今朝は風が少し冷たかったが、春らしい陽気となった。
黄砂か花粉が舞っているのか、空はやや霞が掛かったようで、抜けるような青空にはならなかった。
高山の町へ買い物に行った帰りに、今月の11日にオープンした「飛騨高山まちの博物館」へ行ってきた。
旧高山市郷土館と、それに隣接する江戸時代の豪商矢嶋邸の土蔵や建造物を、一体的に整備して作られた施設である。
白壁の町家造りの建物は、落ち着いた雰囲気で、古い町並みによくなじんでいた。
渡り廊下でつながれた展示室は、江戸時代に建てられた土蔵などが利用され、数々の展示物以外にも、飛騨の匠が作った建造物として一見に値する。
それぞれの展示室には、高山を治めた金森氏6代や城下町の成り立ち、飛騨の匠と技、祭りなど伝統行事、暮らしや民俗文化など、多くの資料が展示紹介されている。
館内を一通り回れば、飛騨高山の歴史と文化の概要が理解できるので、高山観光に来た人にはお勧めの施設である。
館内には研修室や資料閲覧室、芝生広場、中庭などもあり、観光客に限らず市民の憩いの場としても利用価値がある。
年中無休で入場料は無料、その上市民であることを証明すれば、駐車場も2時間まで無料と、至れり尽くせりである。