この日の最初は京都・西山三山のひとつ楊谷寺からです。
楊谷寺は平安時代に清水寺を開いた延鎮僧都により大同元年(806)に開創された歴史ある寺院です。
四季折々の花が手水鉢を彩ります。
この日は芍薬(しゃくやく)で、水を司る龍も自慢げの様子です。
ご本尊さまは十一面千手千眼観音さまで毎月17日のご縁日にご開帳され、お坊さまの説法や参拝者の方々による数珠繰りなどが行われます。
上書院は明治後期の建物で、お寺の賓客をお迎えする建物です、
庭園(浄土苑)は京都府指定名勝庭園です。
本来は、毎月17日午前中のみ公開されますが、この日も公開されていました。
楊谷寺の奥之院です。
紫陽花で有名なお寺ですが綺麗に咲き誇るのはもう少し先になりますが一部の紫陽花は開花が始まっていました。
また、楊谷寺は眼病に霊験がある事でも知られています。
駒札にあるように、独鈷水(おこうずい)は811年弘法大師空海が眼病に悩む人々のために霊水にされた霊験あらたかなる湧き水です。
江戸時代には霊元天皇がこちらの独鈷水で眼病を治癒され、それ以降、明治に至るまで天皇家に献上していたようです。
淀殿の信仰も厚く、毎日、淀城まで運ばせた独鈷水で毎朝、顔を洗っていたと伝わります。
花手水鉢や紫陽花だけではなく鎮守社の鳥居の朱に映える新緑も綺麗ですね。
独鈷水の建物の改修に壱万円以上寄進されると写真にある"結"の押花御朱印が授与されます。
交通のアクセスはよくありませんが眼病に悩む方々には有り難いお寺です。
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