
朝までチロチロと燃えて、最後はオキになるまで7~8時間は暖かい。
空気を最小に絞っているので、どうしても不完全燃焼で一酸化炭素ガスが発生し、燃焼室にたまってしまう。
そこへ何かの理由で急に酸素が取り込まれると、化学反応を起こして爆発する。
ぼやの状態でドアなどを開けた瞬間に、一挙に燃え上がるバックドラフト現象と同じである。


鋳鉄製の薪ストーブは機密性があるし、煙突も室内の分も入れて8m以上あるので、通常は空気が逆流することはない。
たまたま昨夜は風が強くて空気が逆流してしまったことと、薪が十分乾いていなくて一酸化炭素ガスの発生が多かったことが重なって爆発したのだろう。
本体が破裂することも、煙突の蓋が飛んで火を噴くことも構造的に考えられないので火事の心配はない。
一冬に1~2回は起こるが、いつも真夜中なのでびっくりの度合いが大きい。
朝起きたら、爆風で煙突にこびり付いていたタールが、部屋に飛び散っていた。
寒い日が続き、夜間も空気を絞って焚く日が多かったので、煙突内にたくさん付着してしまったようだ。
爆発より煙突火災のほうが怖いので、急遽煙突掃除をした。

 
ハリネズミのような道具を、繋ぎながら掻き落として行く作業は、煤が散って体も部屋も汚れてしまう。
薪ストーブの心地よい暖かさは、何物にも代え難いが、いつも人の手を煩わせる面倒な道具でもある。

コメント (4)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 飾り台の制作 | トップ | 大日が岳で行方不明 »
最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おお、怖い (non)
2010-02-03 20:09:52
お掃除大変でしたね。
そおか!薪ストーブも暖かそうだけど、
大変ですね。
掃除中はさぞ寒かったことでしょう。
それよりも、1酸化炭素中毒は大丈夫ですか?
中国Oは全て電気なので電気代が掛かるらしい。
しかも、先ほど発覚したのですが、
湯たんぽを沸かしたまま忘れていたらしい。
不注意が大事故につながらないように、
気をつけたいものです。
心配性なのですみません。
返信する
注意しないと (山里の住人)
2010-02-03 21:15:49
nonさん
普通に焚いていれば、ガスも煙も二次燃焼で燃えてしまいます。
空気を絞って使うと、タールやガスが出るので注意しないといけないですね。

付けっ放しは、私もよくやります。
先日もレンジの魚が炭になってました。
返信する
私も怖いです (Rei)
2010-02-03 23:32:39
私にはよくわかりませんが、
一酸化炭素ガス,爆発、不完全燃焼など
怖い文字が並んでいて怖いです。
部屋や体が汚れただけですんで、よかったです。お気をつけください!
返信する
意外に安全 (山里の住人)
2010-02-04 09:48:29
Reiさん
怖い文字が躍ってしまったけど、意外に安全な道具だと思ってます。
うまく使ってやらないと機嫌を損ねるので、なだめながら付き合っていきます。
返信する

コメントを投稿

セカンドルーム」カテゴリの最新記事