ここ数日は冷え込みが強いので、風が無いのに木の葉が盛んに落ちる。
樹種や樹齢によって落ちる時期が違うが、今は楢や朴、山桜の葉が盛んに落ちる。
栗や桐の葉は、枯れたまま翌年の芽吹きの時期まで付いていることもある。
柿の葉は赤く色づいて散るのと、緑のままで落ちるのとさまざまだ。
強い風が吹くと、一挙に大量の葉が散って、どこもかしこも落ち葉のじゅうたんが敷き詰められる。
散歩をしていても、足元で落ち葉がカサカサと鳴り、感触も軟らかいので、歩くのが楽しくなる。
朴の木の大きな葉が落ちてしまうと、あたりが明るくなって、空も広くなる。
イチョウは、全体が黄色く色づくのを待って、いっせいに散っていく。
落ち葉かきが出来るほど生易しい量ではないので、玄関周りを掃く程度で済ませている。
落ち葉は虫たちのしとねにり、一冬越せば腐葉土になって自然に帰っていく。
都会の落ち葉は始末が大変だが、山里では隣の家から舞い込んできた落ち葉を気にする人はいない。