京都つれづれなるままに

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「漆軒と印象」明治生まれの堂本兄弟 うるしと日本画の競演

2019年03月23日 09時23分38秒 | 日記
3月17日に堂本印象美術館の企画展「漆軒と印象」展に行ってきました。







印象は、京都を巡っていると寺院の障壁画や襖絵、法堂の龍図などでよく見かける言わずと知れた京都画壇の巨匠ですが、兄の漆軒は全く知識がありませんでした。



堂本漆軒(1889〜1964)は、大正末期から昭和にかけて活躍した漆芸家です。
展示品には、豪華客船あるぜんちな丸(1939年竣工)の一等食堂を飾った蒔絵飾扉が船の模型、食堂内部のパネル写真とともに展示されていました。

また、鉄線を描いた〈鉄線蒔絵飾扉〉は当時では不可能と言われた白漆を見事に表現しています。



また、印象が下絵を描いた漆軒との共作〈印象下絵蒔絵書簡箱〉も興味深かった作品です。
また、印象による〈堂本漆軒の像〉も展示されお互いの芸術性を認め合い、刺激し合ってきたライバルであり、また、仲の良い兄弟という感想を持ちました。本阿弥光悦と俵屋宗達との共作を思い出します。





下の写真は印象のアトリエです。非公開



下の写真は美術館の東に隣接する印象の邸宅です。現在は立命館大学が管理しているようです。
非公開




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